ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結) 作:エーブリス
火はまたどこかで燃え盛る。
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「え…嘘だろ…
隣に、居たんだぜ、今さっきまで」
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「離れるんだ!マーシレス!
彼女がハイドラだったんだ!」
「ウソだ!そんなはずがない!
証拠は何処にある!ベルカがハイドラだという証拠は!」
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「悲しいわ…二人とも。
でもね…私、裏切り者に容赦するつもりはないの…!」
「マジかよ…クソっ…嵌めやがったな、あのガキ」
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「お前がハイドラだろ?吐くなら吐いた方がイイぜ。
お前が何も吐かないなら…この二人はナニをされるか俺には保証できん」
「お、おい!ベルカもスミカも関係ねえだろ!
んなら俺がハイドラだよ!それでいいんだろ!」
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「なんで…裏切った、の…?」
「違う…違う、違う、違う違う違うちがうちがうチガウチガウ!!
殺すハズじゃ…」
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朝、起きた途端にこれだ。
身に覚えのない“現実”が身体の内側にのしかかる。
内側から臓器を圧縮された様な気分だ、どれも鬱になりそうな出来事ばかりで参りそうだ。
確かに最近、最悪のケースをふと考えてしまう事はあったけども、ここまで鮮明な感じは初めてだ。
疲れているのかもしれない…あ、いや、寝ぼけてるだけだわ絶対。
取り敢えず水を飲んで落ち着いた。
ただの悪夢だ、現実ではない。
◇ ◇ ◇ ◇
「くはは!ここで会ったが1000年目だマーシレス!とうとう新しい呪術を…」
「あっそ、勝手にどうぞ」
「あ!ちょっと待てって…おーい!」
「…最近、マーシレスの様子が可笑しいね。
オーディン、何か心当たりは?」
「いや…別にないけど…やっぱりアイツ最近冷たいな」
「塩対応ってやつ?」
(夢とはいえ、お前らに心身ともにフルボッコにされたんだからな…
当分口も利けねえよ)
どうも、ダメージのある夢ってのは3,4日現実にも影響を及ぼすらしい…あのカムイですら敵視寸前の対応を続けてしまっている。
内容が内容だけに、相談もし辛い。
こんな被害妄想もいい所な悩み、どうしろって言いたいのよ?
「あ、父さん!おはよう!」
「ん、ああ…スミカ。おはよう。
どうだ?最近よく眠れてるか?」
まあ…流石に家族にゃ塩対応はしてないけどね。
そも彼女らはあの夢の中で一度も俺に何もしてない、むしろ…いや、いい。
「何その質問?
ってかそれ逆にコッチが聞きたいわよ、なんか変な夢でも見たの?
最近父さんの塩対応が目立つってちょっとした話題よ」
「あ、うーん…確かに変な夢を見て…ちょっと機嫌がな」
…なんだろう、嘘で全てを固めたくない気がしてきた。
ちょっとだけは事実を混ぜておかなきゃいけない気がするんだ。
「どんな夢?」
…流石に、これは事実は…。
「――――――」
「何?そんな嫌な夢?」
しゃーない。
「…ゼロが全裸でリンボーダンスする夢」
「最悪じゃん」
すまん、おとなしく風評被害を受け入れてくれ、ゼロ。
あ…風評被害もクソもねえか。悪行リストが増えるだけだわ。
「そりゃ機嫌が悪くなるだろうけど…なんでそんな夢見るのよ」
「夢って一種の幻覚だしなぁ…相当参ってたのかもな」
「死線くぐる時もあくびしてるような人が何言ってるのやら…。
でも毎日酷い悪夢を見てるわけじゃ…」
「そうなんだよ…」
「あ、うん…なんかお守り買ってこようか?」
「いやいい、その手の物体は逆効果だった思い出しかない」
「そう…
じゃ、私はちょっと…ね…」
と言って、彼女は何か頬を赤らめながら去っていった。
「…鞭はほどほどにしとけよ」
「んなぁあ!?///」
バレバレだぞ☆。
◇ ◇ ◇
…で、結局他人と話すのが耐えきれなかったから部屋に帰ってきた。
当然誰もいない、ベルカは今頃武器の手入れをしてるだろうし。
けど、いいや…今は一人でいたかった。
そんな事を呟きながらベッドに飛び込んだ。
横になってからあれこれ考えた。
…あの賢者のじいさんとの話で、この世界を元のシナリオ通りに進めることがベルカを救えるとばかり考えてたけど…。
普通に頭冷やせば、そんな事したって個人を護れる保証にはならない。
そもそも無血終戦って訳じゃない、戦って平和を勝ち取りに行くんだ…戦士の誰かが犠牲になるのは当たり前だ。
彼女だってその戦士の一人、いつ犠牲になっても…いや、あの爺さんが言いたいのはその犠牲になる確率が9割以上だってことかな?
(ハイ、思考タイム終了…集中力切れました)
もう、なんでもいい…もうベルカが生きてりゃなんだっていいや。
他に人類いらね、それでいい…なんかそれで成功しそう。
あれ?なんかそう考えると何か軽くなったような気がする。
少し荷物が消えたような…まいっか、眠い。
おやす…。
安定の日常的なスタート。
でもバッドなエンドにつながるんでしょ?ですって?
ええ、バッドですよバッド。