作者の黒猫のゆっきさんです。
ちょっと旅行に行ってたもので書く暇が無かったんです。
8月中はお盆とかで遠出するので更新ペースが安定しません。
ご了承下さいまし。
では、この話もここまでにして本編をどうぞ。
クッスヌム ハンガリー語でありがとう。
出かける時の準備って楽しいよね。
side龍弥
『ゴホン。少しお話し良いですか?天魔様?』
楓
「ッ!?誰!?」
文
「天魔様!下がってください!」
はたて
「あんた、何者?」
さすが天狗、身構えるのが速い速い。
『あぁ、すいません。敵意はないんです。貴女達を害するつもりはありません。
勝手に侵入したのは謝ります。ですが、どうしても、貴女達と直接話す必要があったんです。』
楓
「貴方達は侵入者なんですよ?すぐには信用出来ませんね。」
まぁ、そうだろうな。
『まぁ、そうでしょうね、とりあえず、俺の名前は空牙といいます。この子らは、俺の仲間です。
要件というのは、一部の天狗の思い上がり、そして白狼天狗の差別について、です。』
楓
「空牙?まさかあの空牙!?それにどうして、そんな情報を………なるほど、分かりました、貴方の話を聞きましょう。」
さすが天狗の長だな。俺の情報も結構知ってるかもな。
『自分で言うのもアレですが、そんなすぐに信用して良いのですか?』
楓
「えぇ、あの空牙というだけで信用はありますし、貴方は嘘をついていないようですしね。」
『そうですか、ありがとうございます。では、念のために結界を張りますね。』
まぁ、もう張ってあるんだけどね。
楓
「邪魔が入るといけないからですか?」
『それもありますが、盗み聞きされないようにするためでもありますね。』
楓
「………!まさか!?」
『それも含めて今からお話します。』
ーーーーーーーーー
『まず、おれ…私たちは…。』
楓
「空牙さん、敬語外して良いですよ。」
『そうd……そうか、ありがとう。改めて、俺は空牙という。』
風夏
「風夏です。」
風雅
「風雅です。」
五葉
「五葉よ。」
紫
「紫です。」
楓
「私は天魔の葉桜楓です。」
文
「天魔補佐官の射命丸文です。」
はたて
「同じく天魔補佐官の姫海棠はたてです。」
『あの、敬語もさん付けもいらないぞ?』
楓
「いえ、私達は空牙さんがどのような人でどんな功績があるか知っています。そんな事出来ませんよ。」
『ならせめて、敬語は抜いてさっきの喋り方にしてくれその方が落ち着く。』
楓
「さっきのって……あぁ、二人と喋ってた時のね。本当に良いの?」
『あぁ、その方がしっくりくる。』
楓
「分かったわ、それで、早速、話を聞かせてもらえるかしら?」
『あぁ、その前に二人にも聞いて欲しいんだが、いいか?』
文
「は、はい!大丈夫です!」
はたて
「えぇ、問題ないわ。」
『じゃ、話していくが、まず、一部の天狗による他種族への迫害、があるのは知っているか?』
文
「はい、私とはたてで調査してましたから。ですが……証拠がないので奴らへ処罰が下せないのです。姿がぼやけるように結界も張られていて、私たちじゃその術は解けないので、姿を確認することも出来ないんです。」
『あぁ、そいつら、悪知恵は働くみたいだな。』
文
「そうなんです。空牙さんはどこでこの話を?」
『いや、ある目的があってこの山にきたんだが、この山の麓の河童の里に少しご厄介になってね、その時にゲンナイさんから聞いたんだ。』
楓
「確か、河童の族長でしたね。」
『あぁ、ここに来たのはその人の要望もあったからだ。河童の里にもそんな天狗が来るらしい。』
はたて
「まさかそこまでなんて……。」
文
「天魔様が直接行けば術も解けるかもしれないですけど。」
はたて
「忙しくて出れないのよね。」
『それは多分操作されてるな。』
楓
「操作ですか?」
『あぁ、仕事量を調整したりして外に出られないようにしてるんだろうな。』
文
「そんな事誰がどうやって……まさか?!」
『あぁ、そんな事出来るのは、楓さんと関わりがあるやつだけだよな。』
楓
「やはり……大天狗の誰かが…。」
『あぁ、その可能性が高い。』
ゲンナイさんも上が腐り始めてるってのは予想できなかったみたいだな。
『それで、俺はこいつらを取っ捕まえたいんだが、作戦がある、協力してくれるか?』
楓
「もちろんです!」
文
「もちろん私も!」
はたて
「私もよ!」
『ありがとう。それじゃ作戦を説明するぞ。』
ーーーーーーーーー
楓
「なるほど、分かったわ。空牙さんの能力で証拠を集めるのね。」
『あぁ、その証拠を一週間後くらいに謁見として楓さんのところに持っていく。
こんなものが偶然撮れましたってね。』
文
「なるほど、それなら、大天狗達がいるから沢山の人に見せられるわけですね!」
『あぁ、もし、その中にグルの奴がいたらその時はそいつもいっしょに捕まえるか。』
はたて
「そうね。空牙さんがいればなんとかなりそうだわ。」
『後は、白狼天狗の事なんだが、どう思う?』
楓
「真面目で職務に忠実、ぶっちゃけその辺の天狗より良いわよ。
でも、亜種だから天狗の仲間にしたくないって奴が多いわね。」
『そうか、白狼天狗が一番思い上がり天狗の被害が大きいからな。
報告書には何か変わった事は書いてなかったか?』
楓
「うーん、あ、たまに文法がめちゃくちゃなのがあるわ。」
『おそらくそれは改ざんされてるな。』
楓
「え!?」
『誰かが白狼天狗の報告を揉み消してるんだろう。』
はたて
「じゃぁ、この証拠も集めるのよね?」
『あぁ、そうだ、それに思い上がり天狗の尻尾を掴むには、
思い上がり天狗からの被害が大きい白狼天狗達に協力してもらった方が効率が良いだろう。
闇雲に探すより、効率よく証拠を集められる。』
楓
「でも、どうやって協力してもらおうかしら。
私が動いたら勘付かれそうだしね。」
『それは、心配ない。ゲンナイさんが白狼天狗と知り合いでな、二人紹介してくれたんだ。』
楓
「そう、それなら安心ね。白狼天狗達には悪いけど、もう少しだけ耐えてほしいわ。
これが終わったら、すぐに、思い上がり天狗を追い出して、白狼天狗を正式に天狗の里に入れるわ。てか、入れさせる。天魔権限で。」
『その言葉伝えとくよ。』
『それじゃ、白狼天狗のところに行ってくるよ、五葉はもうついてる頃だろうからね。』
楓
「えぇ、空牙さん、本当にありがとうございます。
私たちが出来なかったことをしてくれたお陰で、ここは変わることができます。」
『気にしないでくれ、俺の……俺と娘の目的でもあるんだ。』
楓
「目的?」
『今はまだ話せない。全てが揃ったら話すよ。』
楓
「そうですか。では、空牙さん、よろしくお願いします。」
文、はたて
「「お願いします!」」
『あぁ、こちらこそ、作戦協力に感謝するよ。』
さて、白狼天狗のところへ向かおうか。
五葉が集めておいてくれてるはずだ。
続く。
はい、お疲れ様でした。
前書きでも書きましたが、遅くなって本当にすいません。
8月中はお盆などでまた遠出するのでまた遅くなるかもしれません。
あと、この話は基本、深夜に書いてるので、文や言葉がおかしいことがあります。
見つけ次第修正していきますので、こちらもご容赦くだされ。
では、今回も見ていただき、
ジャクーユ。