ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結)   作:エーブリス

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バウンド・ドックの脚に有線サイコミュと3連メガ粒子砲付けたら?とか一時期考えてたけど、やっぱり速さと固さが売りなのにそんな改造で利点を削ってしまったら元も子もないなと思うこの頃。

…サイコ・ジャマ―、搭載しようぜ。


誰かの痛み

 

…自分には盾は合わないと思っていたが、非常時にはそんな戯言役に立たないな。

 

竜狩りの大盾を一番出しやすい所に置いてあったのが不幸中の幸いだった。

おかげでデーモンの振り下ろしを1、2mの所で防ぎどうにか鍔?迫り合いに持ち掛けた。

 

 

 

大したダメージはない…のに、何故だ。

 

なんだこの痛み…左肩と首の付け根、その間から下にかけて奔る激痛は。

分からない。もしや怯えているのか?俺が、あの大剣にぶった切られるという「もしも」に…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ…もう!考えるの、面倒くさ…ッ!!!!」

 

そうだ、俺に深い思考はナンセンスだ。

何も考えずただ剣だけを振るえ!

 

 

 

盾の僅かな丸みを使って剣を流し、その隙に奴の顔面の高さまで飛び、その過程の末に奴の脳天に大盾を振り下ろした。

ソレは頭蓋骨を超え、(存在するならばの話だが)脳味噌を抉ったハズだ。

 

 

…まだだ、まだ俺のターンは終わっちゃいない!

 

 

千切れた鎖と共に突き立てられたままの断頭斧を引き抜き、頭の傷へ数回刃を滅多矢鱈に叩きつけた。

 

頭は原型をとどめていないにもかかわらず、身体の方はピンピンしている。もうコイツ別の所に脳味噌があるんだろうか…

 

それとも全身に分散しているんだろうか…アンギラスみてぇに。

 

 

「このっ、死ねェ!!!!」

 

ボロボロの頭に手を突っ込み、中身を滅茶苦茶に掻き出す。

出てくるモノはどれも役割の不明なモノばかりで、コイツが色んな動物をミックスさせたのが臓器にまで反映しているのかと実感したような気にもなってくる…ほんの一瞬だけ。

 

このまま心臓も引っ張り上げてやろうかと考えたが流石にコイツも馬鹿じゃない、その前にゴリラみたいな手に掴まれた。

 

締め付ける力が強くなる…どうやら握りつぶすつもりらしい。

運のいいことに腕は動かせる。奴の指を斧の刃で叩いた。

 

 

…それは爪へ直撃。無論バッキりと割れ、思わず手を離した。

投げ出されて生まれる浮遊時間、その間に俺を掴んでいた片手を斧で叩き潰した…もう使えまい。

 

 

地面に着地してからすぐに小指を叩いた。

次に足の甲、そして足首そのもの、最後に太ももの付け根を斧で木を伐採する要領で何度も刃を入れ、滅茶苦茶で縫い合わせようのない傷跡を残し切断した。

 

わりイな、俺ぁ斧で木こりをやった事ねえーんだ。

チェーンソーがありゃこんな酷いことにゃならなかったろうな。

 

 チェーンソーが!あれば…!な!

 

 

片足になった事でバランスを崩したデーモン。

そいつの腹には先ほど斜めに切りつけた跡がある。

 

「無理矢理傷口開かれリャ、デーモンだって痛えよな!」

 

本来浅いはずの跡に指をねじ込み、ゴムを裂くような手ごたえと共に傷口から穴をあけた。

 

まるで固い扉を開けるように…。

 

 

「オオオオオオ…ッ!!!オオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!どおおぉおりやああああッ!!!」

 

 

ブチブチブチ…と、あまり聞きたくない音を立てて浅い傷は大穴へと変わった。

 

醜い大穴から零れる臓物は、やはり醜かった。

それらを一纏めに抱え、一気に引き千切る…って、しまった。服を汚してしまったorz。

 

(またベルカに怒られっちまう…嫌だなぁ)

 

 

それで死ぬかと思ったが、デーモンはしぶとく生き続け剣を高く振り上げた。

 

ボロい刃が下りてくると同時に左に避け、瞬時にグレートランスを取り出して下りた腕をウナギのように目打ちして、後は何時でも裁けるようになった。

 

 

まずは狂王の磔を立てて気まぐれを発動し、呪詛を背後に生み出した。

これでいい…コイツを狙ってた。ガチャ一発でお目当てのモノが出るとか…

 

次に磔を投げ捨て、両の肩から取り出すような仕草でソウルからゴットヒルトの双剣を取り出す。

 

 

「コイツで一刀両断…ついでに爆発四散だァ!!!」

 

掛け声と共に、大穴から臓器の抜けた体内へ飛び込む。

 

 

まずは双剣を1撃、2撃の時間差で奔らせて2列の切込みを、次に全く同じ動作を逆から折り返す。

 

後は滅多切りだ、縦横袈裟切り逆袈裟順手逆手を切り替えミンチになるまで空の体内から切り付けた。

 

 

「呪詛よ………全てを焼き払え!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頃間だ。一度首の穴から出る直前に呪詛が炸裂。

その勢いで自分の肩幅よりも僅かに小さい首から飛び出ることが出来た。

 

…やがて勢いが尽き、その後に遅れて細かな肉片が俺に直撃した。

 

これ以上汚れるのは勘弁願いたい。

怒られるのは嫌なんだ。

 

 

 

 

一つの戦いが終わり、落ちていく中でどうやってカムイ達の元に帰るかを考えた。まあいい案は地道に歩くって以外になかったが。

 

地表を見ると、ベルカが俺を見上げていた。

…頼むから怒らないでくれよ?自分で服、洗うからさ。




デーモンがもっと小型だったら地面にガツンガツン叩き付けたり出来たのになあ…流石にマーシレスを怪力にし過ぎるのもなあ…今更かな?

次回は一旦3人称です。
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