ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結)   作:エーブリス

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分岐点は通り過ぎて…

脇腹に刺した方天戟を引き抜いたかと思うと、次は側面の三日月刃で胸を切り付けた。

 

「いっでェエッ!…やってくれるじゃねえか…あ”!?」

 

「…」

 

「だんまりか…謎騎士ぶるのもいい加減にしとけよ…ぶっ潰してやるッ!」

 

「…ァァァァァァァ……m…アアア”ア”ア”ア”ア”!」

 

 

人という次元をはみ出した殺し合いが、再び始まった。

どちらの攻撃も繰り出しては躱し躱され、一進一退の攻防が繰り返された。

 

「チィ!コイツを受け止めるとかどんな腕力だよ…」

 

「…ア”ア”ア”」

 

横薙ぎを受け止められたのを確認した直後、左手にダガーを持ち、それを全力で投げたがそれも難なく対処された。

 

「呻き声以外で、喋りやがれッ!」

 

一撃目、二撃目共に方天戟で防がれた、ならば

 

「じゃ、こいつはどうだ…」

 

ちと技借りるぜ…

 

 

俺は剣を真上に高く投げた。

 

「復帰技だぜ…しっかりと味わえ…―― 天ッ!」

 

次に俺自身が剣と同じ高さまで跳び、剣を掴む。

後は分かるな?

 

「…―― 空ゥウッ!!」

 

物理法則を無視した急降下で下にいる奴との距離を一気に詰める。

レンジに入った瞬間…斬るッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 肉を斬る感覚は無かったが、少なくとも金属を斬る感覚だけは感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

煙い、煙い…視界が真っ白だ。

 

 

 

 

土煙が俺の周囲を埋め尽くす。

流石に勢いが強すぎた、3分ほどたった今でも晴れる様子が無い。

 

「レーダーで確認するか…ん?『二つ』?」

 

何とレーダーには生命体――もちろん人間――の反応が二つもあった。

ゾーラの死体が反応しているのか?

 

警戒に越したことは無いか、ひとまず奴を仕留め切らなけれ…

 

 

 

 

   『Danger』

 

 

 

 

突然レーダーにこう表示された!

え?でん…じゃー?

 

今までにこんな事は無かった。

だがデンジャーと出ているのだから何かが迫っているのだろう。

 

取り敢えず身体を右に反らした

 

「何がデンジャーなんだよまった…く…」

 

近くの木に何かが刺さった。

土煙で鮮明には見えないがシルエットは確認できる。

 

奴の持っていた方天戟だ。

投げてきやがった…!

 

「無茶しやがるよ、ヤツも…」

 

再びレーダー確認した。

 

 

 

…油断した、二人目はもう目と鼻の先だ…!

 

「死になさい、汚らわしい鴉が」

 

「マジかよ…ガハッ!」

 

しかもよりによって魔術師か。

かなり持っていかれたぞ…!

 

「貴方の弱点など既に調査済みです。まあ、不死身と謳われた貴方に致命的な弱点があるなど思いもしませんでしたがね…スッとしましたよ、貴方には幾度も計画を潰されてきましたから…忌々しい…」

 

「ハッ、テメーの計画を邪魔した覚えはないがコッチはテメーの余計なお世話で散々面倒かかされた覚えなら星の数以上にあるんだがな…

 

 

マクベス!」

 

「自覚もなく潰してきたのですか…余計に腹が立ちますね。では、今から見せる物は貴方へのささやかな仕返しという事で…」

 

マクベスは軽い手招きで奴――バサスロット擬きを呼んだ。

なるほど、奴はマクベスの操り人形だったか…操り人形の操り人形の操り人形とか…わけわかんないよ…

 

「別にそのまま貴方をコレを使って嬲るのもいいのですがね…ソレだけでは足りない…足りな過ぎる…だからね、まずはコレを見ていただきたい…」

 

マクベスは奴の兜を外した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、確かにささやかな仕返しだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ささやか…ね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テメーのささやかは相手を最ッ高にブチ切れさせることを言うのか?あ”あ”?

 

「テメェ…よくも…よくもォォ…」

 

「あの役立たずの死人も捨てたものじゃないですよ。彼女の知り合いに化けさせて殺したらすぐに崩れ落ちてくれました。

これで2対1ですがあなたほどの実力者ならば問題などありませんよね?」

 

そう言うと、マクベスは奴…いや、アイツの胸元を撫でた。

…よほど最悪の時間を過ごしたいみてぇだな…

 

 

 

 

 

 

 

「この下種が…

 

 

 

 

 

コロスッ!!!!!

 

気が付いた時には、既に剣を振り回していた。

 

 

だがマクベスにダメージは通らない。

というか切っている感覚が無い…何度切っても空振りの感覚だ。

 

 

 

 

「普段の貴方ならすぐに気が付いているでしょうか?ですが今はそんな余裕がないみたいですね…なるほど、愉悦とはこのことか…!

 

 

 

 

 

 

さて、そろそろお別れの時間です。

 

 

この鴉を消しなさい!殺し屋ベルカ!」

 

 

 

 

 

その言葉の直後、俺の胸から血しぶきと共に剣が生えた。

 

 




うん、これでもまだ優しい展開なんだ。

初期案ではマーシレスはバサスロット擬きの正体を知る前にミンチにしちゃって、後で透魔兵になって出てきてバイオ3のメネシスとかサイレントヒルの▲様みたいにマーシレスを追っかけ、最終決戦で倒した後、マーシレスが正体を知るって展開だったんだ。




次回もお楽しみに!
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