東方龍王伝~自由気ままな龍王様~   作:黒猫のゆっきさん

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どうも皆さん、投稿が遅くなってしまい、
本当にすいませんでした。
作者の黒猫のゆっきさんです。
言い訳させてもらうと、テストがあり、その勉強をしていたのと、
その勉強のせいで話を考える余裕が無かったんです。
でも、もうテストも終わったので投稿ペースは戻ると思います。
相変わらずの不定期更新ですいません。
では、こんな話もここまでにして、本編をどうぞ。


フヴアラ セルビア語でありがとう。
作者は英語、数学が特にダメです。




妖怪の山〜天狗の里〜
73話 妖怪社会も複雑なようで。


side龍弥

 

どうも皆さん、龍弥です。

今、妖怪の山を目指して歩いてるんですけどね。

 

『そっかー妖怪社会も大変だな。』

 

??

「全くだ。理不尽にも程がある。」

 

ちょっと寄り道してます、はい。

途中で出会った河童のおじちゃん……河城ゲンナイさんと世間話してたら

ゲンナイさんにうちに来いよって言われて

いつのまにか河童の里まで案内されちゃってね。

そのまま話し込んでます。あ、ちゃんと空牙って名乗りましたよ。

でも、流石だなって思うのがね、ゲンナイさんの奥さん……河城なとりさんが

「ごゆっくりどうぞ。」って言いながら胡瓜をカゴごと持って来たんですよ。

やっぱり河童は胡瓜なんやなって。

で、となりのゲンナイさんはバリボリバリボリ胡瓜かじってます。

 

『ゲンナイさん、それ何本目?』

 

ゲンナイ

「知らん。」

 

『俺の見てる限り、10本は食ってるんだけど。』

 

ゲンナイ

「なんだ、まだそんなもんか。」

 

『あ、まだその程度なんだ。』

 

ゲンナイ

「なぁ、空牙さんよ話を戻すけどよ、なんで、あんなとこに居たんだい?」

 

『妖怪の山にちょっと用事があってな。』

 

ゲンナイ

「あそこは、かなりめんどくせぇ場所だぞ。」

 

『そんなにか?』

 

ゲンナイ

「あぁ、ちょっと山菜とりに行っただけで、天狗どもが「よそ者は即刻立ち去れ!」って言ってくるから好き好んであそこに行く奴はいねぇな。」

 

『うへぇ、縄張り意識が高いのか。』

 

ゲンナイ

「そうだな。あとは他の種族を見下してるな。

巡回中の天狗がここに来ては道具に頼るのは雑魚だって言って馬鹿にしていってな、

上の奴らに言おうにもそもそも入らせてくれねぇから泣き寝入りするしかねぇんだよ。」

 

『上の奴ら?』

 

ゲンナイ

「あの山は妖怪の山って言われてるが実際は天狗の統治下だ。

あそこに住んでる妖怪も天狗には逆らえねぇし、おとなしく言うことを聞いてるしかねぇんだ。

だけど、実際そんな事をしてるのは中途半端にプライドが高い下っ端と中堅どもだ。

上の奴らってのは天狗の長の天魔やその補佐役的な大天狗どもだな。

そいつらは常識がなってて差別とかは無いんだが、なにせ下っ端どもが嘘の報告するわ、

情報はもみ消すわ、証拠隠滅するわで天魔達は把握できてねぇんだよな。

密告しようとすれば……いや、まぁ、そんな感じであそこの妖怪の山は

上が綺麗で下が腐ってるって言うパターンってこった。

でも、白狼天狗はいい奴らだな。こいつらは上からの命令に従順だし、差別もしねぇからな。

俺が言う下っ端と中堅は純血の天狗ってやつだ。純血ってのが余計に調子に乗らしてんだな。

白狼天狗みたいに下っ端でもいい奴らはいるからそこは忘れないでくれ。」

 

『白狼天狗は上に報告できないのか?』

 

ゲンナイ

「あぁ、白狼天狗は所謂亜種で一部の奴らは白狼天狗を天狗とは認めてなくてな。

上の奴らは天狗と認めたいんだが、反対が多くてな。

もちろんあのクズどもが票を操作してこうなってるんだろうけどな。

そのせいで白狼天狗はあまりいい扱いを受けてないんだよ。

で、そんな奴らを天魔様に合わせるわけにはいかん!って事で白狼天狗は報告できないんだよ。

もちろん、報告書に書いても改ざんされるしな。

天魔たちも薄々勘付いてるみたいだが、クズどもは変に頭が回ってな、

全然、証拠がないんだよ、住民は何も知らないし、クズどもはシラを切るし、

白狼天狗に聞こうとすれば邪魔されるしで、色々大変なんだよ。

 

『なるほどなぁ。』

 

とりあえず、その天魔って言う人に話しにいけばいいかな。

あ、ついでにお土産として、その証拠とかを持って行ったらいいんじゃね?

五葉なら余裕っしょ。いや、俺もやるけど。

じゃぁ、さっそく……ん?

 

『あれ?あいつらどこ行ったんだ?』

 

ゲンナイ

「あの子らなら、その辺でガキと遊んでんじゃねぇか?」

 

あ、そうそう、ゲンナイさん口が悪いように聞こえるけどこれがデフォみたい。

なんていうか、元気な人だね。

 

風雅、風夏、五葉、紫

「「「「ただいまー!」」」」

 

『いや、ただいまっていうか、お邪魔しますじゃない?』

 

風夏

「あ、確かに。」

 

風雅

「それじゃ、改めて。」

 

風雅、風夏、五葉、紫

「「「「お邪魔します。」」」」

 

ゲンナイ

「おう、いらっしゃい。」

 

五葉

「主人!凄いよ!自動で動く人形とかあったの!

魔法とかじゃなくて仕掛けが動いて動き回るの!」

 

『へぇ、面白そうだな。』

 

今度作ってみるか。

 

ゲンナイ

「ん?そいつらは倉庫にしまっておいたはずなんだが。」

 

??

「私が案内したのよ。」

 

ゲンナイ

「あぁ、いねぇと思ったらそっちに行ってたのか。なとり。」

 

なとり

「えぇ、この子らが展示してるやつに興味津々だったから倉庫の方も案内したのよ。

もちろん何も壊したりしてないからね。」

 

ゲンナイ

「お前がついてるんだ。その心配はしてねぇよ。」

 

なとり

「そ、そう…。」(なんか照れるわね。)

 

はい、この人が冒頭に胡瓜を持ってきたゲンナイさんの奥さんのなとりさんです。

見てわかる通りサバサバした人です。

でも、二人は側から見るとラブラブなんだよな。

ゲンナイさんの性格上、思ったことははっきり言うので、なとりさんも満更でもない様子。

 

『あ、そうそう、君ら、どうやらここ、かなりめんどくさい場所らしいよ。』

 

五葉

「げ。どうせ、見下してるとかそんなんでしょ。」

 

『だいせーかい。』

 

 

〜説明中〜

 

 

風夏

「うわぁ、典型的なクズなのか。」

 

『そ、なのでそのクズを潰すために一仕事するんだけど、一緒に行く?』

 

風夏、風雅、五葉、紫

「「「「もちろん!」」」」

 

五葉

「クズを叩き落とすのって気持ちいいのよね。」

 

『五葉ちゃん、怖いよ。暗黒面に堕ちかけてるよ。』

 

風夏

「分かるー!」

 

『お願いだから分からないで。』

 

風雅

「そろそろ茶番やめよう?」

 

風夏、五葉

「「はーい。」」

 

『はぁ、なんかどっと疲れた。まぁ、いいや、それではこれより、

【証拠を隠し撮りして上司に密告しちゃおう大作戦】を開始する!』

 

ゲンナイ

「ネーミングセンスェ……。」

 

『言うな。』

 

 

 

 

 

続く。




はい、お疲れ様でした。
とりあえず、更新ペースは元に戻ると思います。
遅れてしまい本当にすいませんでした。
では、今回も見てくださり、

フヴアラヴァム。

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