ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結) 作:エーブリス
[クソッ!レーザーが…ッ!!]
[なんとしてでも止めろッ!
アレを一度でも撃たれたら俺達に明日はない!!]
[簡単に言ってくれる…ッ!!
オーバードウェポンですら対して効果ないヤツに…うおォオッ!]
[何だ!?何の衝撃だ!?]
[後方に新たな超高エネルギー反応ッ!
ヤベェ、コイツは目の前のと同格…いいやそれ以上ッ!?]
[なんだと…ッ!!???
畜生ッ!デカブツが2匹も!!]
[匹で数える可愛い奴なんかじゃねえ!]
[後方巨大生物よりエネルギー収縮反応感知ッ!
エネルギーの詳細不明!]
[何ッ!?ふざけんな!目の前のムカデで手一杯だッ!]
[チィ!人員を割けるほどじゃ…ッ!!]
[いや、待ってくれ!この方角は…ッ!?]
――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――
「マジか…!?」
目の前のゴジラ擬きは、動きだすや否やギムレーに向かってブレス(というより光線)を吐き出した。
濃い水色のソレは、ソウルの奔流のようではあるがアレとは比べ物にならない程太く、強く、そして速かった。
首に光線の直撃を受けたギムレーはもだえ苦しみ、思わず自らの光線のチャージを止めてしまった。
ゴジラ擬きは照射し続ける間にも、暴力的な歩幅と歩行速度で瞬く間に距離を詰めてきた。
ソイツが光線を止めると、今度はギムレーの首根っこに噛みつき持ち上げた。
―――なんてこったい。いくらゴジラ擬きが300m近い巨体とは言え、あのギムレーが易々と振り回されてやがる。
信じられない光景はまだ続く。
首を噛んで持ち上げたかと思えば、今度はそのままジャイアントスイングまでしやがった。
…事実を確認しよう。
あのギムレーが、首根っこに噛みつかれ、尚且つジャイアントスイングまでされて、その痛みでかギャアギャアと悶え吠えてる。
―――オイオイオイ!死ぬわギムレー!
というか!あのままK.O.されたらさ!多分、覚醒世界で命かけたルフレが泣くんでねえの!?
いやルフレこの場にいるんだけどさ!
やがてゴジラ擬きが満足したのかギムレーを空中に放り投げ(え!?)、空高くまで吹っ飛んだ所で再び光線を照射した!
今度はエネルギーの溜まっていた顔面に直撃し、ギムレーの顔が大爆発した!
ゴジラ擬きを褒めるべきか…逆にあれで死なないギムレーを褒めるべきか。
「っと!(それどころじゃない!)」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『くは、くっははははッ!
四騎士の長がこの程度とはァ!』
「ちぃいッ!!(結晶が、これほどまでに…!!)
―――ッ!?しまった!!?」
『ぬかったなオーンスタインッ!死ね!』
「テメエが死ぬんだよッ!シースゥゥゥウッ!!」
喰らえ必殺落下致命ッ!
相手は大体死ぬ、もしくは瀕死になるッ!!
『き、貴様はッ!?』
「ッ!避けられたかッ!」
ああクソ!今の結構渾身だったのに!
「貴公は…何時ぞやの…」
「そちらこそ、本当の本当に何時ぞやの竜狩り殿じゃねえか。
…やれるか?なんて愚問か」
「当然だ、この程度では尽きぬ。
―――貴公こそ付いてこれるなッ!」
「ったりめーだッ!」
まさかオーンスタインとコンビを組める日が来るとはな…人生分からねえもんだ。
グレソに闇エンチャを施しつつ、オーンスタインとは別の方向へと走りシースを挟み込む陣形を取る。
「オオオオオオッ!!!」
『効かぬッ!』
竜狩りの名に相応しい神速の瞬発力で90度に急カーブして鋭い槍の一撃を放つが、ソイツはシースのデカい腕で流された。
「枚数はこっちが有利なんだよッ!!」
オーンスタインに気を取られた隙にHEATキャノンを斉射して、シースの背中へと全弾叩き込んだ。
『グッ!
小賢しいッ!』
「小賢しくて悪いか!?
『それが…ッ!!』
「こちらも忘れるなッ!!」
『ッ!だから効かぬのだッ!!』
「じゃあ効くまでテメー“ベコベコ”にしてヤるよォ!!」
『ぎッ!
ガァアアアアアアアアッ!嘗めるなァ!!!』
こっちの二人がかりの攻撃に対しても奴め、ほとんど捌いてやがる。
「がッ…!?
―――チクショウッ!特撮の悪役みたいな強化しやがってッ!!」
『ならば今見せようッ!母の同胞の力…その本領を!』
「見せなくていい!見せずに死ねマザコン!」
『近づくかッ!馬鹿め!』
「近づかなきゃ、テメエを3枚におろせねえんでな!」
『それならば死ね!』
シースが3本指の間に、白く縁取られた黒いエネルギー体を収縮させる。
…何か見覚えがあると思えば、それ確かアメンドーズが両手叩きするときのアレじゃねえか!?
ったく!もう上位者関係は見飽きてんだよ!
「既出ばっかりだ!
その程度にぃ!」
『戯言をォ!』
―――グレソと奴の腕が衝突した。
結果は此方が一方的に吹っ飛ばされただけ。
奴には一太刀も浴びせられなかった…。
―――――――そして次の瞬間、シースが“ビクッ”と跳ね上がった。
そのまま奴は膝を着き、左手を着いた。
『―――ガハッ!?』
遅れて血反吐を吐く。
…驚いた、血反吐を吐ける口なんてあったんだ。
『これは…まさか、“太陽纏い”!?』
「そうだ…ッ!
本当はあの巨竜に使う予定だったがな…シース公、いや、シースッ!貴様を葬るために、この竜狩りオーンスタインは一切の容赦をしない!!!」
現れたのは【オーンスタインの形をした雷】…いや、オーンスタインが雷の集合体と化しているのか?
というか全身をプラズマ化みたいにするとか…なんちゅう技だ。
『貴様ぁ…』
シースが右手を上げ、あのエネルギーを収縮させる。
―――けれど、文字通り電光と化したオーンスタインには通用しなかった。
「…遅いッ」
『ギャアアアアアアアアァアアアアアアアアッ!!』
オーンスタインが消えた瞬間にシースの右腕が折れ曲がった。
やっべ…速度も威力も桁違いすぎる…!
アノールロンドで使われたら…考えただけでもゾッとする。
『貴様…!その技は、あの全盛期のグウィンですら命を削るというのにッ!?』
「貴様の口が!我が主を語るな!!」
『ガッ!?
グァアアアアアアアアアアアアアッ!!!』
おびただしい雷撃に包まれて、シースが瞬く間にボロ雑巾と化していく。
これが、神話に伝えられた…!
「(奇跡なんてもんじゃねえ…!)何だよ、これ…!」
生憎、これ以上を言葉で表す力はなかった。
やがて雷撃が治まると、俺の隣に普通のオーンスタインが立っていた。
「…すげえな、竜狩り」
「――――あの方ならば…」
「?」
「いや、何でもない」
『がッ…ケホッ!
よもや此処までとは…一度、調整が必要か…!』
シースが翼を生やし、何処かへと飛び去って行った。
「あっ!待てやッ!」
「いい、追うな。
次に遭う時は手負いだ…」
「…ここで仕留めねえと、奴は何するか分かったもんじゃない」
「そんな余裕もなくなるだろう…直に、だが」
◆ ◆ ◆ ◆
『シースッ!?
奴め…大口叩きながら!』
『また余所見をッ!
どれだけ傲慢なんだ、貴方は!!』
『げふっ!?
このッ…!ここは我も退くしかあるまい…!』
少し目を向けた先では、相変わらずリリスがぶっ飛んでた。
「これで、2体とも引いたか」
邪竜2体が退いたおかげか、透魔兵とクリスタルゴーレムの勢力が弱まった。
次第に数も減っていく。
―――で、後は…。
「あの超大型プロレスがどうなるか、だな」
次回は完全に怪獣映画かもしれない。