念願の黒いキングピラ○ッダーことPS4を入手し、DDONとかにドハマりしたとかそんなことはないんですよ。ええ。
書いてみると意外短いのか長いのか。B&G決戦直前です。
「……と、まぁ思いのほか
近隣の無人世界での魔力反応を感知したアースラ。待機地周辺にいたひなたが向かう先には、猫のような雰囲気を持つ女性が、自分そっくりな少女を撫でくりまわしている姿が。
妙な気分になりつつも少女を救出。アースラに
「何言ってんだこの人」
「ああ、お気になさらず。どうせ偶然で繋がった
「お、おう」
……正直変なのに関わってしまったかもしれない。
どうしたものか。ひなたの心情はそれに尽きる。背中には自分自身見たことないような涙目睨みで目の前の女性を警戒している。
言うにはこの女性。ある人間の元使い魔で『リニス』というらしい。そして背中で半泣きな少女は『轟拳の破壊者/ファウスト・ザ・ブレイカー』……『心のマテリアル』、『マテリアルF』――つまりなのはたちが遭遇した
それは兎も角として、流石に自分と同じ顔が酷い目(意味深)にあっているのは複雑にして忍びなし。一応、双方から情報を得るためにやめさせて話を聞く。それが今の現状だ。
「で、その使い魔さんが何故こんな場所で?」
「それを説明するには次元断層よりも深く、全次元世界をつなげた距離よりも長い長い話が――」
「要点重点。簡潔に、話せ。それも、
「うぃっす」
……近頃妙にドイツ語が自然と出てくる。習ったわけでもないだがなぁ……
細かな自身の変調はさて置き、リニスの簡潔な説明が始まる。
曰く、自分はフェイトから抜き出された情報で構成された偽物。本物は表向きには死んでるが恐らく生きているだろうとのこと。気付けばこの場所で目覚め、目の前に
「故にこう、ちょちょいと悪戯をですね。こう胸の内からふつふつと」
「地域密着型の気まぐれ屋が何を――」
「ほう……?」
「ふひぃ!?」
「やめろや畜生ズ」
「「畜生ズ!?」」
実際は猫素体と雰囲気犬である。
兎にも角にも、わかったのはフェイト関係者であること。プレシアにも連絡しなくては、と思っていると取り調べ用の部屋の扉が開く。入って来たのはフェイトとアルフだ。
「リ、ニス……? 本当に……?」
「夢じゃ、ないんだね?」
「いえーす。ご本人ではありませんがアイアムリニすヴぇふッッ」
……あ、突っ込んだ。
感極まるまま、フェイトとアルフがリニスの腹に飛び込む。二人とも体格を考えてやれ。死にかけてる。
そう言うと二人は慌ててリニスから離れる。突っ込まれた当の本人は「アリシアと旦那様がはよ戻れって叫んでた気がします」と息を荒立てている。何気に臨死体験している。危うい危うい。
「とりあえずリニスさんは事情聴取カッコ仮は終了。好きに連れてけー」
「あ、うん! 行こ! リニス!」
「ほらほら早く早く!」
「ちょ、待って、待ってください! 運ばな、運ばないでくだ……あー!」
どんがらがっしゃん、とか聞こえない聞こえない。
次はいつの間にかリニスのいた位置に座るファウストの姿。
「私は心のマテリアルF、ファウスト・ザ・ブレイカーでござる! 好きなものは主様とその仲間、それと筑前煮! 嫌いなものは柴漬けと――さっきの山猫女にござる」
「トラウマかよ」
「何が嬉しくて同性で猫もどきに調教されなきゃいけないんでござろうか」
真顔でそれを言われたら言うこともない。……が、君がチョロいのも問題なんじゃ、とは思った。それを言うのは流石に
「んで、何で一人なんだ」
「ほか三人……主様たちはU-Dに貫かれた際、咄嗟に紫天の書内部に意識と崩壊を免れた肉体データを移し、半覚醒状態にあった私に実体化できる分の肉体データを移し、外部にて魔力の自然収集とU-Dの居場所の特定が、私の仕事にござる」
「その先でアレに襲われたか」
「……然様。現状については流石の主様も目頭を押さえずには……」
……ちょいまち ちょいまちィッ!
「え、何。この状況確認済みな訳」
「当然にござる。恥ずかしながら、私は頭が偏ってござる。シュテル殿より無骨、レヴィ殿より曲がらず、恐れながら主様よりも融通は効かないのが私。故に三人の助力も必要と考え、常時繋げているのでござる」
良くも悪くも、曲がれないバカだとファウストは言う。足りないのならかき集めろ。それが他人であっても。ああ、なるほど。これは確かに――こいつは『
目的に対しどこまでもどん欲に。ひなたの根底を成す一つの要素。
「……その主様に、質問いいか?」
「……あい。許可が出たでござる」
聞くのはただ一つ。なのはたちの報告にあったシステムU-Dと
「――君たちに、システムU-Dがどうにか
「……通訳させてもらうでござる。『確信を持った上で核心を吐くか、賢しいぞ塵芥』」
……口調マジ王様タイプかよ。
マルチタスクで普段の思考と今回の事件に関する思考を分ける。普段の思考は裏方……相手の言葉を聞き流さずに受け入れる思考。表側を今回の事件に関するカードについて思考する役割だ。……推理物とか刑事物で感じる雰囲気を自分自身感じていて気分が
「あくまで推測だ。少なくても君たちとシステムU-Dに繋がりがある」
今のように体があるような夜天の書改変後の話ではなく、『紫天の書』と呼ばれる夜天の書同様の書本型デバイス。アースラ側は、それの用途を知らずにいるが、推測が正しければ何かしらの保存用ではないはず。制御端末か、夜天の書同様の蒐集し、それを扱うタイプか。少なくても、『棚の中に棚』を作ることはないはず。
それ故に――
「紫天の書は何かしらの制御端末、じゃないか」
「……『ご明察、とは断じ難い。我ら自身、意識が覚醒してから日が浅い。完全な目覚めを果たせていないのか、記憶が曖昧な部分がある。その回復を待つ他ない。だが、我の『紫天の書』が制御に長けているのは確かだ』」
事実、紫天の書は制御の長けている。――否、正確には主こと『王のマテリアルD』……『
「それには恐らく、システムU-Dとシステム上の関係があったからだ」
「……『システム上の繋がり、か。成程、我らが砕け得ぬ闇を追い求める『理由』がそこにある。そう言いたいのか』」
――恐らく。そういう意味合いも込めて頷く。
システムU-Dとマテリアルズ。その全てが揃って
「次に、システムU-Dの言葉も、判断材料の一つだ」
報告書曰く、
「次に、キリエ・フローリアンが貴女に対し真っ先に協力を仰いだこと。それはシステムU-Dに対する『鍵』だと確信しているから」
実質的なリーダーであること、自身の危険回避の為もあるのだろう。しかしそれなら、最初に出ていた三人全員に声を掛ける。最もそこは他にも理由は考えられるが故、あいまいな部分も多い。
――が、ディアーチェの方に理由があるとしたら。存在そのものが『鍵』になっているとしたら。
「全ては、貴女とシステムU-Dの繋がり故に」
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「ッだぁぁああ……疲れたもーん……」
「ありゃー、これは本気で疲れとるな」
「だ、大丈夫か……?」
久々にここまで精神的に疲れたのは何時振りだろうか。多分抜き打ちテストの時以上に疲れた気がする。取り調べ終了前、水を飲みながら
『(貴様の思慮の深さにはなかなか考えさせられる。精々励め、
『(私も、いつか手合わせを。理のマテリアルとしても、戦う者として)』
『(ふぁーすんのことありがとね! ボクのオリジナルにもよろしくー)』
恐らくファウストとは別のマテリアルズだろう。聞き覚えがあるような声たちでびっくりしたものだ。(雰囲気が全然違うので別人だとすぐ分かったが)
アースラ内に用意された自室で休んでいると、はやてとリインフォースが入って来た、というのが現状である。
「よい、しょっと」
「おいおいはやてさん。何してんですかね」
「何って、膝枕?」
備え付けのベッドの上に寝転がるひなたの頭を挙げさせ、慣れてきた飛行魔法で車椅子からベッドへ移動し膝上にひなたの頭を乗せるはやて。心なしか双方ほんのり顔が赤い。リインフォースが温かな目をしているのは気のせいではないだろう。
「……」
「……」
静かな時間が流れる。思えば、かれこれ騒がしいことが多かった。ジュエルシード事件に闇の書事件。そして今回……他にもヴォルケンリッターが居たり、聖刃とかなのはとか、色々な人間が常にいた。それは、自分たちがどこか静寂を恐れていたのだろう。孤独とはまた違った寂しさが。
しかし、今はその静寂が心地よく感じる。確かな繋がりを感じるからか。この静寂をリインフォースも心地よく感じるのかひなたの腹部の上で小さくなって――小さくなって?
「……」
「……」
「……」
「「……えっ!?」」
はえ? と寝かかっていたのかむくりと起き上がり、こちらに振り向く体長三十センチほどのリインフォース。
「いや、はえ? じゃないよ。どうしたその小ささ」
「……えーと、ああ。私はフルコンタクトモード、融合機単体でも魔法戦闘が可能な状態がメインなのですが、このコンパクトモード。融合機本来の能力主体で魔力消費の少ない……いわば省エネモードです」
自由すぎるだろ……ベルカ何でもありか。バーリトゥードなのか。
「いつの間にそんなんできるように……」
「闇の書事件終了後からですね。主たちの役に立てるようにフルコンタクトモードでしたが、今回は空気を読んだ方が良いかと思って小さくなりました」
「突然すぎるし驚いたわ」
前から思っていたがリインフォースは少し天然が入っているかもしれない。
そう思っていると部屋のスライドドアが開く。
「こーにゃにゃっちわー、でござる! 私のオリジナルということで互いに親睦……を……あー……」
何やら気まずいところに入ったみたいな反応でいるのは現界中のマテリアルズであるファウストだった。
「あー……お邪魔したでござ――」
「まぁ待て待て」
「な、何でござるか銀髪きょぬーッ! 私は怪傑いぬずきんッ! 決して怪しいものではござらん故、失礼をば……」
「だが情報収集だ」
「ぬわーッ!」
この後、滅茶苦茶マテリアルズについて話させた。
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・――義娘(中一)と義父(小三)
「そういえば、お義父さん」
「なんぞね」
「模擬戦とかで忘れてたけど今
「九つだが……どうした」
(……ほぼ四歳差で私と《十センチ以内》しか違わないの!?)
ヒビキ、中一にしてはやや高めの150代弱(平均152)。
対しひなたは小三にして驚異の140強(平均130前後)である。
「……向こうが言ったかどうか知らんが、俺はドイツ多めの日独クォーターだからな?」
「何ですとッ!?」
父親がハーフである。日本人要素は弟の方に行ったと、かつて父は語った。
余談ではあるが、次点で日英ハーフの聖刃が続き、八留夫、佐吉などに続く。まぁ父親が二メートル級巨漢、母親が中学生サイズで相殺されるものの、長身は約束されている。
――閑話休題。
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あの後、「こ、これにてさらばッ!」と“ある術式”を二つ分と何かのコードをもらった後に文字通りドロンされた。あの身の熟しは見習いたいものだ、とひなたは秘かに思いつつ他のメンバーをアースラ内の作戦室に集めた。
「ひなたくん……正確にはマテリアルズから渡されたのは“ある術式”が二回分。それと座標コードらしきデータでした」
「シャマルさん、その『術式』とは」
リンディから促され、シャマルは複数のホログラフを出して説明を始める。
その『術式』とは、端的に言えばプログラムの行動制限プログラム……つまりシステムU-Dを対処可能なレベルにまで行動、若しくは暴走を抑制するプログラムだった。その答えに、渡された現場にいたひなたやはやて、リインフォースを除き、作戦室内が騒然とする。
「じゃあ、日野の推測が当たっていたってことか!」
推測。それはつまりシステムU-Dと紫天の書には確かな関連があったことを記し、その術式があるということは紫天の書もシステムU-Dの制御機構であることを雄弁に
しかし、ここで沈黙していた
「ちょっと待ちなさい。本人たちでも忘れてたことを言われて思い出して、あまつさえ計画に必要なはずの術式を他人に渡してドロンなんて怪しすぎるじゃない。罠の可能性だって考えられるわ」
その可能性はあった。あくまで推測であり、封印術そのものも『恐らくシステムU-D級の膨大なプログラムの動きを抑制できる』のであって、あくまでシステムU-Dに限定したものではないのもまた確か。
この問答だけでも時間を費やし、マテリアルズはシステムU-Dを探すか、手に入れるだろう。術式の中に見えないトラップでも仕込んで……など考えられることはいくらでもある。あくまでもマテリアルズは味方ではないのだ。
――だが、しかし。それを物ともしないのが彼らだ。
「そんな時こそ私の出番ッ!」
入って来たのはどこかで見たような青い管理局制服の『女性』。入って来たはいいが誰も反応しない。むなしい。
「大滑りした感はあるけど、この『
――さて、諸兄はPT事件編の十八話……海上でのジュエルシード大捕り物を憶えておいでだろうか。その際、転送ポートが故障した(棒)と言い放った局員の一人である。当時の事件時は別の事件の帰り道に拾ってもらった際にそのまま居ついた本局所属の変人が一人である。
「オレちゃんが特別捜査官となった最大の要因であり最高の理由は我がレアスキルにあり! その名も『
まともな出番サイコー! と意味不明な言葉とテンションをまき散らすチック。背後に緑髪白衣のキ○○イなんて見えない。ギターの音も聞こえてこないのだ。いいね?
「あー……えっと、つまり……どういうことなんだい?」
「武者巫女の懸念が全て晴れる」
「なるほど納得なの」
「またか! またこの扱いか! ――って、ちょっとアンタ。前にも私の話の後に『動いた』わね」
「し、シラネーデスヨ?」
「嘘つけぇッ!」
若干冤罪だがやろうとしていたのは事実であったりもする。尚、
――閑話休題。
さて、術式の方だが、如何せん融通の利かない燃費の悪さがあるらしい。この中で言えば万全の状態から最低限バリアジャケット込みで飛行する分には問題ない量
候補としてはヴォルケンリッターが誇る前衛二人、ヴィータとシグナム。天才の如きバトルセンスと醸し出される熟練のオーラ、フェイトとなのは。最低限の魔力ながら技術はピカイチのユーノとクロノ。あらゆる状況に対応可能な筆頭、聖刃とひなた。そして――
「私も、参加させてくださいッ!」
「流石に、尻拭いぐらいはさせてほしいのよ」
事実上可能なフローリアン姉妹だ。だが、キリエの方は傷が芳しくないのか少々フラついている。
それを決めるのは、現場指揮官であるリンディだ。
彼女が決めた答え。それは――
・
どこかの誰かみたいにとんでもない数の女性を堕とすなんてしたりはしない。絶対にしない(迫真)
・リニっさん
実は転生者とかそんな裏設定はないんだヨ。
・ふぁーすん……もといファウスト・ザ・ブレイカー
出番多いんだか少ないんだか微妙な人。やはり私ござるはキャラが弱いのか……?
・システムU-D関連
独自解釈とオリジナル要素のごちゃまぜ。役割はほぼ設定通りであり、ファウストの『心のマテリアル』の役割はいわゆる、良心回路とか乙女回路とかそんな役割。意外と重要ポジ。
・膝枕
嘘みたいだろ? 彼女、当初は漫才の相方的な役割だったんだぜ。
・ミニリイン(1)
「誰が小さいままだと言った」
・怪傑いぬずきん
怪傑うたずきんの系譜である三作品目――ではなく、どっかから拾ってきた異世界の電波である。
・ハーフとかクォーターとか。
海鳴は結構多かったりする。
・チック・サーチェ
何処かで出そうで出てなかった秘かな転生者枠。書いてる作者としても思った以上にうざい。
迫る終焉の時。終わる足音。
姿なき象徴が爪を立て襲い掛かる。
次回、回転割砕の
第六話「正体不明の
残滓の果てに残思、積み重なれば、姿なき姿が現れる。
留意せよ。其は力の霧である。
待て、而して希望せよ