ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結) 作:エーブリス
とあるゲームの動画でモチベをどうにかしました。
みんゴルにも出てたな、アイツ…
地上から約20m。その地点でデーモンは急降下を止め、宙にとどまった。
鴉のような翼と面構え、狼のような足、そして長い突起物のある人や猿にも似た胴体。
嘴の奥には、犬の歯と人の歯が不規則に入り混じり健康的とは呼べぬ醜い歯並びを見せていた。
まるでSFに出てくるナチの実験生物兵器の様に思えた。
内側の人口物的な雑さが、恐ろしくも強大なイメージを醸し出すような空気を感じた。
「『武器人間』ならぬ『武器デーモン』ってか?そのふざけた面の下はツギハギだらけだろうな!」
この安直な挑発に呼応したのか、直後に羽ばたきを止めた。
そして、ひき肉をこねる音と枝を折る音をミックスさせたかのような合唱を早送りで轟かせた後、ドスン!…と地に落ちた。
いつの間にか翼は毛深い霊長類を思わせる極太の腕と五本の指の手に変化して、その両手が奴自身の身体にある突起物を掴んだ。
またハンバーグと枝の演奏が始まる。
遠く年の離れた弟の合唱コンクールの録画を見ているようだった。
そんな滅茶苦茶が作り出したのは、驚くべき得物だった。
なんと、身体から剣―――それも塔のようなデカさ―――を取り出したのだ。
「ホントに武器出してきたよ、しかも見た目の趣味悪ッ!?」
ソレは、汚泥ないし糞尿を固めて作りましたと言われても信じれる汚い剣。
刃はボロボロで、切れ味のへったくれもなさそうだ。
あんなものに斬られては、回復もままならないだろう。
「裂傷は確実か、当たんなきゃいいが…な!」
もう一度黒騎士のグレイブを握り直し、一度の幅跳びで一気に距離を詰めた。
奴が片手で横一文字に振るったソレを、ローリングで躱し振り切った隙にさらに距離を詰め、グレイブの射程範囲に入る。
1撃目は腹を袈裟切りのイメージで牽制。
強靭削りとデーモン特攻に定評のあるコイツでも、流石に一発では浅いようだ。
折り返しで先の大剣が迫る。
しゃがみで首への一撃を避け、2度目の隙で1撃目の傷口を的に刺突を繰り出す。
突き刺さったグレイブを3度目の折り返しが来る前に引き抜き、傷口に足を掛け奴の肩まで一気に跳躍する。
4度目の迎撃は、空いた左腕だった。
俺を掴まんとする手のひらにグレイブを突き立て、膝蹴りで指ぬきが如くに深く押し込む。
痛みに怯んだか、奴は左手を素早く引っ込め柄の9割まで刺さったグレイブを抜こうとする。
「おうおう、木製の遊具で遊んでたら木片が刺さったとかよくあるよね。
ありゃすぐ抜くわ…でも今はちげーだろ!なあ!」
黒騎士のグレイブの代わりとして、羽騎士の断頭斧を取り出した。
がら空きの肩と頭にそれぞれ振り下ろし、だが骨か何かに阻まれ良いダメージにはならなかった。
「硬ッ!クソ、骨は鋼鉄か?」
戸惑う間で奴はグレイブを引き抜き逆手で持ち、肩に立つ俺に振り下ろした。
しかし寸での所でバックジャンプで避けたので当然、奴の肩へとデーモン特攻の刃が吸い込まれていく。
アホ、自分に攻撃してやんの。
さて、後は斧をぶん投げて…あ!
「…追撃用に使っておくか」
思い立ったが吉日、ソウルからソレ――――――太めの鎖を2本取り出す。
他にも道具を使い、上手いこと両方の斧に取り付けが完了した。
「よっしゃ…!飛んでけ!」
強度をしっかり確認した後、チェーン付きの斧2つをデーモン目掛けて山なりに投げ、そして目論見通り刃が奴の身体を抉る。
「どォォりァあッ!!!」
鎖を思いっ切り引っ張り、デーモンを引き寄せることを試みる。
しかしそう簡単に物事が運べば今まで苦労してない。
奴にも抵抗意思があり、現状は綱引き状態となった。
流石にシナリオにこだわっては居られない。向こうが抵抗する力を逆手に敢えて前に飛んだ。
その勢いで奴の鳩尾あたりへドロップキックをかます。
俺がキューで奴がボールのビリヤードは、突貫工事の鎖を引き千切り岩盤3枚をぶち抜いた。
「クソ、死に腐ったか…」
此処でやったか!?なんて思っちまったのがツキだった。
斜め前からデーモンが剛速球ですっ飛んできた!
ああ…ビリヤードなら跳ね返るわ。
気が付くとあの大剣が振り下ろされる直前。
「…ッ!!???」
しまった、反応が遅れた。
壊れたナマクラのような刃が、俺に降り注いだ。
Cルートは静かに行く予定が…
でもホントマジ勘弁…自分の中では久しぶりなんです!
本当です信じて下さい!