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それでは今回もよろしくお願いします。
「ダスト、好きだぁ~~~~!!!!」
俺の絶叫がギルド内に満遍なく響き渡る。
息の続く限り叫んだ後は、凍りついたような沈黙がその場を支配した。
誰もが何が起こったかわからないというような顔をしていた。しかし、数秒後……
「ひいいっ!?」
ダストは青ざめた顔で思いきり後退った。
言い訳くらいはしておこう。
「いや、違うんだ。これはだな……」
「や、止めてくれえ!この前、あの貴族の野郎に……うああぁ!」
ダストは泣き叫びながら逃げていった。
「カ、カズマ……一体どうしたの?」
リーンが呆れたような顔をして聞いてくる。
「実は、かなり複雑な事情が……」
よかった。リーンはわかってくれそうだ。
しかし、周りはかなりざわついていた。
「カ、カズマの奴……ロリだけじゃなく男もいけたのか……」
「やっぱアイツはただ者じゃねえ……」
「そういや、俺のこと変な目で見てくるような」
「おい、お前ら!適当なこと言うんじゃねえよ!あと変な目で見てくるって言った奴、誰だ!」
くっ、とりあえずこの場は退散して、後で酒に酔った事にしておくか。
「カ、カ、カズマさんにそんな趣味があったなんて……しかも相手はあの人……」
聞き覚えのある声に振り向くと、そこには顔を真っ赤にしたゆんゆんがいた。
「お、おい、ゆんゆん……」
「わ、私!めぐみんには言いませんから!」
ゆんゆんは猛ダッシュでギルドから出て行った。
……ちくしょう。なんて選択肢を出しやがる。これじゃあ……
そこで扉が開き、またもや見知った人物がいた。
「あれ、皆どうしたの?」
クリスがキョトンとした表情で店内に入ってくると同時に、腕輪が光った。
『クリスにスティールをする』
『クリスにスティールをしな「スティール!」
能力が発動し、手にはこっちの世界ですっかり馴染んだ布の感触がある。
「きゃああ~!パンツ返して~!」
「ふう……」
おっといけない。
体が勝手に動いてしまった。
「それで?何でボクはいきなりセクハラされたのさ」
「エリス様、ごめんなさい!これには事情があったんです!」
「ちょ、ちょっと、声が大きいです!」
エリスに口を塞がれる。もちろん手で。
……もう一回選択肢こねえかなあ。もう一歩踏み込んだやつ。なんかフラグ立ちそうなやつ。
「まったく……それで、どうしたんですか?」
俺は謎の腕輪と脳内選択肢について、わかる範囲で説明した。
俺の話を聞いたエリスは、腕輪に触れて色々と確かめている。
「……確かに。呪いの類いではないようですね」
「エリス様でも無理か」
「お力になれなくて申し訳ありません」
「いや、大丈夫ですよ。今のところ大した被害は受けていないですし……」
「まあ、被害を受けたのは私の方ですけど……」
「本当にすいませんでした」
「もう……今回だけですよ?」
少しだけ頬を赤らめるその姿に胸が高鳴る。さすがメインヒロイン。この世界で数少ない癒しの女神。
そんなことを考えていたら、腕輪が光りだした。
『パンツをスティールする?』
『パンツをスティールする!』
おい、なんて選択肢を出してきやがる。
これ以上やったら、間違いなく好感度が下がるぞ。
「どうかしましたか?」
しかし、やるしかない。
俺は心を鬼にして、手をエリスに向けた。
「スティール!!!!!」
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