ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結)   作:エーブリス

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今回の設定、ポッと出のようでしょ?
でも意外と前から書いてたんです。別の投稿で


レフトオーバー・チルドレン

 

「コイツ…上も下も同じだッ…」

 

俺が詰め込まれたブーメランマシン、上と下で同じ武装が同じ場所に積んである。

 

 

いや、その大半が後付けだ…しかも変形機構!

違うな。このブーメラン自体が“変形時の形態”なんだ…ブースターが一点に集中する分小回りは利かないが、速度は出る!

 

「クソッタレ…!見れば見る程無茶な設計だ!

――――ッ!敵か!」

 

 

レーダーの方は慣れてるもので、気持ち悪いぐらい分かりやすいんで助かる…いや、気持ち悪いからあんま助からない。

 

だが機体が機体なせいでAMS通しても心底使いづらい。

 

 

「ならば、変形…なっ、ロック!?

クソっがぁ!このままやれってッ!」

 

 

生憎コイツは何で飛んでいるのか不思議なくらい重武装だ、こんな時でも最悪やれないこともなかろう!

 

敵は約5m級の生体反応…それが11、12…いや、もっとだ!

 

 

「数えてられるか!」

 

FCSも並じゃないらしいな、全部ロック出来てる!

 

 

 

「ようし…!

落ちろクソ雑魚共!」

 

取り敢えずミサイルだ、一匹につき1発の割り当てで撃つ!

 

 

 

「撃破、撃破、撃破…良し!片付いたか!」

 

全く酷いマシンだ、親切さがまるでない!

 

 

 

『ご苦労、この辺りは一掃したみたいだね。

…それじゃ次に向かってくれ』

 

コイツ、他人事のように…!

 

 

 

 

 

――――しかしだな、この声…聞き覚えがあるとは思ったが…!

よりによって財団、お前だったのかよ!

 

どうりでカ・ルーテ王国…詳しい調査はしなかったが、強化人間に関する情報が出てこないわけだ。

 

 

「あん時はスミカのおかげで色々と有耶無耶になっちまったが…!」

 

 

 

だが、親としての務めは………・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――親?

 

…なんだ、今俺…何を思い出した?

よく、分からん…家族?

 

 

これが、本当の…いや違う!俺の、血のつながった…!

 

「母さん…!せな姉…!

―――そして、親父…!あのクソがッ!!」

 

 

 

ああ思い出した…思い出した、思い出した!

クソ、クソ!あのクソが!

 

あいつだ、アイツが俺達残してどっかに消えたせいで…母さんも、せな姉も…!

 

 

 

 

 

「いや…、俺にはもう…あのクソを責める資格は…」

 

俺だって同じだろう、いや…俺は、あのクソ親父よりも酷い。

スミカは(アイツから見て)十数年は放っておいたし、セレンに至っては見殺しにした…。

 

俺に死んだ兄や姉が要るか分からんが、生命を一つ消した俺は…あの男より最低だ。

 

 

「というかな…。

死んでようがなかろうが…って話…だよな」

 

 

 

 

 

 

『おやおや、大分記憶が覚めたようだね…マツダ・トウヤ君?』

 

マツダ・トウヤ…ああ、俺の本名だ。

でも、もうその名前を名乗る気にはなれない。

 

 

「何だっていいだろ…さっさと次の目標を指定して、二度と俺の前に現れるな」

 

『ああ…それでいいよ、破壊に向かうその姿でいい…。

じゃ、次はこれだから…精々がんばるんだね』

 

 

 

 

…さて、ウザいのは消えた。

 

 

 

 

 

「思えば、俺達…みんな取り残されてるんだな…」

 

そいや、あんな事もあったっけか…――――。

 

 

 

 

 

 

    ■―■―■―■―■―■

 

 

    ~さかのぼる事、数か月前~

 

 

 

「こんな場所にお前と縁がある所があるのかと思ったら…成程、親の墓ね」

 

「ええ…お母さんの。

顔なんて一度も見たことは無いけど」

 

 

「そうかい…。

―――というかその花、大丈夫かい?流石にクロユリはねえだろ」

 

「そう…なの?あまりそう言うのは…。

この花、ちょっと赤っぽいし」

 

「お前そう言う所なぁ…。

―――仕方ねえ。そこら辺に生えていた花なんて失礼だが、黒より白の方が墓参りにゃ相応しい」

 

「…ごめんなさい」

 

「謝らないでくれ、花を持ってくるだけ良いんだから…」

 

 

 

「…?、あなたの親って…」

 

「…皆、何処で何をしてるのか、何をしてくれたのか…何処に住んでるか、何処に住んでたのか…。みんな分からないよ…」

 

「…」

 

「行こうぜ…今はお前がいる」

 

 

 

 

 

「あ、マーシィ…これ、忘れてる」

 

「おぉう、すまん…」

 

 

    ■―■―■―■―■―■

 

 

 

 

「あん時ぁ、やっちまったなぁ…」

 

…ってか、あん時何を忘れかけたんだっけ?

そもそも何か重要な、いや…確かそれで一悶絶あった気がしたけど、それはいいや。思い出せないのならそこまでって事にして、まだ戦闘が残ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ◆  ◆ 所変わって、地上 ◆  ◆

 

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「…ねえ、父さん見つかった?」

 

「いいえ…影も形もないわ。

あの武器だし、きっとすぐ見つかるかと思ったけれど」

 

「そうよね。

案外、あの穴に落ちてるんじゃないの?」

 

「あるわね…しょっちゅう落ちる人だから」

 

「何それ、ほんっと困ったクソ親父ね…」

 

 

 

 

 「お取込みのところ、失礼する…」

 

「「…え?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「これで、いいのか…?」

 

「問題ねぇって、全くの無問題よ」

 

  「しかし、このうちわは…―――」

 

「行き先についてだろ?だから問題ない。

余力振り絞って、一応調整した」

 

  「…」

 

 




最終話書くのが本当に楽しみ。
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