ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結) 作:エーブリス
俺もよくわかってない、気が付いたら書いていた。
「邪魔だガラス細工共!」
…出オチの様ですまない。
たった今透魔兵の包囲網を崩した所だ。
斬り上げで俺を囲んでいた最後の兵を倒したその先、何も考えていない。
「あー。どうしよ…」
気前よく突っ込んだはいいがこの後どう行動するのかは、そしてカムイの傘下に加わって何をしたいのかも考えてない。
全てはノープラン、自由気ままに…これでいいのだ。
(良くないからこんな事になっている件について…)
◆ ◆ ◆
「な、なんだ!?…急に歩いてきたと思ったら…!」
「ふむ…あの鴉の様な仮面に鉄塊が如き剣………まさか」
「知っているの!?ギュンター!」
「ええ、暗夜ではそこそこに有名な都市伝説です…『兵たちが進軍を始めれば、鴉の巨大な爪は彼らを地獄に運ぶ』」
「その一文、白夜でもよく聞いたわ…『鴉頭の悪夢』よね?」
「ねえ…それって確か一人の傭兵が何百もの兵隊を相手にしたっていう…」
「そうですアクア様。実際は重武装の40人程の傭兵団との事ですが…事実は小説より奇なり、というやつですな」
「鴉…頭…」
◆ ◆ ◆
「どぅらッ…あ。」
いつもの感じでヘッドバンドをしようとしたら仮面の嘴が透魔兵の目玉(柔らかさからしておそらく)に刺さった。
ペストマスク、つけてるの忘れてた。
透明で良かった…想像しただけでも痛々しい。
「まあいい…鴉は目玉から啄むからな」
いや、腹だったか?
…と、これは少し困った。
レーダーを頼りに奴らの発生源を辿ったワケだが…そういやコイツら水辺から召喚されるんだったな。
「はぁ…グレソをスコップ代わりに埋め立てろってか…やってられねえったらありゃしない」
とは言いつつ、直径6mはありそうな池を足で外側からチマチマと埋めている俺がいますよ…っと。
「…あー、やっぱり無理だってぇの」
ま、すぐに飽きるんだけどね。
集中持続記録更新30秒…ダメだねこりゃ。
とかいってたらまた増援が湧いてきやがった。
深みの聖堂の墓地でっかな?ここは。
「…まあ、強さも似たり寄ったりだから楽だわな」
どうやら湧いてきたのはジェネラル3体のようだがどうせ木偶の坊だ。
一番手前のジェネラルから横薙ぎで首を飛ばし、その勢いで先端を地に滑らせて斬り上げに繋げその奥のヤツも殺す。
最後に飛び膝蹴りで首の骨折ってやらぁ終わりだ。
さて、丁度良くカムイご一行様が到着したみたいだ。
「後は任せた。俺じゃあ、どうにもならねえ」
面倒は御免だ。
確かこの手の池は竜脈で封じ込められたハズだぜ?
やりきった感を出して後ろに振り返った5秒後、竜脈が起動したのか轟音が鳴り響いた。
◇ ◇ ◇
「ありがとう。手を貸してくれて」
「手を貸す?ありゃ事故で巻き込まれたようなもんだろう…礼なんざ要らねぇよ」
「事故にしては自分から足を踏み入れるように見えたがな。鴉頭」
「…そいつは只の都市伝説だ、実際は100人余りの傭兵団だよ。俺はその交渉担当だ」
「ふむ。それにしては貴様の足取りに集団行動の痕跡や情報が無いのだが?交渉役殿」
「あー、隠密特化だ「重装歩兵のみの集団との事だが?」チッ…誰だよガチタン軍団とか言ったバカは…あ、俺か」
「なんか…思ってたのと違う…」
「そうだねー。もっと暗い雰囲気かと思ってたよー」
「ハァ…褒め言葉として受け取っておくぞ。
そいじゃ、俺は帰るぜ…」
「待ってくれ!」
「なんだ?」
「僕達には仲間が必要なんだ。だから」
「あー、お前の下に入れってか」
「カムイ様!この男は…」
「まいっか。衣食住にも困ってたところだ…安心しな、メリットのない事はやらねえ」
「ありがとう。改めてよろしく……えーと…」
「マーシレスだ、お前は?」
「カムイだ、よろしく」
さて、カムイご一行に加わったはいいが相変わらず先を考えてねぇ…
まあ、死ねりゃラッキーか。