Fate/Inferno Order   作:ハイカラ 一方通行

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FGOをしている最中に書きたくなってしまった僕は悪くない!悪いのはあの素晴らしくいいストーリーのせいだ!


プロローグ

標高6,000メートルの雪山に存在する人理継続保証機関フィニス・カルデア。

 

そこは時計塔の天体科を牛耳る魔術師の貴族である、アニムスフィア家が管理する機関であり、魔術だけでは見えず、科学だけでは計り知れない世界を観測し、人類の決定的な絶滅を防ぐ為の各国共同で設立された特務機関である。

 

目的は人類の未来を保証することにある。

しかし、2015年に人類にとって最悪の未来が“証明”されてしまった。

 

人類史は2016年に消滅する――――つまり2017年以降の世界に人類は存在していないということだ。

 

カルデアは人類滅亡の未来を回避するため人類史のターニングポイントとなった時代にレイシフトを行いその時代に起きている異変の調査及び解決を為レイシフトの適正を持った48人のマスター候補生を集めた。

 

しかし、レフ・ライノールの計画した爆破事件によって一般募集で召集されたマスター候補生である藤丸立香を残し他のマスター候補生47人すべてが重症もしくは昏睡状態になってしまい魔術においては素人も同然である藤丸立香が『人理』を守護する為に特異点に赴き異変を解決していく物語―――のはずだった。

 

物語は1つの異なる要素が加わるだけで時と場合によっては大きく結末が変わってしまうこともある。

 

これは1つの壮大な物語に神からの加護を受けた1人の人間が介入していく話である。

 

 

 

side???

 

どうしてこうなってしまったのかは分からない、だが少なくとも俺は何処かで間違えてしまったのだ。

 

倒れていた猫の病気を魔術で治してしまったのがいけなかったのかもしれない、落ちてきた鉄骨を魔術ですべて吹き飛ばしてしまったのがいけなかったのかもしれない、他にも色々魔術であれこれやってたのがいけなかったのかもしれない…あ、アホみたいに魔術をポンポン使ってたからだわ。

 

 

「ホントについてねーなぁ」

 

「神秘は秘匿されなければならないというのを無視して人前で魔術を何度も使ったあなたの自業自得でしょう?いい加減諦めなさい。」

 

「チッ…分かってますよ~大人しく着いていけばいいんでしょ?」

 

「分かっているのなら黙って着いてこればいいのよ」

 

「ヘイヘイ…」

 

俺氏カルデアに連行中now(σ´∀`)σ

 

…ホントにどうしてこうなった…まぁ検討はつくが。

 

事の発端は前世で俺が死んでしまったところから始まった。

 

死んだ後突然意識が戻ったと思えばそこは真っ黒な空間だった。

 

何事かと思っていたらいきなり謎の声が聞こえてきて自分が死んだこととすぐにFate/Grand Orderの世界に転生することを伝えられた。

 

何か欲しいものはないかと言われたので俺は回復アイテムを生み出す能力と3つの刀を要求した。

 

貰ったものの事は追々話していくとして重要なのは転生した後の話だ。

 

転生した俺は魔術師の家系ではなく金持ちの家に生まれた。

 

生まれて意識がハッキリとしたときに自身の体内から膨大な量の魔力を感知したが、最初はこれが何なのかよく分からず、すごく気持ちが悪かった。

 

 

生まれて3年間は満足に動けなかったが、3年間の間、自身の中の膨大な魔力を体内で練りに練り上げ気付けば、魔力の密度がおかしいぐらいに濃くなって魔力の保有量も最初の5倍にまで増えていた。

 

この時点ですでに俺は現代の魔術師が俺の存在に気付けば即封印指定を受けるほどの異常者だったはずだ。

 

両親は俺がどこかおかしい子供だと勘づいたのか俺が8歳の時に金だけ残して家を出てってしまった。

 

俺はある程度自炊が出来たので、生活には全く困らなかったが、普通の8歳の子供なら間違いなく今頃天にのぼっていると思う。

 

その後は自分の身体と剣術をひたすら鍛えて小、中を卒業し高校に入学してこの日までやってきたが、ついに時計塔の魔術師共に俺が一般人なのに日常的に魔術を使っていることがばれ、『人理』を守護することを目的とする機関であるカルデアが俺をスカウトしに来た。

 

しかもスカウトに来たのが偶然近くにいた現アニムスフィア家当主であるオルガマリー・アニムスフィアだったものだから俺自身が驚いて固まってしまい、オルガマリーに魔術で拘束されてしまった。

 

そして現在に至るのだが…カルデアに全然着かない!ていうかオルガマリーちゃんちょっと迷ってない?大丈夫だよね?

 

「おい、道に迷ったとかじゃないよな?」

 

「そ、そんなわけないでしょ!カルデアのトップであるこの私がカルデアの場所が分からなくなるなんていう失態を犯すはずがないでしょう!?ふざけたことをいわないで頂戴!」

 

フラグ回収お疲れさまで~すw

 

ていうかそこまで反論するなら「ここどこかしら?助けてよレフゥ…」とか小声で言って涙目になるのやめようね?こっちまで声が聞こえてるからね?なんかオルガマリーが可哀想な子に見えてきちゃったよ…

 

結局オルガマリーと俺はカルデアの職員の人にナビをしてもらってカルデアに到着した。

 

俺がカルデアに入館しようとするとどこからかアナウンスが響きて来た。

 

≪塩基配列、霊基属性を確認。指紋認証、声帯認証、遺伝子認証オールクリア。魔術回路を測定――完了。登録名 日番谷重國。カルデアへの入館を許可します。≫

 

「なんだぁ?今のは?」

俺は某野菜人さんの真似をしながらオルガマリーに聞いてみた。

 

「今のはあなたがカルデアに入れるようにする登録作業みたいなものよ。」

 

「いや、それは分かっているんだが、どうやって俺の遺伝子を入手したんだ?あんたの返答次第では世の中のすべてが信用できなくなりそうなんだけども…。」

 

「あなたの学校での様々な検査を利用させてもらったのよ。」

 

「わざわざ言わなくていいんだよ!こっちも薄々分かってたから!」

 

「じゃあ、なんで聞いたのよ!?」

 

「ちょっと口から出ただけだろーが!ほら、よくあるだろ?思ってる事が口からポロッと出ちゃうこと!」

 

「ないわよ!そんな事!」

 

くだらない言い争いをしていると、モナリザそっくりの美女と全身緑の変態紳士野郎、そして気弱そうななよっとした男が俺達の目の前に現れた。

 

「ようこそカルデアへ!私はダヴィンチちゃんだ。君を歓迎しよう重國君。」

 

「私はレフだよ。長旅ご苦労だったね重國君。ようこそカルデアへ。」

 

「僕はロマニ・アーキマン。ロマンって呼んでくれ。よろしくね~重國君。」

 

…おかしい。

 

なぜ全員俺のことを知っている?

 

「なぜ俺のことを知ってるんだ?って顔をしてるね。よし、このダヴィンチちゃんが説明してあげよう。君は知らないだろうが君は1、2年前から魔術師の間では有名でね。なぜかって?そりゃあ魔術師の家系でもないのに魔術を使える人物なんて最高の研究素材として注目されるに決まってるじゃないか!まぁ今回は時計塔が君を確保する前にそこのオルガマリーが君を確保したんだけどね~。」

 

そういうことかよ…というかすでに気づかれてることに気づいてなかった俺はバカなのかな?…私は悲しい…ポロロン

 

「なるほどな…不満はあるが何があったか分かっただけでも十分だ。それで?どうして俺が呼ばれたのかが知りたいんだが?」

 

「それは私から説明します。ここカルデアでは人類の滅亡を防ぐ為の活動が行われているの。だけどつい最近の観測で2016年以降の人類の滅亡が確定されてしまったのよ。詳しく調べてみたら本来は存在しないはずの過去の異常――私達は特異点と呼んでいるのだけど、それが存在していたのよ。だから私達はこの特異点に介入して破壊すること事によって未来を修正するための作戦を始動したの。その作戦内容が48人のマスターを集めて英霊を召喚して特異点を修正するものなのだけれど、私達はそのマスター候補にあなたを選んだ。今の説明で分かったかしら?」

 

「要は、人類を救うために俺に戦えということだな?」

 

「そういうことよ」

 

なるほど…事情は分かったが…

 

「言っておくが俺は生粋の魔術師野郎とは絶対に反りが合わないからな。俺自身も魔術師と言うよりは魔術使いに近い。自分勝手だとは思うがあいつらと共同戦線を張ることはよっぽどのことがない限り無いと思ってくれ。それでもいいなら協力させてもらう。」

 

「すべての条件をのむことはできないが、ある程度は保証しよう。今度こそ本当によろしく頼むぞ重國君。」

 

「ああ、よろしく頼む。」

 

まぁ…知っていて何もしないのはさすがの俺も気分が悪いからな。

 

嫌な予感しかしないがとりあえず頑張ってみるとしますかね…ガ、ガンバルゾー(ヽ´ω`)

 

sideout

 

こうして神の加護を受けた転生者の人理を救う物語が幕を開けた

 

転生者1人の介入よって全くの別物になってしまった物語が――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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