ソードアート・オンライン 死神と妖精   作:ミルクチョコ

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プロローグ

アスカside

 

「はあああああっ!!!!」

 

目の前のゴブリンの攻撃をかわしつつ相手の胴体に片手剣の下級ソードスキル、【ソニック・リープ】を放つ。そしてそれを喰らったゴブリンは悲鳴を上げてポリゴンとなり消えた。

 

それを見て俺は一息吐いてアイテム欄の整理をする。しばらくして整理が終わると俺は青い空を見上げて呟いた。

 

「今見ているこの空も本物じゃないんだよな…」

 

この言葉、聞いている人によっては「何言ってんだ?こいつ」というような反応になるだろう。だが俺、いや、俺達にとってはこの言葉は特別な意味を持つのだ。

 

「この世界に居るのももう半年か…」

 

そう、ここは現実の世界ではない。俺の目の前に咲いている花も綺麗な空も、すべて現実ではないのだ。

 

では何故俺が現実の世界に居ないのか?

 

 

それは半年前の2022年11月6日に遡る……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ええっと…もう一回言ってもらっていいかな?」

 

俺、浅木飛鳥は目の前の友人にそう問いかける。

 

「はあ~…だから、コレ!お前の分も一緒に買ってきてやったから一緒にやろうぜって言ってるんだよ」

 

「…………俺前断らなかったっけ?」

 

目の前の友人、桐ヶ谷和人はあるものを俺に向けて頭を下げてくる。

 

「な?お前のために2本も買ってきてやったんだからな?あの長い行列を…ダメだ…もう思い出したくない…」

 

「おい何があった」

 

青い顔をして下を向く和人から目を離し、和人の持っているゲーム、【ソードアート・オンライン】を手に取る。手に取ると前から「おお!やる気になったのか!!」といった声が聞こえるが一度その声から意識を外す。

 

実は俺も和人も、以前このゲームのベータテストを経験している。なのでこのゲームがどういったものなのかは大体知っているし思いっきり楽しんだこともあるのでやりたくないと言えば嘘になるのだ。」

 

「だったら良いじゃないか、やろう」

 

「あれ?声に出てたのか?」

 

「ああ、やりたくないと言えば嘘になるんだろ?」

 

「……いや、そうだけど……でも考えてみろよ、このゲームにはまりすぎた結果現実の方の体が運動不足になったりしたらどうする?」

 

「あ……い、いや~だから現実でうまく動けない分仮想世界でたくさん動けば良いじゃないか!!」

 

「その結果が今のお前みたいな廃人になるわけだ」

 

「ひ、否定できない…」

 

そう、俺が和人の誘いを断った理由のひとつが現実の体のことである。実際に自分もVR世界にどっぷり浸かりすぎて現実の方で体が重く感じたこともあったからな。

 

「でもさ、頼む!!!」

 

和人は目を瞑り手を合わせて俺に頼んでくる。

 

 

…………まあ…良いか……

 

 

「ん、分かった。やろうか」

 

「頼むッ!!ログインしたらレベル上げとか手伝ってやるか………え?マジで?」

 

「ああ、マジだ。それにお前がVRの方でコミュ障出さないか心配ってのもあるしな」

 

「コミュ障は余計だ」

 

そういう和人からSAOのソフトを手に取り俺は部屋の時計を見る。今は12時15分。正式サービス開始まで少し時間があるな…

 

「そういえばこの事スグちゃんには言ってるの?」

 

「ああ、もう伝えてある」

 

スグちゃんこと桐ヶ谷直葉は和人の妹である。俺と和人が関わり始めたくらいのときに彼女とも出会っているので付き合いはもう数年は経つ。

 

「それじゃあ俺は家に戻るわ」

 

「ああ、次はSAOの中でな」

 

「おう」

 

俺はそう言って和人の部屋を出る。そしてそのまま家を出てすぐ隣の自分の家に入り軽く軽食を食べてから自室へと戻る。部屋に入ると机の上にあるナーヴギアを取り頭にかぶる。そのまま布団の上に横になり時計の針が1時になったのを見て俺は目を瞑りその言葉を発した。

 

 

 

「リンク・スタート!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、俺の意識はあの世界へと消えた




はい、どうもミルクチョコです。もう一つの小説の連載が止まっていますがしばらくはこちらの小説を投稿しようと思います。もちろんもう一つの方もまた必ず投稿しますのでお待ちください。

それではまた次回!
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