ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結) 作:エーブリス
1年半早くこの作品と会っていれば、ナニカサレタ男は今とは違っていたかもしれない。
―――あ、でもベルカが“マーシィの”人犬(愛玩用)になる世界線は…人体に物理的な欠損が無けりゃ行ける。
「ッ…!!!!!」
また、殺した。
多分これがこれまでの中で一番最低だろう。
後少し、後少しで行けるハズだった…けど、最後の一歩を間違えてダメにしてしまった。
その腹いせに彼女を、ベルカを無理矢理押し倒して…事を済ませた後心臓をダガーで貫いた。
―――俺の人間性では、所詮この程度の末路だったという訳だ。
どうせこんな事になるとは思っていた、どうせこんな事を平気でするような奴になるなんて…分かりきっていた。
もうすでに、攻略法は完璧だ。
しかし…しかしだ、このまま終わらせても俺に平穏は…。
どっちにしろ、このままでは終われないって訳だ。
コレがトラウマとして残れば…俺は戦後、彼女を拒絶するだろう。
そうなれば、両足と左腕と共に人としての歩みを止めるかもしれない。
「…変わりは、無いか」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
何千何百何十何億と迎えた、この日の朝。
数字は適当だ、いつからか…久しく数えてない。
「うみゅ…ちんせいざいおいしい…もっとちょうだい…」
―――すぐ隣で、今さっき犯して殺したベルカが安らかな表情を浮かべて眠っている。
しかしとんでもない寝言だ、その鎮静剤大丈夫?血で出来てない?
…本当に、寝ぼけてるだけだと思いたい。
まあ、不安にはなったが心が少し安らいだ。
…今までは、此処から殺す事になる罪悪感で傍に居られたモンじゃなかったがソレも前の周で終わり。
これから、遂に、真に…救う為に行動が出来る。
いや、確立のための犠牲はとっくの昔に終わっていた…ただ、いくつもの失敗を重ねてしまった。
殺すべきでない彼女も殺した。
それに腹を立てて…いや、もう言いたくもない。
「…もう、殺さないから」
何を根拠に…と思いながら、その言葉をかけた。
その後、彼女の柔肌をそっと撫でる。
「~ッ、まーしぃ…おはよ…」
しまった、起こしてしまった。
「あ、ああ…おはよう。
昨日のドーナツ残ってるぞ」
「ありがと…」
彼女は体を起こし、ベッドから立ち上がってテーブルへと向かった。
その歩みは少しふら付きがある…いままでの、隙のなかった彼女からは到底想像もできない。
「…」
俺は…俺は、ただモシャモシャと可愛げにドーナツを頬張る彼女を見つめてるだけ。
ホント、美味そうに食べてる。
―――突然、グゥゥっという音が響く。
こんな音鳴らすの、この部屋に俺しかいない。
恥ずかしながら、腹の虫がなってしまったようだ。
ただただ恥ずかしい。
その音を聞きつけたベルカに顔を合わせられず、そっぽを向く。
あー、その、とにかくだ…回れ右。
って言ってるワケじゃないからアイツずっと俺みてる。
んで、アイツ立ち上がってこっち来た。
それもドーナツ咥えたまま。
そんで、とても自然な流れでそのまま顔を近づけてきた。
恐ろしく自然な動きだ。成程、凄腕と言われるわけだ。
―――で、その加えた三日月状のドーナツは?食えってか?
まあ…俺はソレを断らない。
そのドーナツを丸ごとかぶりつき、そのまま彼女と唇を重ねた。
自分は不意打ちのつもりだったが、アイツ驚くどころかソレ狙ってたような顔してやがる。
ああもう、ホント…ホント…
「(だいすき)…」
どうせ誰も見てないし、自分でも引くくらい惚気てやった朝だった。
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「遂に…反撃するのか…」
本編進むと思った?
残念!マーシィとベルカの惚気回でした!
え?前半の暴力的なシーン?
…さあ。