作者の黒猫のゆっきさんです。はい、何があったかと言いますとね、
転んで、骨折して、手術して、入院中って事です。
話の更新が遅れたのはそのためです。
いや、まさかこの時期にやってしまうとは…。
まぁ、やっちまったものはしょうがないし大人しく治るのを待ちます。
ちなみに足です。
では本編をどうぞ。
side龍弥
そういえば紫はうまくやってるかな。
鬼が来る前から勉強の意味も込めて近くの街と交易やら交渉やらをしに行ってるんだが…。
まぁ、心配してないと言えば嘘になるな。
紫一人じゃなくて天狗や河童も交易のために一緒にいるから大丈夫だとは思うが、
やっぱり少し心配だなぁ。いつもはちょっと様子見るくらいは出来るけど今回は…
「一人でやるのでお父様は手伝わないで下さい。」
って言われたもんだから、え……反抗期?って思ったけど
「私もちゃんと出来るところを見せてお父様を驚かせたいんですよ。」
って言われてもうこの子ほんと良い子。
それに最近は言葉使いとか仕草とかも大人っぽくなって本当に成長したなーって思う。
ただちょっと胡散臭いっていうかミステリアスな雰囲気が強くなってるね。
でもたまに見せる素がとんでもなく可愛いですはい。(親バカ)
計画ではもうそろそろ帰ってくるんだったよな。
風雅
「そういえば、交易に行ってる紫ちゃんや天狗、河童達は大丈夫でしょうか?」
『大丈夫だろ。人間達も好意的だし。』
風雅
「いえ、そっちではなく鬼と鉢合わせにはならないでしょうか?」
…………おっとぉ?その可能性は考えてなかったなぁ………。
今の紫じゃ絶対敵わないだろうけど……。
『多分大丈夫だろう。今の紫じゃ敵わないが相手の実力を見誤るほど紫は弱くない。危なかったら能力を使ってすぐ逃げるさ。』
風雅
「そうだと良いですけど。」
五葉
「でも、ここにきた鬼って一人だったんでしょう?天狗や河童達もついてるし大丈夫なんじゃないかしら。」
『だと良いが。』
ーニュウンー
『え、スキマ?』
紫
「お父様!」
『紫!?えっと、なんでスキマ?』
紫
「そんなことより大変なんです!」
んー嫌な予感。
紫
「鬼が!」
ですよねー。
ーーーー
side紫
今回の交易は大成功ね。
河童達は物が売れてほくほく顔だし、天狗達も人間から色々な技術を教わってたわね。
人の発想力って凄いわね。私たち妖怪みたいな力がない代わりに技術でカバーしてるもの。
天狗達が知りたいのも納得だわ。でも天狗達と河童達は協力してその教わった技術に自分達の能力を合わせてもっと良いものにするのだから凄いわよね。
それで私は人間達からいろんな情報を聞けたわ。
とても面白かったし考えさせられたわ。本当に人間って面白いわね。
……ん?何かしらあれ。
紫
「あれ、何かしら?」
天狗
「……あれは!?あれは鬼です!しかし、なんでこんな所に?それになぜあんな大人数で?」
河童
「とりあえず早く帰って報告した方が良いのでは?」
紫
「しかし、ただ居ただけでは報告する意味がありません。なんの目的があるのか確かめないと。」
天狗
「危険です!鬼は非常に強力で私たちでは太刀打ち出来ません!もし何かあれば……。」
紫
「大丈夫よ。私の能力でこっそり会話だけ聞いてくるわ。あなた達はここに居て。」
ーーーーー
鬼ね……確か大昔にお父様が助けたとか言ってたわね。あとすごく厄介とも言ってたわね。
さて、こんな所で何をしているのかしら?
鬼
「準備は出来たか?」
鬼
「大体はな。だがまだかかる。なんせあの妖怪の山を攻め落とすんだ。万全じゃなきゃな。」
鬼
「そうか。……しかし、俺にはどうも分からないんだが、あの鬼子母神様と猟鬼様と四天王がいくら安住の地の為とはいえよく妖怪の山を攻めようと思ったよな。あの空牙がいるってのに。」
鬼
「おい!聞かれたらまずいぞ。そんなことを言うな。………俺だってそう思うさ。鬼子母神様の姿だってなにかと理由つけられてしばらく見てないし、この妖怪の山攻めも鬼子母神様の命令だって言ってたが……。それに加えて猟鬼様も四天王も姿を見せないし。どうなってんだろうな。」
鬼
「だよな。でも鬼子母神様の声はみんな聞いてるし、本当だったら俺らやばいぜ?」
鬼
「そうだな。もうこの話はよそう。今は安住の地を求めることだけ考えろ。」
……かなりやばい状況ね。
私たちがいない間にとんでもないことになってるわ……。
早く帰ってみんなに知らせないと!
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天狗
「どうでしたか?」
紫
「緊急事態よ。今すぐ帰るわ!」
河童
「なんですと!?」
ーーーーーー
紫
「………という訳。あなた達を直接楓さんの所に送るから報告お願いね。私はお父様に報告してくるわ。」
天狗、河童
「「分かりました。」」
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side龍弥
紫
「……って言うことがあったのよ!」
これは新事実発覚だな。まさか決闘だけでなくここを乗っ取るつもりとは。しかも蘭華の身に何かあったっぽい。俺も早いとこ鬼の拠点に行かなきゃ。
『よし、急いで楓のとこに行くぞ。紫がいなかった時にあったことは行きながら説明する。』
風雅、紫、五葉
「「「分かりました。(分かったわ)」」」
風夏
「主人!ただいま!大変だよ!」
『おかえり。何があった?』
今も十分大変なんだが……。
風夏
「主人の言ってた蘭華さんとか猟鬼さんみたいな人が閉じ込められてて全然違う人が鬼達を仕切ってたんだよ!」
………おっとぉ?またもや衝撃の新事実発覚だ。(混乱)
続く。
はいお疲れ様でした。
またも遅くなってしまって申し訳ない。
まだ遅くなる事が多いかもしれないのでどうかご容赦を。
あ、ちなみにもうすぐ退院です。
では今回も見てくださりありがとうございました。