ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結) 作:エーブリス
それと限定的な報告ですが、最終回が近くなった…ってか重要なネタをほとんど出し切ったのでそろそろマーシィ提督の方をぼちぼち続き書いていきます。
人って、壊れやすい。
そんな壊れやすい枠組みに俺も入ってたんだ…もっと、やれると思ったんだけどな。
『…目が覚めたようだな』
『んや…寝ぼけてやがっちょる』
…誰だ?
まあ、いいや…もっと休ませて貰えるか?
正直疲れた。
『酷なようだが、それは認められない。
お前にはその義務と権利がある』
義務、ね…そんな物。
『―――まあ、俺らはそれでも良い…お前が諦めようと、ただ未来永劫を行くだけだし。
んだけど、お前家族いたよな?』
ああ、そうだとも。
俺の近くに居たばかりに、何千何百と死に続けることになった不幸な女たちだ。
もう殺すのは…やだなぁ。
『ダメだこりゃ、折れてしもうた』
『…脆いな、たかが数千ほど死んだ程度で』
『比べてやるな、訳が違うんだ』
アンタら随分と失礼だな。
何もんだよ、本当に…。
とにかく放っておいてくれ。
もういいだろ、何もしなけりゃ…苦しまない。
『ああそうだ、お前だけはな』
そうだな、赤の他人の事なんか。
『その赤の他人に、家族が入っててもか?』
―――ッ。
『確かによ、お前の中じゃ誰も死んでねえだろけど…実際に死んでるぜ、皆』
『なんだタマネギ、やけに熱いな』
『黙ってろ鳥野郎。
―――で、だ。お前がそうして野垂れている間にもお前の家族は死んでる…そういう仕組みだって、仕組んだ本人がそう言ってたぜ?』
聞いたのか…奴から。
『まあな、聞く機会があったからな。
分からん訳じゃねえだろ、お前の女が…』
―――止めろ、
『あ?』
―――止めろよ!言うな!想像させんな!
クソッ!クソッ! クッソオオオオオオオオオッ!
何でだよ!どうしてだよ!俺休めねえのかよ!
あの糞野郎は沈黙したんだろ?じゃあ…!
『…』
『行くぞ、これ以上無駄だ』
『はぁ?
ふざけんなよ!俺はまだ―――』
『もうこれ以上は意味がない』
『違ェ!そんな事…まさか』
『そうだ、炎に火打石は無意味だ』
『奴ぁ、理不尽を見過ごすタマじゃなか。
そん内ぶちギレて、またやり始めっど』
『…そ、そうか――――――おーい!』
…なん、だよ。
『俺達、猶予は無限にあるぜ!…幸運を!』
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
結局また、あの日の朝を迎えた。
―――しかし、妙な夢だったな。
にしても、猶予は無限にある…カタリナ装備の男はそう言ってたな。
「…んっ」
「!…ああ」
俺の隣で、ベルカが寝返りをうつ。
うつ伏せから仰向けになって表情が見えた…とても、安らかだった。
“彼女は、息絶える時まで…俺を信じることになる。”
一度―――いや、何度かそんな現実に嫌気が刺して決意を投げだした。
でも絶望の最中でも…何時だって本当は―――
「探し続けてた…(だよな)」
彼女の死を、まっすぐ見つめるの事が恐かった…でも、『死んでしまうお前』がいるから、歩き出せるんだ。
【BGM・Resolution】
「(行こうか)
何時だって求めてやる、俺も彼女も心の底ごと休める様な世界へ。
――――――そのために、今のベルカが死んだって…!
割と黒い決意…まあ、マーシィに黄金は似合いませんな。