ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結) 作:エーブリス
絶望と…
「こんな…ッ!
夢、だよな…そうなんだよな!だれか!誰か夢だと言ってくれ…!!
あああ…!こんな!、こんなッ!!、いやだ…認めない…!!」
こんな…こんなことなら、クリムゾン如き助けなければよかった…!
いや、なぜあの子が死ななければならなかった…!何故だ!彼女以外ならば誰が死のうが構わなかった…ッ!
なのに…なんで、なんでだよ…
俺の、せいかよ…
…ああそうさ、俺のせいだよ。
俺が悪いんだよ。俺のせいであの子は虚しく死んだ。
そうだ俺が悪い、俺が悪い、俺が、俺が、俺が、俺が俺が俺がオレがオレがオレがオマエが…
そうだよ、全部
お前のせいで死んだ、あの子は死んだ、お前はまた俺の子を奪った。
1度では満足すらできないか、ケダモノめ。
お前がどんな復讐心を抱えているか知らんが知ったこっちゃない。
死ね、有無を言う前に死ね、生き返っても死ね、死んであの子達にお前の極僅かなソウルを休まず捧げて詫びやがれ。
そうだ分かったよ、俺が此処まで生きていたのは復讐、お前への復讐の為だ。
例え俺の行為を世論が悪と断定しようが、女々しいと蔑まれようが
知らねえ。
「手始めにお前らを報復の着火剤に使おうか。
…おい、てめえらだよ。
そこで身体中クネクネさせてるド畜生共だ!自覚ねえのか化物。
さっきから腹空かせてるのか知らんが狙ってるのが見え見えなんだよ」
◇ ◇ ◇
此処はどうやら透魔王国とは違う場所のようだ。
目の前には何処ぞのクトゥルーか何かの神話生物みたいな得体の知れない怪物が、生物として受け付けない色彩の触手をふら付かせながらこちらを見ていた。
それも一匹や二匹じゃない。
なんなんだこの数、ふざけてるにしてもほどがあるぞ。
そもそもこの怪物もどういうデッサンをしたらこうなるのか理解に苦しむ。
いや…奴らには目の様なモノはないが、代わりに暗く奥の見えない口内を見せ付けていた。
深淵に覗かれるたぁ、こういう事か?
なんであれ、アレは人、または他の生物を糧に私欲を満たす部類の獣だ。
躊躇は要らん。
今すぐ屠殺を始めた。
不思議なもんだな、怒っているのに心は驚くほど静かだ。
いや…怒りが混沌を極めすぎて感情が焼き尽くされたとも感じれる。
ただただ純粋に、「憤怒」というソレのみを抽出したみたいだ。
怒りに燃えているだけ…それ以外は「空」のみ。
今、此処まで剣を振るえているのが不思議なくらいだ。
激情なんて、どこにも沸いていないのに。
ああもう…何体目かいよいよ分からなくなった。
…そういえば人の反応が1つ、近くにあるな。
「だれだ?
おい…道を開けろよ」
こいつら、無駄に生命力高いな。
鬱陶しい。さっさと死んでくれたら俺も楽なモノを。
「…ッ!?くそ…」
突然触手が腕に絡まった。
マズイと思った…が、それ以降のアクションは何も無かった
「…ベルカ。
お前もいたのか」
「…あなたがいてよかったわ。流石に一人じゃきつかった所よ」
「こっちもだ」
「ウソ。
景気よく暴れてたじゃない、いつもみたいに」
「どうだったかな」
…ずっと近くに居たのか、ベルカ。
よかったよ、お前じゃなかったら(僅かだが)心に余裕なんて生まれなかった。
お前じゃなかったら、その内また孤独に戦っていた。
「…というかお前、ドラゴンはどうした?」
「アレよ…」
彼女は低いトーンで返し、指をさした。
その先には群がる触手生物数匹と、僅かに見えたズタボロの翼。
マジで肉食だったとは…いや、肉を貪る音が聞こえない。
代わりに湿ったような気持ち悪い音が響くのだが。
「…まだお手すら覚えさせられて無かったんだけどな。
取り敢えず奴等を潰せ、いずれ終わるさ」
「それだといいのだけれど。
無理は、しないで…」
「………スマン。
今回はソイツぁ約束できん…ッ!!!」
「え!?ちょっと…!」
徐々に、復讐にしか生きる意味を見出せそうになくなってきた。
恐い…恐いんだよこれが。
もしここで彼女まで失ったら、俺は…
一生世界を許せなくなる。
ちょっとヤバくなってきたなぁ…(前書き的に)
お蔵入りモノでベルカがDT殺すアレを着る話でも書くかね?