東方龍王伝~自由気ままな龍王様~   作:黒猫のゆっきさん

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どうも皆さん、大神をプレイ中の作者、
黒猫のゆっきさんです。
去年から買いたいとは思っていたんですがいかんせん金欠なもんで
今時期になってしまった。
感想としてはまだまだ序盤だけどかなり面白い。
あの昔話の絵本のようなビジュアルもいいし何よりあの和風BGMがいいですね。
たまに作業用BGMとして聞くぐらいですからね。
しかも僕は日本神話など大好きなのでこのゲームはかなり当たりですね。
とまぁ、こんな話もここまでにして、本編をどうぞ。


グラーツィエ イタリア語でありがとう。
そもそも全体的に和ゲーが少なすぎる。
あ、それと、今回は長いです。



58話 俺のこの体質、マジでどうにかならん?

side龍弥

 

どうも皆さん、犬も歩けば棒に当たる、いや、龍弥が歩けば厄介ごとに当たるが体質の龍弥です。

なんだよ厄介ごと引き寄せる体質って。いらんわこんな体質。

とまぁ、なんでこんな事を言っているかと言いますと。

 

 

妖怪盗賊1

「おうおう、そこの兄ちゃん。ちょっくらついてきてもらおうか。」

 

妖怪盗賊2

「何、悪いようにはしねぇよ。」

 

妖怪盗賊3

「おっと、抵抗はしない方が身のためだぜぇ?ま、もう聞こえてないだろうけどな。」

 

妖怪盗賊4

「おい、さっさと親分のとこに連れて行こうぜ。」

 

はい。絶賛盗賊に絡まれ中です。

しかもこいつら妖怪で、さっきから俺に術をかけまくってて、

俺が術にかかって動けないと思い込んでるんだよな。

………今、「いつから俺が術にかかっていたと錯覚していた?」ってめっちゃ言いたい。

よし。

 

妖怪盗賊1

「おい、こいつもあのガキと同じとこに運べばいいか?」

 

妖怪盗賊2

「そうだな、あのガキと同じとこで良いだろ。」

 

妖怪盗賊3

「しっかしこの兄ちゃんもあのガキも運が悪いねぇ、

今日の親分は機嫌が悪いからなぁ、何されるか分かったもんじゃねぇな。」

 

 

…………はぁ、しょうがない。ちょっとの間捕まったふりするか。

こんな話聞かされたらほっとけないじゃん。

あ、おやつ作っとくの忘れた。ヤベェ、怒られる。

あいつら修行終わりのおやつを毎回楽しみにしてるんだよ。

前におやつ作り忘れた時はやばかったな、何があったか知らないけど次の日血まみれで帰ってきたからな。

見た目子供が血まみれで帰ってきたんだもん。ホラー映画かよ。

あ、そういえば同じくらいに近くの悪さしてる妖怪のアジトが壊滅したって聞いたな。

…………まさかね。

早く帰れると思うけど念のために連絡しておくか。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

龍弥

(と、言うわけで今、俺、運ばれてるけど気にしないで。

それで今日のおやつ、ホットケーキの予定だったから材料とか台所に出してるから自分たちで作って食べてちょうだい。)

 

風雅

(分かりましたけど、大丈夫ですか?)

 

龍弥

(あぁ、なんか子供が捕まってるらしいからその子を助けたらすぐ帰るわ。)

 

風雅

(分かりました、気をつけて下さいね。)

 

龍弥

(了解、通信切るぞ。)

 

 

よし、連絡も入れたし、こっちに集中しますか。

そろそろ到着しそうだしな。

しっかし、妖怪盗賊ってのがタチが悪い。

人間の盗賊だったらその場で身ぐるみ剥いで終わりだけど、

妖怪は人間自体も食べるからな、食べ物におまけがついてる程度にしか思ってないんだよ。

村を襲うよりはリスクが少ないし、金品も手に入って一石二鳥だからな、盗賊になる妖怪は多いんだよ。

しかも、妖怪同士で共食いもするからな。結果的に生き残ってる盗賊は結構強かったりする。

俺は今、妖怪化してるけど、妖力は隠してるから、弱い妖怪に間違えられたんだろ。

だからと言って見逃すわけではないけどな。

 

妖怪盗賊1

「よし、到着だ。そいつはガキと同じ檻に入れとけ。」

 

妖怪盗賊2

「あぁ、了解だ。」

 

 

ガチャン!

 

 

妖怪盗賊3

「よし、術を解くぞ。」

 

『……は!?ここは!?』

 

一応乗ってあげないとね。

 

妖怪盗賊1

「おう、そこで大人しくしておけよ。騒いで寿命を縮めたくないだろう?」

 

妖怪盗賊4

「どっちみち後少しの命だがなぁ!」

 

妖怪盗賊3

「せいぜい余生を楽しめよ。檻の中でな!」

 

あ、すっごいムカつく。

 

『はぁ、あいつらは行ったか。確かになかなか頑丈な檻だな。』

 

???

「あなたも捕まったの?」

 

『ん?君は?』

 

少女

「私もあいつらに捕まったの。名前は……無いわ。」

 

『そうか、まぁ、もうすぐ出れるから安心しな。もちろん生きてな。』

 

少女

「え?どういう事?」

 

『まぁ、その時になったら分かるよ。それより、少しお話しないかい?暇でさ。』

 

少女

「この状況で?おかしな人ね。」

 

『まぁ、俺に策があるからな。一緒に脱出しような。』

 

少女

「……そうねよろしく頼むわ。あなた、名前なんて言うの?」

 

『俺は龍弥って名前だ。よろしくな。』

 

少女

「そう、よろしくね、龍弥さん。」

 

 

 

 

続く。

 

 

 




はい、お疲れ様でした。
今回は連続投稿しているので次の話もよろしくです。
では、今回も読んでくださり、

グラシァス。

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