・参戦キャラ及び花騎士は作者の主力部隊及びお気に入りです。
夢を、見た。
いや、それはかつて自分が―藤丸陸斗が、
「『
記憶が暗転し、別の場面へ切り替わる。
人理焼却術式・ゲーティア。
最後の敵はそう名乗り、決着をつけるために動き出す。
「マスター、あのゲーティアと名乗ったモノの周囲に障壁があります。ティアマトと同じ性質のモノかと」
そう理知的に話す、黒く焼けた肌に白銀の外套と長弓を構えるのは『授かりの英雄』アルジュナ。
そのセリフに、縁をたどって駆けつけた『花の魔術師』が答える。
「という事は宝具はしばらく使えない事になるね、リクト君、どうするんだい?」
相談させる間も与えぬとばかりにゲーティアに魔力が満ちていく――だが、その一拍先に動く長身の男の姿が一つ。
エジプト文明を思わせる外套に丸い鉤型のようなシルエットをした杖を振りかざそうとしている――!
「ライ…オジマンディアス、何する気だ?!」
「知れたこと!!」
陸斗(じぶん)の声に、人影――『太陽王』オジマンディアスが振り向かずに答える。
「この我の前で王を名乗った不躾者に裁きを下すのだ!!さぁ、人理焼却式とやら!貴様には余の墓をくれてやる!!」
その声と共に、ゲーティアの周りに固有結界が展開される。
息をつかせず、蒼い光を放つピラミッドがヤツを噛み潰す――
『
更に、場面は切り替わり。
「何故だ、何故貴様は今もなお立ち上がれる?!」
悲鳴とも嘆きとも付かぬ声と共にゲーティアが拳を振るう。
それを少女が―マシュが遺した盾で凌ぎ、陸斗が答える。
「決まっているッ、それは!」
盾を振り回し、それを真に受けてゲーティアの体勢が崩れる。
そして、左手の令呪が光を増して――
「生きたい!!ただそれだけだ!」
「―――そうか…」
その答えに『彼』は満足したのか、抵抗すらせずに吹き飛んでいく――
「最初から、人理を守っても、いなかったとはな……」
「――……」
玉座に背を向け、走り出す。
主が消えたことで崩れていく空間を背に――
だが。
『これは――サーヴァント反応?!陸斗君、そっちからは何か見える!?』
アルトボイス…カルデア最古参の英霊の一人にして技術スタッフのリーダーであるダ・ヴィンチの焦る声。
その声と同時に、光の残滓をまとった姿が一つ。
「悪い、先生。もう少し居残りしなきゃいけないみたいだ」
「神殿は崩壊し、人理焼却式は否定された――だが、最後の勝ちは譲る訳にはいかない」
「分かった…ここで決着をつけてやる!行くぞ!!」
『…い』
声が聞こえた。
「せ……い」
また聞こえる。
「先輩!」
「うぉ?!ってマシュ?!」
「もぉ、やっと起きた…おはようございます、寝坊ですよ」
飛び起きて見回した視線の先には、カルデアの研究服に着替えた、薄紫色の髪で片目を隠した少女。
彼女――マシュが半分呆れを含んだ表情でこちらを見ていた。
「今日は大掃除をする、って約束ですよ?」
七つの時代と一つの神殿を駆け抜けた彼らの、ほんのわずかな休息。
だが、その休息が終わることを彼ら自身は知るはずもない。
ほぼ同時刻、管制室では。
「ん――おい、カルデアスに妙な反応がないか?」
「どれ…?いや、どこもおかしくないだろ。見間違いじゃないのか?続きはこっちで観測を続けるから休んでこいよ」
「それもそうか、なら一足先に」
そう会話を交わす管制室職員たちの裏では、ある座標が動きつつあった。
――つまり、異世界・別世界と呼ばれるモノが。
主人公である陸斗くんはFGO第一部突破したところで二十歳になります。
一応飲酒できるようになりました。
・・・強いとはいってない、強いはずがない!