ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結) 作:エーブリス
「いぇえええあああああああアアアアアアアッ!!!」
パルヴァライザーの実体ブレードを弾き、回し蹴り2連撃からの突きを放った。寸での所で横に躱されコアを貫けなかったが、幅広い刃のおかげで奴の左腕を切断出来た。
後ろに大きく飛び退いた奴は、左腕の切断面を押さえている。
「ハッ!!
ざまあみろ糞野郎!腕取ってやったぞ!」
『オイオイオイ、どんな速度してんだよ…全く剣筋が見えなかった』
『父さんの剣、デカい癖にダガーよりも速い剣戟出来るからね』
『俺、アイツが剣道やってるなんてシズエから聞いた事無いんだけどなぁ』
まあ、10年間この世界を彷徨ってたら習得しちまった技だ。
誰にも習った覚えは無いんでな、多分新しい流派だろうな。
…というか放置主義親父が言う言葉かよ。
「よく言うぜ」
『そんな事言わないであげて、マーシィ。
義父さん、何気にあなたの事をいつも気にかけてたのよ…』
『ベルちゃん、「何気に」は余計かなぁ…』
まあ、そう言われるとまあ…ってなっちまうんだよなぁ。
そして親父照れるなキモイ。
『というか父さんも訳アリとは言え、似たようなもんでしょ?』
そんな事言わないでくれ、結構グッサリくるんです。
『あるぇえ?実の娘を十数年も顔すら合わせず放置するとかァ、ホントに親父の自覚あるんですぅ?』
おいコラクソジジイ面貸せや。
叩き斬ってやる死ね。
―――とかやってたら、パルヴァライザーが斬りかかってきたので、巴投げで軽くあしらう。
家族の会話に割り込んでくるんじゃねえよ。
『おじいちゃん調子乗らない!』
『…はい』
そしてこの力関係ね。
あの短時間で出来たとは…まあ、血のつながった孫と爺だし?
『全く…貴方たちは緊張感が―――』
『まぁまぁいいじゃないの?キャロりん。
なんか騒がしくて楽しそうなんだからさぁ!』
『君が言うとその言葉の聞こえがまた違って聞こえるよ、主任』
だろうな。
では…ご指摘も入ったので、そろそろ本気で行くかな?
右手の大型折り畳みブレードの切れ味よし。左腕の小型飛び出し式ブレードも…まあきっと切れ味よし。
「さて、行くぜ…。
―――――えーと、この機体なんて名前?」
『さあ?もう別物だからね、さっきとは違う名前でいいんじゃないかな?』
「何、決めろっての?」
『そ。』
あっそう…。
「それじゃあ、マーシィ・オブ………インディペンデンスデイ?」
ディスプレイに【MarCy of IndependenceDay】と映し出された瞬間……
『ダメだ!そんな長ったらしいしカッコつけすぎたような名前、お父さんが認めません!』
親父が口を出してきた。
「うるせぇ!自分のロボの名前くらい勝手に決めさせろ!」
『ダメだダメだ、後ろに(45)とか付けてみろ、後々後悔することになるぞ!』
「子供の名前じゃねえんだよ!」
『ともかくマーシィ……なんちゃらなんて名前ダメだ!
付けるなら……えと、うーん…右手のアレ斬馬刀みたいだし【ザンバイダー】とかでよくね?』
「昭和ぁ!」
ひっでぇ!50年ほど前のロボットアニメかよ!
『そんなに言うならもっと平成な感じにしてやるから!
じゃあ…マジンガー…いや、カイザーとか入れたいな…』
「おい欲望」
そして嫌な予感が…。
『…良し決めた!【マジンカイザー】だ!「既出!もうあるよそれ!」え、それマ?じゃ、じゃあ黒いし【ブラックカイザー】で「色んな名前に使われてるよ!」えええ!?』
一向に決まらねえ!
そうこうしてる内にパルヴァライザーはお構いなしにパルスライフルを連射してきた。
一応こちらも左手のガトリングガンで向こうの弾幕を相殺する。
『それじゃ、ブラック…ブラック…【ブラックサレナ】?「縁起悪いよ!妻帯者がその機体名ダメだよ!」流石に悪かった、じゃあブラック…いや、ダーク?ダメだなダークさん(55)とかもう痛い感じしかしない…』
もう機体名とかいいや!
それどころじゃなくもないけど、とにかく戦闘中だから!
『男ってホントアホね…。
―――!、父さん、斬った左手から何か出てる!』
「おう!分かった!」
よく見りゃ断面から泡が吹き出てる。
まるでスープが煮え立ってるみたいに出てきてやがる。
『ブラッ…いや、エボニー…あ、そうだ!【エボニーカイザー】!!』
「だああもうええわ!!何でも!!
――――――って、なんじゃこrうおぉおおおッ!!?」
…奴の左腕断面から、光の塊みたいなものが噴き出した。
勢いに流されてそのまま何キロ吹っ飛んだか知らんが、機体に大したダメージはないみたいだ。
マジか、耐久力も中々だ。
「でぇい、もうどうにでもなっちまえ名前なんか…!」
地面に、思いっ切りブレードを突き立てた!
「ウェイクアップ!カイザァァァァァ――――ッ!!!!」
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【BGM/Gun X Sword】
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奴の左腕のように、自分の背中から何かが沸き立つ様な感覚を覚えた。
多少AMSの負荷がきついが、意外と悪くねえ感覚だ。
「ハハハ…」
―――沸き立ちが最高潮に達した時、地面を思い切り蹴った!
ブレードレンジまで近づいた瞬間振りかざしたブレードを縦一文字に振り下ろした!
攻撃こそは生えてきた光る左腕に阻まれたが、続く二撃目で小型ブレードをコアの脇腹に突き刺す。
オイルだか血だか分からんが液体が噴き出し、パルヴァライザーが吠えた!
流石に3撃目の蹴りは躱され、その隙に逃げられたがノーダメージで帰さなかっただけ良い。
更に追い打ちでQBをまっすぐ吹かし、間合いを詰めた後今度は右、左、右、左、右、左…ッ!と連続で空中キックをくらわした後、今度は脳天に小型ブレードを突き立てた。
そしてその後渾身のヤクザキックを放ち、遠くまで蹴飛ばした。
パルヴァライザーは膝を付いてはいないが、それでも動けるような状態ではない。
「ハッ、こいつで決めてやらァ!」
大型ブレードを変形させ、MURAKUMOと同じ様に肘の先から刃の伸びる状態にした。
これならば右手のマニピュレータも自由だ。
ブースターから生える翼…いや、“腕の様な翼”を2、3回大きくはためかせる。
3回目の後、ゆっくりと翼を上に持ち上げる。
「ハァァァァァ…!」
絶対に逃さない。
この一撃でブッ飛ばしてやる…!
その考えだけで頭を満たし、身体の波長が合うタイミングを待つ。
そうだ…行ける、もうすこしだ!イケる…ッ!!
―――――――――今ッ!!!
翼はブースター炎に変わり、莫大な推力が生み出された!
「チェエエエエエエエエストオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
あっという間に、パルヴァライザーが目の前だ。
すかさず右腕を振るい、忌々しい機体を両断する!
―――斬った!けどそんな様子はない…いや違う、コレアレだ!
「アレ漫画の話じゃねえんだ、斬った後遅れてバラバラになる奴…ッ!」
振り切った勢いでグルっと回り、再び右手で今度は握り拳によるアッパーで強制的に上下を離す!
上半身が重武装で中々飛ばなかったが、今度はその上半身を左手で掴む!
元のGNソード風に変形したブレードの切先、それを奴の目の前に向ける!
…後はそのまま、グッサリと穿った。
「沈め…ッ!」
――――これで終わったかと思った、けど。
「ガ、ガァァァァ…まだだぁあああああ!」
「何ッ!?」
突然パルヴァライザーが喋ったと思えば、また光の塊に流された!
「…野郎ッ!クソ…!」
続く
うん、後3つくらいね?