ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結)   作:エーブリス

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何故だ!何故Cランクに上がれない!?
あと一回勝てばって所で何時もボロ負けするからキレそう。


とまぁ、バトオペの愚痴はさておき本編ですね。


猫が居る箱

結局、無駄な時間潰しが始まった。

レオンの提案で“取り敢えずの”手錠を掛けられ、丁度いい切り株に座らせられた。

 

そんな取調室の犯人宛らの俺を、王族他(それぞれの臣下)が取り囲んでいる。

もちろん、ベルカもその中にいた。

 

 

 

 

「単刀直入に言おう、マーシレス。

私は、お前が透魔のスパイだったのではないかと疑っている」

 

 

わーお、このマニキ直球過ぎ。

スパイねえ…理由は、まあお察しですがね。

 

「だろうな…でもよ、その説は穴がある。というか穴だらけだぜ?闇の王子様?」

 

「ああ、分かっている。

もし私がお前をスパイとして送り込んだのならば、あのような目立つ接触方法はやらないし、お前が余計な事をしゃべった時点で殺す」

 

「ああそう、でそれが何「ソレ含め、私は“スパイだった”と言ったのだ」…なるほ。つまり俺は向こうを裏切ってこちらに居る、と」

 

「…そうだ」

 

…なぁるほど、あり得そうな話だ。

 

 

「甘いね、兄さん。

もしかすると先ほどのやり取り自体、この中の誰かが兄さんのような判断を下す事を見越した演技だったとは考えられるんじゃないかな?」

 

 

ざけんな、この裏返しグラビア(グラビティです)

話をややこしくするなよ、面倒になるだろ。

 

「それは無い、態々低い確率を信じて遠回しな接触をする者ではないハズだ」

 

「だけど兄さんは――――――」

 

「結果論だな、それは。

らしくないなレオン…」

 

「…」

 

 

何が気に喰わないのか、俺にゃ身に覚えは無いがこの第二王子には嫌われてるらしい。

 

 

ともかく、レオンにアイコンタクトで「ザマァ」と送ってやった。

 

 

 

「話が逸れたな。

先の仮設だが…合ってるか?」

 

「…いいや、全く違う」

 

「ほらね、やっぱりまだスパイなんだ」

 

「そう答えるのはスパイじゃ無くてスッパイだよ」

 

「ギャグのつもりかい?」

 

「お前の法衣がギャグなんだよ」

 

強化人間は、奴の奥歯の力加減が変わった事を見逃さない。

…身内以外(しかも一番腹立つヤツ)に指摘されて、45~89年の米ソみたいに冷なブラッドが一瞬で62年になっちまったようだ。

 

 

「貴様…ここで殺されたいのか?」

 

 

この王子、とうとう神器まで持ち出したよ…ああ、大会優勝者の称号だか最近メガネ系イケメンの彼氏が実装されたランサーみたいな名前の本開いてやがる。

 

 

「やめなさい、レオン!

マーシレスも発破かけないで頂戴」

 

「…わかったよ」

 

「言い過ぎた」

 

 

本日2度目の脱線。

 

 

「ゴホン…では、お前が元スパイではないとして、だ」

 

マークスは次の質問までに、間を置いた。

 

 

「…お前は、何者だ?」

 

予想してた質問だ。

 

 

「何を今更。傭兵だ「違う、お前じゃあない」…は?」

 

「“今のお前”には何も聞いてはいない。

…お前の経歴はレオンの部下(ゼロ)が調べた、『鴉頭』の話題含めてな」

 

「よくもまあ、熱帯魚並の尾ひれが付いた話を…」

 

「そこを辿ると、どうしても約10年前以降の記録が途絶える」

 

「…だろうな」

 

 

「やはり…何かあるのか?」

 

今度は、マークスの隣に居たリョウマが問いかけた。

 

 

「ま…ここから、自分語りが長くなるがよろしいか?Mr.武士道」

 

「…ああ、話してくれ」

 

 

 

 

 

 

 

「良し…

 

―――――俺は、暗夜王ガロンの隠し子」

 

「!!!??」

 

「――――――そして、前白夜王スメラギの養子」

 

 

「何を…言っている…?」

 

「…真面目に、答えてるの?」

 

 

「――――――そして、アメリカ合衆国47…いや、21代目大統領であり…」

 

 

「何なの?お前、遊んでいるのかよ」

 

 

「――――――そして、カラードランク№1通称『首輪付き』」

 

 

「いい加減に…」

 

 

「――――――そして、ジオン公国軍エース選抜部隊・通称マルコシアス隊所属…」

「――――――そして、大英帝国王立国教騎士団つまりヘルシング機関所属…」

「――――――そして、空手道団体神心会門下生…」

「――――――そして、地球人とグラドス人のハーフ…」

「――――――そして、ギルガメス宇宙軍第10師団メルキア方面軍第24戦略機甲歩兵団特殊任務班X-1所属…」

「――――――そして、レイブンソード社正規登録社員…」

「――――――そして、ネオキリバスコロニー代表ガンダムファイター…」

「――――――そして、ザレムの殺戮天使…」

「――――――そして、アーカム財団エージェント・スプリガン…」

 

「そして…」

 

 

「もういい…!何が言いたいのだ」

 

とうとう皆の堪忍袋の緒が切れそうな所で、マークスが声を上げた。

 

 

「今の肩書の内一つ…いや全部が、バラバラな可能性と共に一つの箱に収納されている。

それが…今の俺だ。

因みにさっきまでのはその中で一番可能性が“無”に近い物を選んだ」

 

「?…、つまり?」

 

 

「箱を開けるまで本当の俺は分からない、予測してる肩書も正解か分からない…マーシレスじゃない、本当の名前だって分からない…俺には…」

 

 

「―――――記憶喪失、だというのか?」

 

 

 

 

「そうだよ。結果からして、マークスの問いの答えはコレだ。

…かつての俺が何者?そりゃ俺が一番聞きたい」

 

面倒だ面倒だと言う割に、自分が一番話を長くしたとは自覚している。

 

 

「名前の無い親父なんて…嫌だろうしな…」

 

「何か言ったか?」

 

「何も。

で…終わりか?問答は」

 

「それはカムイが決める事だ…。

どうする?カムイ」

 

 

 

「ああ、もう聞けることは無いはずだ。

彼を解放しよう」

 

「そうか…だ、そうだ」

 

「ふぅ…なら、さっさと鍵を外してくれよォ、もう腕がキツくてしょうがないんだァ」

 

「無駄な事をさせるな」

 

 

「チッ…目のいい奴は嫌いだ」

 

 

 

俺は“鍵の開いた”手錠を敢えて粉々に粉砕し、破片をそこらに投げつけた。

 

「…弁償金はツケておく」

 

「あ、備品だったかー」

 

 

久し振りに動かせた肩を回しながら、無駄な出費を嘆いた。

…たく、何でこんなに長くなった。

 

 

「待って、マーシレス。

最後に一つだけ答えて」

 

「おや、アクア王女か…で?」

 

 

「お母さまの名前を…何処で知ったの?」

 

 

 

 

…あー、うん。

ホントに…答え辛い所を。

 

「…もう大分前の話か。

ガロンが、腹心のハゲと一緒に喧嘩吹っかけてきた」

 

 

「な!?」

 

「父上が…!」

 

 

 

「…喧嘩買って戦闘になった途中、途中で来た」

 

「…」

 

「その時、名前を聞いた、以上」

 

 

「そう…ありがとう」

 

 

 

 

…ま、全くの嘘ですが。

そりゃ真実を話すわけには行かないし。

 

 

 

 

 

「!、あそうそう!皆に今すぐ話す事がある!」

 

「何だ…急に?」

 

 

 

 

 

「九時の方角から敵が来る!」

 

 

 

 

 

レーダーに、ばっちり大軍が映りました。

 

 

 

 

 

 




マーシレスの肩書ラッシュのトコ、検索せずにどれだけ分かったか感想蘭に書いてみよう!(露骨なry)

そして全部分かったって人!…オープナを買う権利を。
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