ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結)   作:エーブリス

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もう終盤だよ
所で前回の最後に出てきた人、首輪付きと…誰か分かるかな?


…あ、序盤と最後だけ三人称です。





所で、火牛の倒し方教えて?



俺の敵は何処だ…!

 ―――――――――――

   ◆  ◆  ◆

 ―――――――――――

 

 

「―――はッ!?」

 

スミカは突然変わった景色に驚いた。

一面を灰で覆われた吹き溜まりの大地から一変…5畳間ほどの、やや散らかった“誰かの部屋”に居た。

 

 

 

 

…しかし彼女にとって、その部屋にあるほとんどが見覚えのない物だった。

 

よく分からない言語の本。

用途の分からない白い箱に黒い箱。

その下や後ろから生える黒い紐の数々。

 

 

「何…コレ…?」

 

スミカの質問に答えを与えられる者はいなかった。

少なくとも、その瞬間は。

 

 

 

 

 

 

 

「昔の部屋だよ、アイツの…」

 

「!?」

 

彼女の真後ろのベッドに、いつの間にか男が寝転がっていた。

自分の父親似のその男に彼女は驚きつつも素早く杖を向け、ソウルの矢をいつでも発射できる態勢を取る。

 

「おおっと、杖を同時に向けられちゃビビッて話が「御託はいい、アンタでしょ?私達をこんなところに送ったの」おおう…ま、俺が直接ってわけじゃないんだ」

 

 

「何のつもり…?」

 

「わかった、そう凄むな…順を追って話す」

 

 

両手を挙げながら、男は「落ち着け」と言いたげに手振りでスミカを宥めた。

 

 

 

 

「えー、あぁ…とにかく、着いてこい。此処じゃ説明に不足が出る」

 

「は?ナニソレ?

…まあいいわ。でも、変な真似したらブッ飛ばすから」

 

「バカ言うな。

…俺はな、テメエみてえな中途半端なホルスタインに興味はねえんだよ)」

 

最後の方は極力小さな声で言った。

 

 

「なんか言った!?」

 

「なーんも」

 

 

 

男はドアノブを回し、ドアの向こうへと消えた。

続いてスミカもドアに近付く――――が、その前にある物を見つけた。

 

 

それは、黒く塗りつぶされた正方形と、長方形の何か。

本の様に見えるソレは、実の所何かのケースであった。

 

他は何かしらの絵と文字がある。

…一部、彼女が読めたのは『超万里生兄弟(※スミカはこう読んだ)』と『鉄、歯車、金属(※こう読んだ)』他、二つであった。

 

 

 

しかし、それらだけ…何か黒く塗りつぶされている。

 

「何かしらね…」

 

不思議なソレを、彼女は手に取って持ち運んだ。

 

 ―――――――――――

   ◆  ◆  ◆

 ―――――――――――

 

 

 

「まだ来るかよ…!」

 

この雑魚、次から次へと湧いてきやがって!弾丸もミサイルもまだ山の様にあるが正直キツイってんだ!

 

 

「…嘘ついた、鬱陶しいだけだ」

 

もう相手にしてられるか!

目標地点に急ぐ、ブースターを最大限に吹かせば振り切れるハズだ!

 

 

 

「出力最大…!

ぐッ!ぅおおおおおおッ!!!」

 

成程、殺人的な加速というヤツか!

コイツは…確かに、死人が出るな…!

 

 

 

 

『ん、もう見えてきたね…君の敵が』

 

「あ?敵…ああ、アレか」

 

『そうだよ、もうちょっと拡大してあげよう

…ホラ、見たことあるんじゃないのかな?』

 

「見たことって…ッ!?ACじゃないか、何で…味方じゃなかったか?」

 

サイズからしてVAC…!

しかも待てよ、頭以外KE装甲ばっかりな上、武装が全部ハウザーじゃないか!

 

 

『彼は違うんだ…少し。

―――ああそうだ、なんならあのACのパイロットの情報を見せてやってもいいけど?』

 

「何だよ急に…、まあいいや見せろ」

 

 

…リクエストに応えて、ディスプレイにあのACのパイロットだという男の情報が顔写真付きで映し出された…が…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「コイツ…コイツッ!!」

 

『どうだい?少しはやる気になっただろ?』

 

 

 

 

「やっと、やっと見つけた…見つけたァ!

殺す、殺してやるぜェ!!!アヒャヒャヒャ!ヒャヒーヒャッヒャッヒャッヒャ!!ヒャハハはははは、ころすぅうううううううう!!!」

 

あの糞親父、こんなところに居やがって!

…この速度なら、無残に轢き殺してやれる!家族を見捨てた男には相応しい最後だ!

 

「親父ぃ…俺はな、自分の家族のために何億…何千億年、捧げたと思ってるぅ?

―――やっぱり俺はテメェじゃねえ!アンタは…何もしてくれなかった!そのままァ…!!!」

 

 

更に、ブースターが焼け焦げる程に出力を上げる。

最早オーバーヒート直前だ…だがやれる!

 

 

 

「タクティカルアドバンテージ消失…ッ!オペレーションレベル最大効果を確認ッ!!!

鉄屑と、挽肉と、灰燼と化せ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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   ◆  ◆  ◆

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「さて、コイツなんだが…」

 

「何よこのちんちくりん」

 

「ちんちくりん言うな、俺の本体だ。

…ったく、自分で持ってきたとは言え、吹き溜まりにこんな所に流されるなんて…全くツイてねえ」

 

何かを嘆くように、男は空を仰いだ。

 

 

「…まあいい、こいつをまた起こす。

手伝ってくれ」

 

 

「待って、何をする気なの…?」

 

「コイツを使って、世界に出来た歪みの中でも危険なモノだけ取り除く。

全部歪みを取り払ってたらキリがねえからな」

 

「………つまり、このミイラには空間的な力があると言いたいの?」

 

「―――――――そこまで理解されるとは思わなかった、あの部屋の主は絶対「分からん」って言うかもな」

 

「ええ。これでも学問は頑張ったから」

 

 

「…そうか、やっぱりあのソウル魔術はそういう事だったのか。

だが、偶々見つけたスクロールもあるよな?いや、きっとそれが原因に違いない。

だからこそ…そういうモノをホイホイ持って来てしまう」

 

男はスミカの持つ黒い正方形と長方形を指差した。

 

 

「何、これが何だって言うの…?」

 

「何に見える?」

 

「え、何って…ただの、黒い、何か…」

 

「そう見えるのは分かってる。

お前ならもっと、深い所を答えられるハズだが」

 

 

「深い…」

 

もう一度、彼女は黒いソレを見つめる。

 

――――段々と、黒から何かが浮き出てくる。

確かに、そうだ…何か、紫と黒…闇から、闇が浮き上がってきている。

 

 

もう一つもそうだ、黄昏と煤そして炎…闇から闇が…。

 

 

 

「…どうだ?ココから先を、見たくはないか?」

 

「ッ…」

 

まるで、あの男に見透かされているようだった。

―――そして男は、一つの“叡智”を差し出した。

 

 

 

 

「コイツなら、次元の先を見れる…見たければ、なあ?」

 

その言葉が、彼女の探究心をくすぐった。

ああ、欲しい…目の前に、それが…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――でも、彼女は分かっている。

 

「いいえ、知りたくもない」

 

「ッ…何故…?」

 

 

「分かるの、一度こうなってしまったから…。

きっと、あの人が止めてくれなければ…今私は、お母さんともお父さんとも、また出会えなかったわ」

 

「ッ」

 

 

彼女は、男から距離を置く。

 

「“探究心に狂わされるような輩は本当の「理」を持っていない、お前も「理」を武器に戦うのなら心しておけ”…そう言われたわ、同じ…この魔術を使う、赤い人に」

 

「…」

 

「その通りよね、いくら魔術でも…ただただ乱暴に使ってたら棍棒と変わりないもの。

もっと、何だか…言うのは恥ずかしいけれど、人のために使わなくちゃって、そう思う」

 

 

「…だけど理の先は膨大な計算から来る完全なモノだ、そこに情や心なんかは…」

 

「きっとそれ、間違いよ。

じゃなきゃ今の世に「心理」なんて言葉、無いはず」

 

「そんなの良い子ちゃんの詭弁だ…というかまず心理って」

 

「道具ならただ物を計るだけでもいいけれど、生き物はそんな単純じゃない…そうであるハズなんだと、考えてるわ」

 

 

 

 

「……チッ」

 

 

男は悔しそうに、舌打ちをした。

 

「まあいい、コッチが下らない反骨精神を出した結果だ。

…それとソレで思い出したが、ホレ」

 

 

急に男がスミカに目掛けて、何かを放り投げた。

 

「何?…これ、指輪?しかもお母さんのと同じ、いや、アレと違って目が赤い」

 

「さっきの部屋の主だった男の持ち物だ。母親か、アホな親父に渡してやれ」

 

 

「部屋の………ッ!!

もしかしてコレ―――――「合ってるよ」え?」

 

「その答え、合ってる。

…そんな事より手を貸してくれ、流石に一人じゃキツイ」

 

「え、ええ…」

 

 

 




やっぱり頭を使う内容はもう二度と書きたくない、そう改めて思いました。
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