東方龍王伝~自由気ままな龍王様~   作:黒猫のゆっきさん

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どうも皆さん、最近ヘッドホンの調子が悪いです。
作者の黒猫のゆっきさんです。
最近二年くらい使ってたヘッドホンが急に調子悪くなりましてね。
有線のヘッドホンなんですけど、すぐ外れるとか片方しか聞こえないとかガサガサ音が酷いとか。
でも調節すれば治るのでそんなに気にしてなかったんですけど、最近ちょっと無視できないくらいまで悪化しちゃったんですよね。そろそろ寿命なのかな。
結構外でも使ったりしたし持ち運びもしてたし。
後一ヶ月くらいで正月なのでお年玉もらえたらちょっと考えてみようかなと。
では、この話もここまでにして、本編をどうぞ。

テリマカシー インドネシア語でありがとう。
最近遅れ気味ですね。すいません忙しいんです。



91話 拒否権なんて最初から無い。

side龍弥

 

どうも皆さん、心の中が修羅場の龍弥です。

なんか鬼から手紙が来たらしいんすよ。嫌な予感しかしないですね。

はぁ、鬼て。……鬼て!俺の中でも1、2を争う戦闘狂なのに。

常識のある戦闘狂と常識の無い戦闘狂の中で、鬼なんて常識無い方代表だろが。

にしても、手紙か……

どうもーって感じの軽い手紙かな?(すっとぼけ)

どうだろな。(考察)

違うだろうなぁ。(諦め)

違ってくれ。(願望)

 

取り敢えず見て見ないことには何も分からんよなぁ。

はぁ、気乗りしないなぁ。もう字面が荒々しいもん。

スゲェ達筆。

 

『中は見たか?』

 

「いえ、空牙さん相談してからにしようと思ってまだ見てないわ。でも、鬼族の使者が直接持ってきたからかなり重要なのは分かるわ。」

 

『そうか。ちなみに楓は鬼が手紙を出す理由って分かるか?

 

「いえ?何か意味があるの?」

 

『あぁ。大有りなんだよ。鬼は連絡事は基本口頭だ。手紙ってのはよほど大事なものにしか使わないんだ。そしてその手紙は鬼が直接相手に渡す事になってる。

だけど、鬼は基本的に他の種族と交流しないんだ。プライドが高いからね。

でも唯一他の種族と交流する事がある。分かるか?』

 

「……嫌な予感しかしないんだけど。」

 

『鬼が唯一他の種族と交流する時。つまり喧嘩する時だよ。』

 

「はぁ、予想が当たったわ。でもなんでわざわざ手紙を?」

 

『鬼はプライドも高いが義理人情に厚いんだ。だからいきなり襲わないで正々堂々戦うスタンスなんだよ。だからあらかじめ日時を指定して決闘するんだ。そして、なんでか知らんが俺らが決闘相手に指名されたらしい。この手紙見てみろ。』

 

「場所、日時……全部書いてあるわね……。はぁ、なんでこんな事に。」

 

『取り敢えず、その使者に話を聞こう。俺も会って訳を聞きたい。』

 

「断れないの?」

 

『これは、断る以前の問題でな、鬼は奇襲が嫌いなだけでいつ襲うかを伝えたらそれでいいんだ。相手が断ろうが問答無用で攻めてくる。つまりこれはこの日時に襲っていいか?じゃなくてこの日時に襲うって言ってるようなもんだ。無視したらどうなるか分からんぞって事も書いてあるな。』

 

「てことは……。」

 

『拒否権なんて最初からないってこった。』

 

「はぁー、なんて事……。」

 

『まずはその鬼の使者に話を聞きたい。案内してくれるか?』

 

「分かったわ。付いてきて。」

 

『それと、これが終わったらみんなで話し合いたいから、集合掛けてくれ。』

 

「分かったわ。今、文とはたてが鬼の使者の対応をしてるから私たちと交代で文達に呼びに行かせましょう。」

 

『あぁ、それで頼む。』

 

鬼か……そういや蘭華達元気してるかなぁ。

 

 

ーーーーーー

 

『失礼します。』

 

「あっ、空牙さん!」

 

はたて

「かえ……天魔様も。」

 

『お疲れ様。俺たちと交代だ。』

 

「文、はたて、梧桐達を集めておいて。」

 

「分かりました。」

 

はたて

「はい。」

 

 

ーーーーー

 

「お待たせしました。天狗族族長葉桜楓です。」

 

『空牙です。早速ですがこの手紙はどういう事でしょうか?』

 

「あ?どうもこうもねぇよ。書いてある通りだ。」

 

あーシンプルなムカつき。

でもここで言い返したりしたら何するか分からんからなぁ。

相手もこっちの事下に見てる感じがあるし。昔はこんなんじゃなかったんだけどなぁ。

 

『すいません。質問を変えます。なぜ私たちに決闘の申し込みを?』

 

「お前らが気に食わねぇからだ。」

 

えぇーそんな理由?

 

「どこが気に食わないってのよ!」

 

あ、楓がキレた。

 

「人間なんかとつるんでやがるからだ!妖怪が人間なんかと仲良くするとかとんだ笑いもんだぜ!」

 

「何ですって!?」

 

「あぁ!?」

 

『落ち着け落ち着け。』

 

「空牙さん!『いいから、な?』……むぅ。」

 

『すいません。最後に確認したいのですが、私達が貴方達の暮らす場所を教えてくれませんか?』

 

「あ?何でそんな事教えなきゃ何ねぇんだよ。」

 

『挨拶に行きたいんですよ。』

 

「……フッ、お前、いい度胸してんなぁ!いいぜ、教えてやるよ。その代わりちゃんと挨拶に来いよ?」

 

………アレェ?俺は普通の言葉の挨拶のつもりだったんだけど?何でそんな893みたいな挨拶になるのよ?

まぁ、うん。俺も確かめたい事あるし、しょうがないか。

 

『分かりました。』

 

 

ーーーーーーー

 

「それで、どうしましょうね?」

 

『取り敢えず、みんなと相談だな。でも、どの道俺は鬼の集落に行かなきゃいけなくなったわ。』

 

「何で鬼の集落に行こうと思ったの?守りを固めた方がいいと思うんだけど。」

 

『ちょっと確かめたい事があってな。』

 

 

 

この件、どうもきな臭いんだよなぁ。あの蘭華がこんなバカな事するとは思えないし、猟鬼もいるからな。

もしやるとしても、こんなろくに情報を知らない下っ端じゃなくて本人が来るはずだしな。

可能性としては蘭華じゃない別の誰かがやってるのかな。でも、こんな行動を起こさせるまで蘭華が気づかないなんて事あるのか?

うーん。まだハッキリしないな。

取り敢えず、みんなと相談してどうするか決めようか。

 

 

 

 

続く。

 




はい、お疲れ様でした。
次回も出来るだけ遅れないように更新したいです。
これから作者はどんどん忙しくなりますので何卒ご了承ください。
では、今回も見ていただき、

トゥリマカシ。

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