ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結)   作:エーブリス

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前回の後書きはイフです、イフですから!
アレ最終回のエピソードじゃあないですから!


これで何もかも終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――…!」

 

目が覚めると陸地に横たわっていた。

一瞬あの世かと考えたが、流石にあの世が灰の湖と同じ景色だとは考えられない。

 

…いや、死後の世界なんて見たことないし断言できる訳じゃないが。

 

 

…というか自分、沈んだハズなんだが?

まさかあの波で陸地に押し飛ばされたなんて言うまい。そんなんだったら自分の悪運が嫌になってくる。

 

 

 

「…ったく、人っ子一人いねえか」

 

周囲を見回して分かったが、案の定誰もいなかった。

似たような事が最近何度もあった気がするせいで大した自体とも思わなくなっていた。

 

とにかくココから離れよう…逃げているわけでもないが、ここに居続ける理由もないので後ろの洞窟に潜ることにした。

 

 

鬼でも蛇でも、って言いたいが妙に胸騒ぎが止まない。

 

 

 

 

 ◆  ◆  ◆

  ◆  ◆  ◆ 

   ◆  ◆  ◆

 

 

…結局、考えなしに洞窟へ入ってしまったが今の所それが失敗だったと感じている。

洞窟は途中から遺跡に通じていたが、ここ…バカみたいに道の分岐が多くて迷いそうになる。

 

なんだか…強化人間になったせいで暗視とか出来て余計迷うというか―――これなら暗闇で迷ってた方が楽だったと思い始めた。

 

 

そして偶に行き止まりにぶつかると心の底から腹が立つ。

丁度今がソレだ。

 

 

 

 

―――――――これで28回目、頭に来た。

 

「ッ!」

 

思わず壁を蹴ってしまった。

…するとどうだろうか、偶々なのか…幻の壁だったようで、スゥーっと消えた。

 

 

怪我の功名…とは思いたくない。

寧ろ余計な面倒がありそうで頭が痛くなってきた。

 

そっと背中に手を伸ばすが、いつもの剣は湖に沈んだままのようだ。

…ってか、俺が溺れかけたのってあの馬鹿でかいの背負った手からじゃねえの?そうだったとして、それに気が付かないんじゃあ…アホ過ぎて恥ずかしくなってきた。

 

 

 

「はぁ…ッ!?」

 

突然、小石のようなモノを踏み潰した。

恐る恐る足をどけて、踏み潰したブツの欠片を見つめる。

 

 

…結晶、どう見ても結晶だ。

まさかとは思うが近くにシースでもいるのか?

 

よく地面を見れば、此処から先、おびただしい数の結晶で溢れていた。

―――確定。

 

 

 

「…(引き返すか、いや…)」

 

俺の記憶と推測が正しければの話だが、シースは俺を狙っている可能性がある。

ハイドラが妙にブチギレてたのもそれにつながるかもしれない…第一、左手の事もある。

 

 

「これ、か…」

 

―――――謎の楔が撃ちこまれ、機能を停止したグロテスクな左腕

 

思い出してみれば、シースの姿はブラボの一部の上位者達に似てなくもない。

そうでなくても知識狂いの事だ…おそらく左腕を狙ってくる。

 

 

…コイツは、使える。

良いことを思いついた…!

 

 

 

結晶塗れの道を進む中、特に切れ味の良い武器を選別していた。

ただ一度、何かを一発で切断出来ればそれでいい。

 

たった一回で壊れるとしても、確実に万物を切断出来る様な…そんな武器を持っていたかどうか。

 

 

 

 

 

…歩くにつれて生き物の“臭い”が強くなってきた。

ハゲた蜥蜴の臭いだ。

 

 

 

 

『ククク…』

 

 

…突然、老人の笑い声が聞こえた。

死にかけの老人じゃない…まだ60代とかそんな感じの声だ。

 

まあ奴の年齢などどうでもいい、どうせ数えるのもアホらしくなる様な年数生きてきたんだろ。

 

 

 

「…老いぼれ、腰が健在なら玄関掃除ぐらいしたらどうだ?」

 

『クク…口の回る男よな、傀儡』

 

「おいおい…そりゃどういう?」

 

『人体の強化…我が大昔に実行したことを人間は遥か未来にようやく踏み込んだか。

所詮あの小人の末裔よ』

 

 

 

野郎、強化人間に気が付いてやがる。

…まあいい、大事なのはそこじゃねえ。

 

 

 

 

「ま、いいや。

シースさんよォ、アンタのお望みは…コレ、じゃねえのか?」

 

見せびらかすように、目の前で左腕をちらつかせる。

 

 

『オオッ…!

母の同胞…その一部…ッ!!寄越せィ!!』

 

奴は俺の左腕を見た瞬間、血相を変えて襲いかかってきた。

乱雑に振り下ろされる腕をどうにか躱しながら、その機会を待つ。

 

 

 

『ク、クク…只では渡さぬかァ…』

 

「チィ!体の一部をッ!躊躇いなく渡すバカがいるかァ!」

 

『では…どうしても渡したくなるようにさせてやる』

 

さっきの狂乱はどこ吹く風で、比較的冷静な口調で結晶で隠れた場所から何かをつまみ上げた。

 

 

 

 

―――渡したくなるように?

この手のセリフで、このパターンだと間違いなくこういう輩はあの手にでる。

 

【人質】、ベタで何の捻りも無いが…間違いなく俺に効く。

コイツが人質を生かして返すとは思えない…もし、アイツだったら…ッ!!

 

 

恐ろしい「もしも」が現実となってきた。

むしろとっくに弄り回しているかも―――――止めろ!そんなイメージさせるな!

 

次第に余裕がなくなっていく。

 

 

 

いや人質と決まった訳じゃねえ!いやでも…人質以外何使うってんだよ…!

 

 

 

 

「テメエ…何を」

 

『く、クカ、カカカカ…コイツを知らない訳ではあるまい』

 

 

シースが何かをつまみ上げた。

それは人型…いや、人…――――――ッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…この小僧、カムイと言ったか』

 

――――単刀直入に言わせてもらうと、思いっ切り拍子が抜けた。

 

 

 

…勝った。

勝った、俺大勝利。

 

よりによって、死んでもいいヤツを人質にしてたよ。

 

 

 

 

 

「ああ…ソイツ」

 




なんかシースがポンコツに感じてきた。
まあ…しゃーないよね?…ね?

だ、だって…いくら至る所に監視の目を置いてるシースも所詮ヒッキーだし、人の感情なんて興味なさそうだしさ…ほら、軍内の不仲なんて悟れそうもない…じゃん?(苦しい言い訳)


というか、それ以前に投稿遅いよ!、って?何やってんの!、って?
あ、ああ…世紀末バカの話が一段落するまで…投稿ペースは…チョットマッテネ。





それと最終回が割と近いです。

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