ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結) 作:エーブリス
マーシレスがまだ鴉頭だった頃のお話です。
そして全体的に話が少し血液で湿っぽいです
BGM・リローデッド
「また汚れ仕事か、まあいつもの事か…」
今日の仕事は地図の書き換えの手伝い、ストレートに言うと反乱軍を匿っている村の粛清。
清々しいまでにブラッディでツマラナイ任務、おまけに低賃金ふざけんな…倫理観ってのを考えて依頼しやがれ。
(まあ、既に痛む心は無いんだが)
さて、
ただ無表情に鉄の塊を振るう、ただそれだけ。
そう思い浸っている間に見張りの後ろに立つ。
右手の鉄の塊を振り上げる。
その僅かな物音に反応した見張りはこちらへ振り向く
もう遅すぎる
見張りの首を刎ねる、それが行動の撃鉄だ。
異常に気付いた他の兵士がこちらへ駆けてくる。
「言っただろう、もう遅いと」
剣の刃の領域に入った物を正確に、素早く斬り下ろす。
視界に入った敵を無言かつ無表情で処理するのはどの様な殺しでも変わらない、いつの時代どこの世界でもそうだ、そうであるはずだ。
作り物の表情などいらない…ただ自然な顔をすればいい。
それがどんな形であれ、自然な顔ならばそれでいい…
槍が折れ、剣が曲がり、斧が砕ける。
当たり前だ、巨大な鉄塊を人を超える腕力で振るえばそうもなる。
それどころか壊れた武器の持ち手も物理的に壊れる。
大体30人目の血しぶきを浴びた頃からか…不意に脳内に曲が流れる。
実際に流れているわけではない、自分の中で流れているのだ。
知っている、よく聞いた歌だ。
だが曲名と何の歌かは思い出せない。
しかし、思い出すのに苦労している間に兵士“は”全滅していた。
だが、悲報というべきか、まだ仕事は半分しか終わっていない。
仕事を片付けるために村を歩く。
途中、一人の少年と目が合った、彼は9歳ほどだろうか?どうでもいいが。
向こうはこちらを警戒しているのかぴくりとも動こうとはしない。
数秒にらみ合った所で、俺は真後ろに振り返る…
それは剣に勢いを持たせるため。
少年は赤い流体と共に虚空を舞い、息絶えた。
それと同時に後ろで何かが崩れる様な音が響く…いうまでもなく人―それも非戦闘員だ。
その音の主を始末しに向かう。
何故か?仕事だから。
仕事は村の粛清、それは兵士以外をも殺すという意味だ。
ならば無関係の人間も殺す。
女子供にも戸惑いはいらない。
老人も迷うことなく屠る。
慟哭が響く。
無辜の民?なんだそれは?とにかく、災難だと思って諦めてくれ。
最後に残ったは2人の姉弟だった。
二人を切り捨てようと剣を振り上げるが、どういうワケか動かない。
筋肉が固まってしまったか?まあいい、ほぐせば直る。
その考えの通り、三回ほど強く握れば普通に動くようになった。
待たせた、死ね
~
この時、暗夜の農家に嫁いだ白夜出身の女性とその子共が奇跡的にマーシレスに探知されず村から出ることに成功していた。
結局、この女性は故郷で息絶えるが子はトラウマで記憶を無くしながらも辺境の村の者に助けられる。
その子は■■■と名付けられ、村の者達から可愛がられる。
しかし、その日常は長くは続かず、村はノスフェラトゥの襲撃に遭い、村の住民は■■■を残して殺されてしまう…
幸いというべきか、■■■は過去の記憶を既に思い出すことも不可能なほどに忘れていた。
その後、あてもなく彷徨っていた所をある男に救われる。
彼女は知らないだろう、その恩人が父親の仇であることを。
~
最初にも言ったが実にツマラナイ任務だった。
ああ、俺が戦場に立つのは「俺」を殺すためなのに…!
また俺の傷口が広がった。
さっさと金をふんだくりに行こう、こんな辺境にもう要は無い。
後に村の残骸は、謎の出火で今はただの焼け野となっている…
他にもエピソードが浮かんでくれば書く予定です。