回転割砕の魔導右腕(ライトアーム)   作:変色柘榴石

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改訂版三弾でござい。
ちなみに、

<>=同空間内、回想など小場面変換
/>=前文から大きく場所が違う、別の話題に切り替わる大場面変換

となっています。


三話「昼飯四重騒」(リメイク)

――私、『高町なのは』は改造人間……ではなく、人知れず、そして普通に頑張っています。

 

 

 突然なんですが、私自身ここでは……些かキャラクター性が薄い気がします。

 私のクラス――三年A組は……いや、主に三学年のほとんどには、凄くキャラの濃い子たちが多いんです。

 

 例えば『ぐーたら』な巫女さんだったり……(よく見かけるのは仕事、お茶で2:8の光景でした……)

 例えば、気付けば横にいる(物理)な双子の子たち。(仲がいいのはいいことなんだろうけど……音もなく現れるのは……)

 

 その他、アリサちゃんみたいな勝気な子に、すずかちゃんみたいに大人しい子。そしてひなたくんみたいに『感情豊かな無表情』な男の子に、かなり古風な話し方の(めぐり)ちゃんや、はやてちゃんみたいに賑やかな子。

 

 

……あれ? なのはの男の子友達が少ないような気がします……。

 

 

 そ、そんな私でも、(他人には言えないけど)キャラの立った女の子になりました!

 

――魔法少女です!

 

……あ、あれー? まだキャラが薄いような気が……そう。生ハムの中にハムが混じっているような、陸戦型ガンダムの中にジム頭が混じっているような感覚? ってこの例えじゃまるで――

 

『――薄いどころか同化……? 朱に交われば赤くなる理論……!』

「これだ、みたいな顔しないでよう!」

「よく電話口でわかるわね……ってか、その動くツインテがあってキャラ薄いとか何言ってんのこの子」

「え、普通じゃないの?」

「えっ」

「え?」

『わぉ』

 

 高町なのは、思いのほか濃いキャラをしていたようです(´・ω・`)

 

 

 

/>

 

 

 

 私が魔法少女になった初戦で目的の物――ユーノくんが落としたって言う『ジュエルシード』を回収するための初戦。いきなり三個獲得したという大金星をあげ、遅くに出掛けたのを怒られもしましたが、無事に初日を終了したその翌日。

 いつもの三人――アリサちゃん、すずかちゃんとで屋上でお昼を食べていた時のことでした。

 

『それにしても、なのはの言う『異様な夢』に(つら)なるように起きた公園内の破壊状況……』

「その夜に起こった動物病院の事故、ね」

 

『――これは何かあるな。アリサ』

「ええ、なにかあるわね。ひなた」

 

 と、ひなたくんとアリサちゃんがテレビの探偵さんのように推理している。

――実はひなたくんの休学から、『ひなたくんが寂しくないように』と電話越しに一緒にお昼を食べることにしているのです。

 まぁ、それはそれとして……

 

 

――ぜ、全部魔法関係なんて口が裂けても言えません……

 

 

 ユーノくんが言うには、ジュエルシード自体かなり危険だし、それを伝えての混乱は避けたい……とは言ってはいたんですが、ユーノ君の世界の魔法とは少し違った『小さな(?)非日常』もあることを、なのはは知っているわけでして……

 

「ほら二人とも。推理は後回しだよ! 今はお弁当食べちゃおう?」

『……ふむ、ならば仕方なしだ。アリサ、推察は後だ。味わって食べろよ』

「――意味深な言い方しないでくれる?」

『失敗は成功のアマテラス、とな。卵の焼きすぎ注意だ』

『あと、「な、何で知ってんのよ!」と言う』

「な、何で知ってんのよ!……はっ!?」

 

 す、すごい! アリサちゃんの言うこと当てちゃった!

 

『お前のツンデレは読みやすいんだ、ぷぷぷのぷ』

「……放課後憶えてなさい」

『お断りします』

 

「やっぱり仲良しさんだね、ひなたくんとアリサちゃん」

「あはは……まぁ、凄く賑やかなのは確かだね」

「――なのは」

「にゃ? 何? アリサちゃ――」

 

 この後、無茶苦茶ほっぺをむにむにされました。

 解せぬ(´・ω・`)

 

 

<>

 

 完全主夫な赤毛の我が父の弁当を食べ終えてからの昼休み。

 隣に座る白饅頭(友人)からの相談をジュース片手に受けていた。

 

「はぁ? 文通相手からヤンデレ臭?」

「うん……なんだか日に日に文章量とか……こう、書いてる内容が、ね?」

「ね? じゃねぇよ白饅頭その一。見る限り会えなくてもさもさしてんじゃねェか。もぐぞちくしょう」

「もさ!? もぐとかやめてまじでほんと」

「知らん。……で、ビデオメールでも送れば?」

「おお、その手があったお……! じゃあ」

「VHS送ったら成瀬のモデルになってもらおう」

「ジダイハDVDダヨネー」

 

 何をどうしようかとぶつぶつ呟きながら席を離れる白饅頭(同級生)の背中を送りながら、俺こと古城聖刃は思考する。

 先日のなのは魔導師覚醒の夜の事だ。

 

……素直に管理局(アースラ組)に協力した方が良いのかねぇ。

 

 桃色に光る三つの光で、『あこれ劇場版じゃねぇか』と察し、後の傀儡兵とか二期とか色々心配になりつつ三つ目の分割思考(マルチタスク)で仮想トレーニングを(こな)す。

 

 (前世で)見た二次創作では、紆余苦節ありながらプレシアやリインフォース・アインスを助け出してる。死者蘇生だってなんのそのだ。

 しかし現実はそうも行かないからこそが現実だ――それが俺の友人……『日野ひなた』の言葉だ。

 一寸先は闇。確定した未来ほどつまらないものはないと豪語する日野と八神コンビに青臭い魂が呼び起されたのもまた事実で、自分にできうる限りのことをして、少しでも良い未来(ハッピーエンド)になれるように。

 

 

……ありふれて陳腐な思いだけどよ、王道もまた良しだ。

 

 騎士王の息子なだけに、と下らない思考をしつつ席を立つ。

 

「おーいイトケン! ネンジとか呼んでドッヂしようぜー」

「わかったよ! 早速呼んでこよう!」




・失敗は成功のアマテラス
「それにしても何よあれ」
「あれ?」
「『失敗は成功のアマテラス』って。妙に壮大になってるじゃない」
『間違ってないだろ?』
「まぁ……うん、そうだね」

・白饅頭
わかるひとはわかる異次元系主人公枠。
今から約八年後、親友の白長ネギっぽいやつと一緒に夏休みと冬休みは大体異世界に巻き込まれて宿題ができてないという姿が……
日に何人も見られているという噂も経つとか。



 奇縁良縁因縁。
 それは不思議なものの集まり。
 集めて束ねて出会って別れて。

次回、回転割砕の魔導右腕(ライトアーム)
第四話「小学三年生(+2)の日常」

 縁の糸。何処で繋がるかはわからないものである。
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