「……」
『(ひなたくんずるいの……)』
開幕膨れ面な感じのなのはをスルーする男、日野ひなたでございます。
何を思ったのかこのお嬢様、オス(と本人談)であるユーノを風呂に入れようとしてました。
「ユーノ頭いいからな。お前さんよか貞操概念しっかりしてる」
「そんなことないもん! ……てーそーがいねんって?」
思わず、なのは以外の子供組で溜息を吐いた。
いや、ここまで酷いとは……いや、なのはが普通――じゃなかったな。
俺らの中では演算能力が異常だ。
計算能力は俺らの中では断トツで高い。
――その代わり国語系が可哀想なことになってるが。
俺たちはそれぞれ、特化した才能を持つ。
なのはは卓越した『演算能力』。
はやては異常なまでの『空間把握能力』。
すずかは、精密なまでの機械設計図を脳内で構築する機械系の『構築演算能力』。
アリサは、ある行動を最適に動かす為の行動思考速度の早さ。簡単に言えば『最適決断能力』
なのだが――
……自分の事となるとさっぱりわからない。
昔から自分の性格分析についてだけは、からっきしなのだ。
自分の事となると、途端にわからなくなる。
……まぁ、今更なんだが。
今更も今更過ぎて、自分にはないものと思っている。
それをはやてに伝えたら『お前は一体何を言っているんだ?』という顔をされたのは記憶に新しい。
――閑話休題
段々めんどくさくなって、俺は考えることをやめた。
「アリサ任せるわー日野さん少し疲れちゃったわー」
「OK、任されたわ」
という、俺達のやり取りのあと、
アリサとすずかは、なのはの両腕と組み、少しだけ持ち上げる。
「あ、あれ? ひなたくん目が死んで……あれれ?なんでアリサちゃんとすずかちゃん私の腕を掴んでるの?」
「出張バーニング道場よ、弟子一号、手伝いなさい」
「あいあいさー!」
「まさかのクロスオーバー、なぜなにヤガミも同時上映やなのはちゃん」
「え?え?ええええ?!」
はやてが先導し、女子組が女湯へと消えていった。
哀れなのはに休止はない。なのは励むべし。慈悲はない。
『(なのはの国語力が向上すると信じて……!)』
『(ご愛読ありがとうございました、やな)』
『(漫画!? しかも私打ち切りエンドなの!?)』
『(3p四コマですが)』
『(それって多いの?ひなた)』
『(大体4~5ページ)』
『(うわぁ……)』
ユーノから哀れむような声が上がるが気にしない。
友情勉強物から超科学魔法バトルアクション物か。
まるで学園ラブコメから魔法バトルアクション物に転身した漫画のようだ。
別に胸が熱くなることはないが。
『(俺らも風呂行くべ。突っ立っても何も動かん)』
『(うん。行こう、ひなた)』
れっつごー、裸の付き合い。
『(普通に男湯って言おうよ……)』
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「何故いるし」
「大体師匠のせい」
「把握」
男湯に着いたら聖刃くんがいました日野ひなたです……ってしつこい?
いやまぁ、男湯なのに見覚えのある女顔がいるもんでよく見たら同級生と言うね。
てか、また
「未来は漂白猫忍者か怪異ロリ吸血鬼か」
「漂白蜂忍者と予想」
「お前……消えるのか……?」
「生きながら殺されるよりまし」
お前さんに何があった。
女湯の方から確かに
おお、メグ師匠としてバーニング道場参戦か。
「で、珍しく双子不参戦か」
「お前ら四人セットみたく言うなって。双子は用事があるんだと」
「どちらかと言うとセット+玩具なんですが」
「知るかンなこと」
「ひでぇ」
行動が全く読めない双子は一体何をしてるんだろう……毎回不思議だぜ。
むむむ、と考えているとユーノが念話で話し掛けてきた。
『(ひなた、この子は?)』
『(クラスメイトの
『(気にしてんだからマジやめろ……あ)』
指向性持たせず、チャンネルオープンで念話したら見事引っかかる馬鹿一人。
魔導師迂闊すぎマジうける。
『(魔導師!?)』
「迂闊すぎマジワロタ」
「うわぁ……師匠にどやされ『(旅行後の特訓メニュー、十割増しじゃ)』アハハハハハ! 殺せぇ! 誰か俺を殺せぇ!!」
「ああ、聖刃が一時的狂気に!」
まさかの俺も迂闊。
『魔導師=迂闊』という方程式でもあるのだろうか。
――まぁいいや。溺れないように風呂外に寝かせとこう。せめてもの優しさだ。
・バーニング道場
国語面で致命的な脳みそのなのはを救済するため始まった企画。
師匠ことバーニング師匠と、弟子一号こと和服お嬢のコントもどきの勉強教室。
今回の出張版を含め、224回目。
・なぜなにヤガミ
視聴者……もとい、壊滅的にノウタリンな人やコアな知識を知りたい人に答えるのための専門企画。
ゲームや物語の豆知識、裏情報、噂やコツなど『どこで知ってきたんだそんな情報』みたいなコアな情報盛り沢山。
不定期(という名の気まぐれ)故に現在回数は少ないものの、
今回めでたく『バーニング道場』とのコラボ、同時上映(?)が始まった。