ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結) 作:エーブリス
…まあ、それはいいとして本編もラストの辺りの構想だけが積みあがっていくというね。
そして匿名設定の別名義でFE小説も書いてるから余計に進まないっての。
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そうだったな…あの時は、アレだ。
何でか知らないけど、シースが作った火の炉のコピー品で世界が元通りになるとか考えてたんだった。
今思えば、あん時の俺ぁイカレてる。
自分を薪だなんて、なぁ…。
…で、何故か眷属になってたヴァンガルの体がグウィン代わりに配置されてたからサクッと倒して、適当にソウル取って――――こうして思い出して見りゃ無計画が過ぎた。
…というよりも最後の一歩手前まで来て、全て間違いでしたなんて考えたくなかった。
ホントに、アホだったよ俺…。
どうしても死なせたくない人がいるってのに、その方法を間違えたのを自覚してながら修正しないってさ。
矛盾って言葉はこういう馬鹿の為にあるんだって…
というか、まず何を間違えたんだ?
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「…と、ちょっと!
父さん聞いてるの!?」
思考に浸り、自分の世界に閉じこもっている所をスミカに呼び戻された。
「んあ!?あ、ああ…ああ、スミカ。
何の用だ」
「ええ!今まで何も聞いてなかったの!?重要な事なのに!」
「は!?お、おい!カムイ達がなんかこれからの行動について…」
「いや…そういう事じゃないけど。
そもそも何を考えてたのよ…」
「あ…ええと…」
こうして言われてみりゃ、たった今先ほど考えてた事まで忘れていることに気が付いた。
よくある話だ、難しい事を考えてる途中に他の事に意識を移すと、あら不思議…それまでの内容がきれいさっぱり。
人間の脳の限界がタネの、ショボいマジックだ。
不器用な大道芸人だってこんなの使わない。
「あー…何だろう」
「ウソ、さっき考えてた事も覚えてないの!?
やだ私の親父記憶力低すぎ」
「あ!?お前ぇ!ちょっと言葉考えろ!
…ったく、親父に対する敬意ってモノが無いのかよ」
「そんな敬われる人間じゃないでしょ?」
「…事実が、辛い」
ホント、現実は辛いね。
まるでカプサイシンの丼物だよ。
…あ、それは「からい」か。
「…ねえ、父さん」
「何だ?」
「最近…疲れてるの?」
「何を急に」
「だって、昨日もいきなり「この戦いが終わったら静かな場所で暮らそうぜ」とか言ってさ…父さんがおかしいのは皆知ってたけど、それじゃ済まされない…というより、一層狂ったって言われてるのよ。父さん」
「んな、戦後くらい普通に過ごそうって意味だよソレは。
で…皆がどうとか、他人の意見で――――――」
「で?」
「…やっぱり何でもない」
また喋るのが面倒くさくなって、途中で投げ出したら案の定スミカに呆れられた。
そろそろきな臭い雰囲気…ま、ぶっちゃけちゃうとレーダーに敵反応!ってヤツです。
で、ロンタオに続き、またしても単騎突撃かよ。
何だ?透魔では1人ずつ玉砕特攻しに来るのが空前のブームなん?
今回は速度的に歩いて来てるとは言え、なんかいきなり伏兵出したりするのもやめてくんないかなあ?
「はぁ…」
どうせまた戦闘態勢に入るって思うと…まあいいや。
突っ立っていても鬱憤は消えん。
先頭のカムイ他王族ズより遥か後ろで、のんびりイベントが終わるまで、有りもしないスキップボタンを連打してるのが俺の役目だ。
偶にある、数秒経たないとスキップできない仕様。
アレ本当にムカつく…そして態々入れるまでもない出撃ムービーで時間取られるのもムカつく。
ササーっと、そしてポンとスタート地点に降ろせってんだバン〇ムは。
突然、レーダーのアラームが鳴り始めた。
…まあ大した事無いでしょ。
俺なんて、こんな雑兵をピンポイントで狙うヤツぁ…
――――――――――背中、痛ったぁ…!?
居るのかよ、ピンポイントで俺を狙うヤツ!
多分コレ魔法だ、こんな思いっ切り人間がぶっ飛ぶ魔力なんて…ほぼ殺す気じゃねーか俺を!
「かはッ…!?」
あまりの衝撃に、宙を2回か3回回ってうつ伏せに倒れた。
「あら、いつまでも一兵士でいられると思ってたのかしら?鴉頭さん」
「てめ…確か、シェンメイとか言った…!」
シェンメイ…原作じゃもっと後に顔見せイベントがあったハズだがな。
…そしてこの女の実の娘、アクアはその名前に反応してるのは見えた。
驚きは隠せないだろうな、って…画面越しに何度か見た反応だけど。
「やはり、私達の情報は知っているよですね。
…けれど事態は貴方程度が知りえない所まで来ていますの」
「はッ!知ったこっちゃないね…!」
「そんな口を聞けるのも今だけ…シース様に貴方を生きたまま捕える様に命令されているわ」
「…なぁるほど、あの3作目で裏切るドラゴンも変態企業の技術の結晶たる俺が欲しくなったか。
取り敢えずカスタマーセンターの窓口は紹介するからそれで勘弁願えないか?」
「ふふふ…」
「そうかい、あくまで生きたサンプルが欲しいってね。
…俺だって人間だ、モルモットじゃあないんだよ!」
筋肉のばねを使って身体を無理矢理起こし、勢いで剣を抜いてシェンメイに斬りかかる。
この際、終始芸術的なポージングなのはご愛嬌だ。
一瞬やったかと思ったが、フラグの定石通り斬ったのは幻影(もしくは直前で瞬間移動したか)で、その一撃は見事に空ぶった。
情けない話だ、俺が通ってた高校の野球部も甲子園常連に対して結構ヒット出してたのに。
全校応援を強制した癖に、その試合はコールド負けとか。
「まあ…いいでしょう。
機会はいくらでもあります…貴方はハイドラの姦計程度に嵌る器ではないですから…」
奴はそう吐き捨て、今度こそ消えた。
あーあ、マクベス殺したと思ったら結局コイツよ。
こういう一々ちょっかい出してきそうな奴はなあ~。
そも、あの女今ハイドラを呼び捨てしてなかったか?
(って事は…今はハイドラとシースは…)
「…」
急に、大勢の視線を感じて振り返った。
皆俺を見てる…別に路上ライブを開いたつもりはないんだが?
「…これで何回目だ、このシチュエーション。
ZEROシステムも応えなくなるわ」
誰にも聞こえない声で、ボソッと呟いた。
なんかもう…スミカの言う通り疲れたんだよ。
いう程頑張ったつもりは無いんだけどな。
視線を向ける仲間をかき分けるように、トボトボと歩いていく。
そして人混みから出られそうだという時…急に肩をガッシリ掴まれた。
「全て、話してもらおうか」
もう声で分かるわ、このブシドーっぽい声。
リョウマ王子だな…あんまり面識は無かったつもりだけど、こんな時は普通に話しかけるのね。
「…チッ」
いいか?俺は面倒が嫌いなんだ…って大声で言ってやりたかった。
そんな気も起きない程疲れたがな。
こいつら後々どうなろうが関係ない。
尋問は…適当ブチかましてやり過ごそう。そう決めた。
青運命引いたのに、強襲機故ボッコボコにされて気力ダウン。
Dレート脱却できる!って時にすっごい集中砲火くらって気力ダウン。
シュラク隊のMADを見て何故か気力ダウン。
そもそも時間がもう遅いから気力ダウン。
…寝た方がいいかな?