ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結)   作:エーブリス

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もうマーシィの活躍だけなら10話もかからない…ハズです。


さあ、鋼鉄(はがね)を纏って

 

 

 

 

 

 

 

「3、2、1、――――――GO!!

 

 

 

―――なんちゅうGだッ…!、ブッ潰れる…ッ!

 

息が出来ない、身体も碌に動かない。

まあコード塗れじゃ動くにも動けんが…せめて対Gジェルぐらい欲しかったッ!

 

何?鋭角状のボディが空気摩擦をどーたらこーたら、って?

バッカヤロウ!ンの前に中の人間はどうするよ!音速突破したらいくら強化筋肉強化骨格極薄型強化外骨格の3コンボでもサンドイッチのハム一直線じゃねえかよ!

 

 

「(しかし、始まっちまったモンは…ッ)しょう…が、ねえ…わ、な…」

 

高Gの中まともに口を動かせないが、それでも強化人間の恩恵はあるようだ。

 

 

 

 

 

…と、喚いている内に敵陣が見えてきた。

 

「(ま、やるだけの分やって生き残るさ…!)ッ!!!」

 

 

 

AMS操作で突撃用スパイクとレーザーブレードを展開、おおよそ数十Gの圧力を生むスピードで振りかざすソレらは、透魔兵もシースメイドの有象無象をも容易に蹴散らしていった…。

 

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 ~遡る事数十時間前~

 

 

「遅くなった。ガロン…」

 

「おお、来たか。では、会議を始めるとしよう。

―――思えばこの会議が最後となるのだな」

 

「へっ、そうかい…俺の老舗も、店じまいか」

 

ガロンの発言にそう返したのはパッチだった。

…アイツここでも商売してたのか。ゴミクズまた売ってるのかな?

 

因みに俺個人は煽りの為にゴミクズをコイツから買ってました。

―――あ、ゲームの話ね?

 

 

 

そしてこの会議にはレジスタンスの幹部連中の他に、暗夜白夜両国の王族連中も呼ばれている。

…無論、カムイとアクアも例外ではない。

 

「(流石に伴侶までは連れてこなかったか)…」

 

 

 

「それでは改めて会議の開始を宣言する。

―――そしてマークスよ、儂に聞きたいことがあるのではないか?」

 

「ッ…!」

 

突然の名ざしに、眉が跳ね上がるマークス。

 

 

「…一つや二つではないのは分かっておる」

 

「っ…では。

―――――あのハイドラの事はアクアから聞きました」

 

マークスは重々しく話を切り出した。

 

 

「ですが、あのシースという白竜…並びに結晶とトカゲの化物たち…ッ!

果てには山のような巨竜に鋼鉄の化物、あれらはアクアも知り得ないと…。

―――父上、我々は…何と戦っているのですッ!」

 

 

 

 

「…一つ一つ、丁寧に解説しよう」

 

…ま、そうなるか。

得体のしれない相手と戦う気にはなれない、ってか。

 

 

いや…戦う気がないってのは違うとして。

 

 

 

「お前が述べたそれらの存在…元はこの世界のものではない、ほとんどが異界の存在だ」

 

いきなりかっ飛ばした解説するなぁ、この爺様。

 

「ッ!」

 

「異界…ッ!」

 

「そんな、馬鹿な…ッ!」

 

「気持ちは分かる。じゃが事実なのだ。

――――とはいえ我が子たちよ、お前達も異界の存在をそばに置いていたのではないのか?」

 

 

何てこと言うんだこのじいじ!

 

 

「なん、だと…ッ!?

そんな者が、私達の近くに―――――ッ!!」

 

バカ!こっち見るな!止め………え?

 

 

気が付けば、王族連中は他の奴に気を向けていた。

―――あ、ああ。あいつらね…というか居たんだな。

 

 

 

 

「ラズワルド…」「オーディン…」「ルーナ…」

 

「「「…」」」

 

あいつら何気に呼ばれてたのか。

ってか、よく見りゃルフレとルキナも居るし。

 

 

「申し訳ありません、言う訳にはいかなかったので…」

 

「いや、いい…。

言いづらいし、こんな事が無ければだれも信じなかっただろう」

 

 

 

「というかもう一人、思い当たるのがいるんだけどね」

 

 

チッ、あの裏返しグラビアふざけんなよ。

 

「…ハァ」

 

 

「鴉頭…か」

 

「マーシレス…いいえ、彼に至っては違和感ないわね。異界出身と言われて」

 

「うむ。

そも、隠す気すらなかったとも思えるな」

 

「あったさ、隠す気は」

 

「なら服ぐらい変えたらどうだい?

第一、上着のギザギザ自体なんなんだよ「よさないかレオン」…わかったよ」

 

 

糞ほど面倒くさいなあの第二王子。

 

 

 

「シースの解説に戻ろう…。

奴は―――――――――――」

 

ここからは無印ダクソのOPほぼそのまんまだったので流した。

 

 

 

「つまり、シースとは…同族を裏切り人の世の創世に貢献した者の一人、であると?」

 

なんか不死人の数人が苦い顔してるのが見えた。

そりゃそーだ、そうでしかない。

 

この時に、不死人の幹部ってのは「言わないお約束」が理解る人物のことなんじゃないか?って思った。

 

「そういう事になるが…」

 

「しかしなぜ、そのような存在が我々に対し侵略を…?」

 

「シースこ…いや、あの竜にはもとよりそんな考えもないだろう。

奴には、古竜の不死の源たる『鱗』がなかった。だからこそグウィン様の持つ王のソウルを欲したのだろう」

 

途中でオーンスタインが解説を加えた。

 

 

「貴方は…?」

 

「ああ、申し遅れた。

―――我は先の大王グウィンに使える四騎士が長、オーンスタイン」

 

「四騎士…っ」

 

「っていうと、あなたも神様?」

 

エリーゼがそう問うた。

 

 

「そうだ、私も神族だ。

しかし我々の世界では、神と人とに貴公らの思うほどの差はない。

…少なくとも、我々も自然の摂理に沿う“生物”だ」

 

 

そう言われてみりゃ、ダクソの神様って以外と絶対的じゃねえな。

…まあそんな差があったら無印詰んでるわ。

 

 

 

「神…。

神…?」

 

「何、難しく考えずにただ、同志とだけ考えてくれればよい。私だけでなく他の異界の者達もまた同じ。

貴公らは貴公らの神の法則に準ずるといい…」

 

 

 

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【BGM・鋼のWarriors】

 

 

 

「―――…ッ!!?」

 

突然大きく揺れた。

何やら棺桶ロケットが破壊されたようだ。

 

 

…仕方ない、まともに戦うか!

 

 

 

背部のブースターを全てパージして、ウイングを展開する。

生まれた揚力で浮いていられるウチに残った分裂ミサイルとガトリング砲を撃ち尽くす間に、俺自身の脱出の準備を整える。

 

 

 

「(追加アーム、脚部パワーアーマーにAMSを接続…ッ!)これで…!」

 

ヘビーアームズばりの弾幕の中で着々と準備を進める。

 

 

「(…ナノマシンブースター『暗い魂の血』スタンバイ!)えぐ…ざむ…しす、てむ…スタンばイ…ッ!」

 

 

 

とうとうミサイルが尽きた。

次いでガトリングの弾も尽きた。

 

 

 

 

――良しッ!今だ!

 

「(VOB!フルパージ!!!!!)ぅおおおおおおおおおおおオオオオオオオオオオッ!!!!!」

 

 

 

 

――――周りの棺桶ロケットがはじけ飛んだ!

 

とうとう身体が自由になった。

すぐさま追加装甲のブースターに火を入れて、背部の計4本の大型サブアームを「X」の字に広げる…!

 

 

 

「(ハイパー・コジマレーザーキャノン、スタンバイ――――ロックオンッ!)ターゲット確認…ッ!」

 

両肩の大型キャノンがコジマの光を収縮していく。

――――収縮率最大、いつでも撃てるッ!!

 

 

「(行くぞ…ッ!)排除、開始!」

 

 

 

2つの砲口から、極太のレーザーが吐き出された!

 

 

 

長く吐き出されるそれを身体を回すことで、あらゆる方向に放ち有象無象の雑魚どもを一匹として許さずに駆逐していく。

 

そして一度、照射を止めて今度は砲口をそれぞれ左右別の方向に向ける。

 

 

…再びの照射と共に、グルングルンと一回り、二回りと何度か回る。

 

「これがローリングバスターだ!覚えとけ!」

 

 

 

 

そして両足両腕両肩に着いたHGガンプラの箱ぐらいのコンテナから『特攻蜂(ミサイルビー)』と呼ばれるハイアクトかつハイスピードのマイクロミサイルを射出、瞬く間に雑兵はバスケのボール3.5個分の爆炎と共に散っていった。

 

 

 

 

「ははっ…これなら楽勝だわな!」

 

 

 

 

そうだ、俺は…俺は死なない!

ぜってー生きて帰ってやる!それが仕返しだ、運命とやらへの!

 

 

 




FAマーシィ爆誕。

因みに特攻蜂(ミサイルビー)は今度「アリータ バトル・エンジェル」として実写化される漫画「銃夢」の6巻に登場する兵器です。

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