ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結)   作:エーブリス

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今のハイドラが翼の生えたゾルディオスオービットみたいになってるんだが…。


“愛”という印で

 

 

 

    【推奨BGM・ターンAターン】

 

 

 

 

『純粋に破壊を楽しむ者こそォ!!』

 

『己を捨てて護れる者にはッ!』

 

見上げれば、ハイドラ不完全体とリリス(ターン)が空を泳ぎ激しくぶつかり合っていた。

 

ハイドラは魔力で自身を燃え上がらせ、リリスは翼から魔力の羽を放出している。炎と水のぶつかり合いってか…単純でいい、強い方が弱い方をかき消す。

 

 

 

『ぐぅうッ!?

お…のぉぉぉぉぉーーーーーれぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーッ!!!!』

 

 

リリスのブレスをまともに喰らい、ハイドラが思いっ切り吹っ飛ばされた。

そして大地を揺るがすような怨念を込めた声で吠えた。

 

 

ったく、見た目の割に声と力はそこそこ十分なのかよ。

 

『リリィス!父親たる私からの恩を忘れたかァ!?

シースに渡してやってもよかったものをぉ!!』

 

『“本当の”親ならそんな事考えませんよ!

貴方は、私の父親なんかじゃ…ッ!!

ただのよく似た他人です!お父様と!』

 

 

『ッ!消えろォォォォ!!!』

 

『消えませんッ!』

 

リリスが再度ブレスを吐き出し、それが美しい剣のように伸びる。

ソレに対抗してハイドラも誘導魔弾を打ち出すが、全てブレスの薙ぎ払いでかき消された。

 

 

 

 

 

―――と、俺も見てる場合じゃない。

 

目の前に通常の3倍サイズのクリスタルゴーレムが立ちふさがり、俺達の行く先を阻んでいた。

 

 

「ヒナタァ!背中借りるッ!」

 

「は!?え…がッ!?」

 

丁度攻陣を組んでいたヒナタの背中に体重をかけて無理矢理足場にして、左腕の義手を突き出す!

 

 

「距離よし角度よし風向きよし。

チャージッ!」

 

掛け声の後左腕を覆っていた衣服が千切れ飛び、左半分だけ半袖のような感じになった。

 

その直後に強烈な風圧が義手から吹き荒れる。

コッチがブッ飛ばされそうだ。

 

 

「くっ…はは!

その空いた胸倉にターボスマッシャーパァーンチッ!!」

 

 

 

 

―――そして一瞬の暴風と共に、左腕が一直線に飛び立った!

 

気が付けばクリスタルゴーレムは狙い通り胸に大穴を開けていた。

まさかの時のロケットパンチ!超小型コジマロケットで敵はイチコロさ!

 

 

無論、使用後は衝突と空気抵抗でボロボロになるので再使用は不可能。

取り敢えず代えの義手を取り出してグレソを手に取った。

 

 

 

「カハッカハッ!

何、しやがっ…ハァ!!?何だよ、ゴーレムが!?」

 

「先進めオラ!つっかえてんだよ!

 

「いっでッ!?蹴るなマーシレス!」

 

いつまでも四つん這いで突っ伏してるヒナタを蹴り飛ばし、残りの雑兵をグレソで薙ぎ払いながら進路を開く。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

『ぬかったな、リリス!』

 

『何、きゃあッ!』

 

『今度こそ死ね!』

 

『ッ!私は、私はァ!』

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

  【推奨BGM・Dirty Worker】

 

 

「キリがねえ!

どうする?カムイ様…中々振り切れねえぞ!」

 

「でも今立ち向かってもあの数では…!」

 

「カムイ、良い知らせだ!

援軍が来る!」

 

「え!?

何でそんな事…「いいから!援軍来るんだよ、それでいいじゃねえか!」ッ…分かった、信じるよマーシレス」

 

「ちょ、カムイ様!?

おいマーシレス!デタラメ吹き込んで!」

 

「今吹き込んで何になる!」

 

「…ショボかったらぶん殴る!」

 

―――すげえ援軍が来るってよ。

 

 

まあいい、時間はかかるようだからね。

それまで俺達しっかり持ちこたえる!

 

 

「それまで俺らがしっかりプレゼントするぜ、喰らっときな!」

 

ちょっとした岩山に駆けあがり、頂上からHEATキャノンを3発撃ちおろす。ははッ爆発で散っていく。

 

 

しっかし数が多い。

義手に仕込んだクァトの鈴で闇の刃を唱え、目の前のスキュラを一刀両断にした流れで背後の蛇人を斬り上げる。

 

その勢いのままあらかじめ用意したソウルを込めて闇術を6発撃ち、2体程仕留める。

 

 

 

 

そう言えばさっきフゲミサ発射したUNACは…あらら、壊れて―――いやアレ、パージしたフゲミサじゃねえか。

 

当のUNACは大型クリスタルゴーレム相手にブーチャで挑んでいた。

一応重量2脚なのでパワーがあるのか、蹴り一撃で粉砕してる。

 

 

「(まさかアレが援軍のつもり…なわけ)そうだったら俺の顔が…。

まあいいや、此処での援軍は寧ろ時間短縮…来なくてもどうにだってなる計算だ!」

 

 

 

切ったり、潰したり、ぶん殴ったり蹴ったりしてる内にいつの間にかベルカと鉢合わせた。

 

「いいタイミングだ…。

任せた!」

 

「そっちこそ…!」

 

丁度迫っていた通常クリスタルゴーレム数体を、それぞれの目の前に居る個体を次々片付けていく。

 

 

俺がグレソで大雑把に片付けている間、ベルカは三日月斧で1体ずつ確実に破壊している。

 

ある程度の数をこなした後、一度合流して態勢を立て直す。

 

 

 

「ベルカ…コレ使え」

 

彼女に特殊弾頭を使用した拳銃を手渡した。

 

「?、何…コレ…?」

 

「俺のコイツ(HEATキャノン)と同じだ、狙って撃て!」

 

「…わかった」

 

適当な説明でよかったかどうか…。

とにかくこちらもキャノンに切り替える。

 

 

 

 

拳銃の銃声を聞き、後ろを見たらビックリ…もうすでに使いこなしている彼女の姿があった。

 

アクロバティックな飛行で翻弄しつつ、ストッピングパワーに優れた弾頭をゴーレムの脚に撃ちこむ。

怯んだ隙に三日月斧で突撃し、急所を破壊して一撃必殺を決めていた。

 

 

…つか、クリスタルゴーレムの急所なんてあったんだ。

 

 

 

「(俺は態々狙うよか脚撃った方が早ェがな!)にしても多い!しかも大型まで!」

 

「援軍来るんでしょ?あの蹴りばっかの鉄ゴーレム以外に!」

 

「アレはよく分からん…オマケだ!

あら無い物だと思っとけ!」

 

「―――そうね…ッ!」

 

 

三度、ゴーレムの軍勢へ突撃する。

 

しかし大型がだんだん増え始めてきた。

このままじゃ…いや、計算は完璧だ。万一の事が…!

 

 

 

 

「ッ!?しまったッ―――」

 

「ベルカ…ッ!」

 

―――やべ、思わず向こうに走っちまった。

マズイ…このルートはこのまま彼女が…!

 

 

俺は、なんてことを…!

またアレが、繰り返される…死だ、死が来る…!

 

 

 

 

「ち、ちっくしょ―――――――――――――」

 

 

 

瞬間、ゴーレムは砕けた!!

 

 

 

  ◇ ◇  ◇ ◇  ◇ ◇

 

 

 

   【推奨BGM・Extended(MGSPW)】

 

 

 

 

突然降り注いだ矢と弾丸の雨。

それは的確に透魔兵・スキュラ・蛇人・ゴーレムを貫き粉砕していく。

 

その暴風の中に居る俺達は、援軍のモノだと確信していてもいつか巻き込まれるんじゃないかと不安になる。

 

 

 

そして敵がかなり減った頃には深い霧から黒い壁が現れる。

―――いや、ただの壁ではない…人の壁、兵士の壁!幾千幾億もの兵士の壁!

 

人だけじゃねえ!5mと10mちょっとの巨人…ACも居る!

 

 

 

「待たせたな!」

 

野太く力強く、戦意を高揚させる雄叫びが兵士の先頭から放たれる!

…そうだ…あの姿、間違いない!

 

 

 

―――レジスタンスの長・メルヴィル…真の名を、元暗夜王ガロン!

 

 

 

「来たか…ボス…ッ!!!」

 

 




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