Moon Knights IS~Prayer of a Rabbit Fury~   作:アマゾンズ

35 / 48
箒が自ら望んだ厳しい特訓。

自分の戦いの数だけ、その力を手に入れる。何度だって何度だって立ち上がれ!

※箒の特訓時の挿入歌として、仮面ライダーブレイドの「覚醒」をイメージしてます。

一夏(シオンの方)の戦闘曲は仮面ライダーキバの「Super Nova」です。

何故、一夏(シオン)の戦闘曲が「Super Nova」なのか?歌詞を見て頂ければ解ります!


紅の椿は芽吹きを目指す

臨海学校終了後、学力テストがあり三騎士と代表候補生達、それに加わった箒も皆との勉強会の甲斐もあって平均点合格ラインを取る事が出来た。

 

すぐにでも特訓したいが、臨海学校での精神的疲れや学力テストが終わった後の息抜きも兼ねて、二日間を休みすると代表として雄輔が通信を送った。

 

だが、休みといってもだらける事はなく己の身体のコンディションを整える機会だ。

 

セシリアは行きつけの女性従業員のみで営業している全身マッサージのお店へと向かい、鈴は鍼治療、ラウラも鈴に付き添う形で鍼治療を受け、シャルロットはセシリアとは別のお店でマッサージを受けている。シャナ=ミアは束と共にアシュアリー・クロイツェル社が経営しているリラクゼーションのお店に出向いている。

 

そんな中、政征、雄輔、一夏の三騎士とはというと。

 

「あっっがあああああ!!!!」

 

「ぎいゆううう!!!!」

 

「いっぎあああああ!!!」

 

三人はフューリア聖騎士団が身体のメンテナンス為に必ず立ち寄るという整体師の店に来て、施術を受けている真っ最中であった。

 

「うーん、三人ともだいぶ凝り固まってるわぁ」

 

「若い子は回復も早いから過剰なメンテナンスは必要ないけど、解しておきましょ?」

 

「そーれ!」

 

「「「んんぎゃああああああああああ!!!!!!!」」」

 

 

 

 

 

 

三人は施術が終わった後に宿泊施設に運ばれていた。無論。店からの連絡を会社が受けて、更にはIS学園にも連絡したそうだ。

 

この店の施術はフューリー出身ならば必ずと言って良い程、通いに来るらしい。ものすごく効くから来てしまうそうだ。

 

医院長を始めとするスタッフが三人の様子を見に来ていた。三人は放けており、魂が抜けかけているのではないかといった様子だ。

 

「ごめんね?効き過ぎちゃったでしょ?こうなると一日寝ていたくなるだろうから、連絡はしてあるから気にせず寝ちゃいな」

 

医院長は女性で整体の腕も確か、性格も姐さん女房といった感じで、接しやすくスタッフからも慕われている。

 

ただ、施術に夢中になりすぎて患者の全身を整体してしまうのが玉に瑕だ。スタッフにも徹底的に自分の技術を教え込んでいる。

 

「一歩も動きたくない・・・・」

 

「ああ・・・・」

 

「・・・・寝る」

 

三人は僅かな呟きの後に眠り込んでしまう。その間に電気治療を施す機械を取り付け、三人の治療をする事も忘れない。

 

ふざけてはいたが、政征と雄輔は復活したばかりでの春始との戦闘で疲労困憊。一夏に至っては戦いだらけの場所に居た為に同じく疲労困憊。筋肉にも乳酸が貯まりすぎていると言っていいほど。

 

三人は翌日の登校時間と同じ朝の七時になるまで起きる事はなかった。その間、スタッフが交代で電気をかけ直していた。

 

スタッフが車で駅まで送ってくれ、また来てくれと言い残し走り去っていった。確かに身体は軽いけど、痛かったなぁ、と三人は思うのだった。

 

 

 

 

 

そして夏休み三日後の当日。一番乗りにアリーナへと趣いていたのは箒だった。トラックを軽く三周した後にストレッチを入念に行い、重りを加えてある鍛錬用の竹刀を取り出して素振りを始める。

 

「はっ・・・899、900・・・はぁ・・はぁ・・・あっ!」

 

彼女はただ素振りをするのではなく、「軽い物を重く、重い物を軽く」と感じ取れるように意識して素振りを行っている。

 

だが、意識して行うが故に慣れていないと素振りの途中で竹刀を落としてしまうのだ。箒は900回目にして竹刀を落としてしまった。

 

「此処までか・・・っ!?誰だ!?」

 

「悪い、覗く気は無かったんだよ」

 

「一夏か、私の方こそ怒鳴って済まなかったな」

 

「いや、手は大丈夫か?」

 

「ああ・・・集中力が切れると手放してしまうだけだ」

 

「(嘘つくなよ。その震えは筋肉が限界を迎えてる証拠じゃねえかよ)」

 

一夏は箒が一番乗りに来てから竹刀を振っていた姿を見かけ、ずっと見ていた。隠れて見ているなどストーカーと同じだが、一夏は箒の鍛錬する姿が美しく見えている。なにより、自主鍛錬中の彼女を邪魔する事など出来ないのだ。

 

「全く・・・」

 

「!?い、一夏!?冷たっ!?」

 

一夏は箒の腕を掴み、特訓の終了時などに使っているアイシングに使うジェルパッドを凍らせた物を箒の腕にマジックテープ式のバンダナで軽く巻きつけた。

 

「そろそろ政征達も来る。腕をちゃんと休ませてから訓練しろよ、じゃないと腕が使い物にならなくなるぞ?」

 

「む・・・ありがとう」

 

「いいさ」

 

不器用ながらに手を握りあった二人の間には甘い空気が流れていた。箒は一夏への思いが本当に自分の思いなのかと考え、一夏は一夏で箒への恋心を抑えている。

 

そこに誰かがが入ってくる気配を感じ、慌てて二人は手を離して離れた。

 

「早いな、二人共」

 

「関心だな」

 

「あら、箒ってばせっかちなのね?もう来てたなんて」

 

「鈴さん、久々に訓練するのですから仕方ないことですわ」

 

「そうだよ。二日間の遅れを取り戻さないと」

 

「慌てるな。基礎を行ってからだ」

 

「ええ」

 

代表候補生とシャナ=ミア、騎士の二人も合流し、後から来た全員がトラックを軽く走り汗をかくと入念にストレッチをして準備する。

 

 

 

 

 

全員が準備を終えると各々でペアを組み、訓練を始める。政征達が自分の世界で鍛えられた特訓メニューをデータで送り、それをこなしているのだ。

 

「政征、雄輔」

 

「なんだい?」

 

「ん?どうした?篠ノ之箒」

 

「フルネームは止めてくれ雄輔、せめてどちらかで呼んで欲しい」

 

「そうか。つい、癖でな?悪かった。それで?」

 

「ああ、二人に頼み事があってな?二対一で私を徹底的に鍛えて欲しいんだ。気絶したら水を被せてくれても構わない」

 

その言葉を聞いた二人は珍しく動揺した。徹底的に鍛える、それは実戦レベルで自分を鍛えて欲しいと言って来たのと同義だからだ。

 

「箒!そんな特訓をなんで!?」

 

「一夏、最後まで箒の話を聞いてみよう。なにか理由があるのかもしれない」

 

「う・・・た、確かに」

 

一夏にとって、箒は惚れた相手であるために傷ついて欲しくないという気持ちがあったのだろう。ひと呼吸置くと彼女は理由を話し始めた。

 

「私は紅椿を乗りこなせていない。いや、逆に私が紅椿に使われている状態だ。特に戦闘面でな?飛行や歩行、旋回などの基本的な事はセシリアや鈴、シャルロット、ラウラ達、それに政征と雄輔のおかげで実戦でも通用するとお墨付きは貰えている。だが・・・戦闘面に関しては全く通用しないと自覚してしまったのだ」

 

どうやら箒は実戦でも通用する戦闘技術を身に付け、皆と同じ場所に立ちたいと願っているようだ。だが、此処で意見を出したのは意外にも一夏であった。

 

「箒、みんなと同じ場所に立ちたい気持ちは理解できる。その前に箒は何の為に力を得たいんだ?」

 

それはかつて自分が政征と雄輔に尋ねられた事だった。魂のみが並行世界へ行き、己の負の可能性と対峙した事で力のあり方を考える思考が身についていたのだ。

 

「私は・・・ただ力を得たい訳ではないのだ。己を示したいという気持ちもある。それ以上に私だけが何も出来ず、仲間と共に戦えないのが悔しい!私は己自身も仲間も守れるだけの力が欲しいんだ!」

 

守る力が欲しい。箒から発せられたその言葉は並行世界から来た二人にとって衝撃的だった。力が欲しい、誰もが思うそれを己だけの為ではなく、仲間や自分以外のために得たいと言ってきたのだから。

 

「そうか、その覚悟・・・確かに見届けた」

 

「言っておくが、もう撤回は出来ないぞ?」

 

「解っている、よろしく頼む」

 

「・・・箒が自分で選んだ事なら俺は何も言わない」

 

「ありがとう、一夏」

 

それから、訓練がすぐに始まる事になった。政征と雄輔のコンビは箒に容赦なく実戦レベルでの攻撃を仕掛けている。

 

「うぐっ!おのれ・・・!そこだ!」

 

「甘い!後ろだ!」

 

「がぁああ!ぐ・・・・ぅ」

 

箒は機体を解除され、その場で気絶してしまった。だが、雄輔は用意していた水の入ったバケツを持ってくると容赦なく箒に浴びせ、目を覚まさせる。

 

「う・・・・うう」

 

「立て、もう一度だ」

 

「すまない、また気絶してしまったのか」

 

「ほら、タオル」

 

「ああ」

 

箒はタオルを受け取ると濡れた顔や髪を拭き、再びISを展開して政征と雄輔の二人に向かっていく。時折、一撃を加えたり、攻撃を箒が捌いたりしているが、まだまだ完全とは言えずすぐに挽回され、再び倒れてしまう。

 

「・・・・」

 

再びバケツの水をかけられて目を覚ます箒だが、政征と雄輔はここで一旦休憩すると提案した。その言葉に箒はなぜだと言いたげだ。

 

「気絶から復帰して続けても意味が無くなってくる。今はよく休んでほしい」

 

「風呂に入って身体を温めてからゆっくり休め、戦闘技術は付け焼刃のようにすぐに身に付くようなものじゃない」

 

「う・・・わかった」

 

そう、バケツに入っている水は常温の水ではなく、氷を入れて冷やしてある冷水だったのだ。こんなものを気絶から復帰させるためとはいえ、何度も浴びせていれば低体温症になってしまう。

 

最高で二回と制限をかけ、二回以上訓練を続けるのなら休憩させる事を二人は決めていたのだ。

 

箒は体を温めるために浴場に向かい、他のメンバーもシャワーを浴びるために向かっていった。

 

「さて、俺達はここまでだ」

 

「え?」

 

「訓練の仕上げは織斑、お前がやるんだよ」

 

「!?お、俺が?何故だよ!」

 

「戦場での敵は見知った相手も出てくる。それを分からせるために必要なんだよ」

 

「それにな・・・好きな異性が相手になるという事もありうる」

 

「!!確かに・・・」

 

一夏は並行世界で戦った傲慢な箒を思い返していた。あの時はこの世界とは別人だと割り切れてはいたが、もしも、この世界の箒と敵同士になってしまったら、と考えない事はなかった。

 

政征と雄輔は少しだけ悲しく辛そうな目をした後、訓練再開の準備を始めるのだった。

 

 

 

 

 

「よし、お互いに刃を向けたまま絶対に動くな」

 

「う、うむ」

 

「わ、わかった」

 

「30分はそのままだ。始めるぞ」

 

休憩後に開始した特訓。それはISの接近武装である刀とオルゴンソードの鋒を相手に向けたまま対峙し動かないというものであった。

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

二人の間には緊迫感だけが流れ、時間の経過もわからなくなっていく。相手に斬られるのでは?切ってしまうのでは?などといった不安、同じ格好のままで止まったままである事の筋肉負担なども襲いかかってくる。

 

そして29分50秒となった時には二人からは汗が流れ落ちており、腕も震えが来ている。そして終了のブザーが鳴った瞬間。

 

「「ぶっはあああああ!!」」

 

二人は武装を手放してその場で四つん這いになる形で手をつき、酸素を貪る。

 

「な、なんなのだ!?この訓練は!今までの中で最もキツいぞ!」

 

「俺だってそうだ!そもそも刃を向ける相手が相手だけにキツイ!」

 

二人は愚痴り合いながらも呼吸を整え立ち上がる。そして箒にとって最も過酷な訓練が始まる。

 

「よし、二人共。10分の休憩の後。実戦形式での模擬戦を行うからな」

 

政征の指示を受け、二人は休憩に入る。水分補給用の飲み物を飲み、二人は改めて自分の相棒である機体を纏って対峙する。

 

「良いか、一夏。絶対に手加減するなよ?手加減は箒への侮辱だと思え、相手が参ったというまで戦うんだ・・・!」

 

「分かった。聞いての通りだ、箒・・・手加減はしない。全力でたたきつぶすぞ」

 

「うむ、来い!」

 

開始のブザーと共に二人は突撃したが、一夏はソードライフルをオルゴンライフルモードに切り替え、単発のエネルギーを3発撃ち放った。

 

「!っく!!」

 

射撃武器に対する偏見は無くなっているが、奇襲で使われるのは厄介であった。なんとか回避した箒だったが、一夏は容赦なくオルゴンソードへモードを切り替えていた。

 

「オルゴンマテリア・ライゼーション・・・・」

 

「!!」

 

咄嗟に二刀流を展開し、一夏のオルゴンソードを受け返す箒だったが、一夏の剣力に怯みかけてしまう。

 

「(ぐっ!?これが今の一夏の剣なのか?私以上に重い!)」

 

「うおおおお!」

 

一夏はそのまま箒を押し返すと、シールドクローのオルゴンクローを展開し突撃した。あれに捕まったらマズイと反射的に悟った箒は、武器を拡張領域から急いでセレクトし、ボウガンを選択すると迎撃を開始した。

 

「悪い、箒。全力かつ本気で潰させてもらう。オルゴンクロー、展開!」

 

「え・・・・」

 

その言葉の後に一夏が使ったのはオルゴン・クラウドによる転移回避であった。呆気に取られた箒はクローに捕まってしまう。

 

「!しまった!」

 

「捉えた!逃がさん!!」

 

一夏はクラルスのスラスターを吹かし、クローで紅椿を掴んだまま上空へ上がるとそのままアリーナの地面へと叩きつけ引きずり回した。

 

「ぐああああああ!!」

 

「此処だ!!」

 

しばらく引きずった後、回転して遠心力をかけ上空へ投げ飛ばすと再びオルゴン・クラウドで背後へと転移し、クローで引き裂くように叩きつけた。

 

「ぐはっ!?(こ、これが今の一夏の強さ・・・。政征と雄輔の二人と互角に近い)」

 

「考え事をしている暇はないぞ?オルゴンキャノン、広域モード!」

 

「何!?」

 

「ヴォーダの闇へと誘われるがいい!!」

 

肩部と胸部にある砲口が展開され、完全にロックオンしている。箒も負けるのは嫌うタイプであり、咄嗟に紅椿のスラスターを吹かせ、直撃だけは避けることが出来た。

 

「っ・・・春始よりも強くなっているのではないのか?今の一夏は」

 

かつては兄にすべてを奪われていた一夏。その一夏は今や各国の代表候補生にすら食い下がる程の実力を手にしていた。

 

「ふふ・・」

 

自分の事のように嬉しく感じて笑ってしまう。どんなに喝を入れても諦めがちであった一夏が政征、雄輔という友人を得て、成長し変われたのだ。

 

それなら自分も変わらなければならない。あの二人には感謝しか浮かばない、自分が正しいと思っていた事をハッキリと間違っていると伝え、有り得たかもしれない可能性も見せてくれた。こうして訓練も見てくれている。

 

「だが、それとこれは別だ!私は負けられん!」

 

刃が交差した瞬間、倒れたのは紅椿であった。幸いにも地上での出来事であったためにすぐに仲間達が駆けつけてくる。

 

「大丈夫ですか?箒さん」

 

「全く、無茶しすぎよ!」

 

「追いつきたいのは解るけど、焦っちゃダメだよ」

 

「そうだ。お前の努力を私達は身近で見ている。だからこそ焦るな、篠ノ之。お前はまだ芽吹きかけているのだからな」

 

「皆の言うとおりです。箒さんは成長していますよ」

 

「みんな・・・・すまない・・・うう」

 

箒は初めて代表候補生達の前で泣いた。悔しさでも悲しさでも惨めさでもない、嬉しさからだった。

 

今の自分には姉である束の他に代表候補生でもあり、友であるクラスメイト達や己を鍛えてくれる男性操縦者の三人もいる。自分は一人ではない、見守ってくれている人達が居る。それを改めて自覚し感謝した箒は大声で泣き続けた。

 

「うう・・・あああ!ありがとう、みんな!ありがとう・・・!」

 

「・・・・」

 

代表候補生の皆は、全員が頷くと箒をみんなで抱き締めた。嬉しくて感情が溢れてしまったのを察したのだ。

 

「泣き虫ですわね、箒さんは」

 

「無理もないわよ、一人で耐えてたんだから」

 

「でも、こうして見てると可愛いところあるよね」

 

「ツンデレというやつなのだろうか?」

 

「少し違うと思いますよ、ラウラ」

 

それぞれが微笑みながら箒が泣きやむのを見ていたが、その隅っこで男性操縦者の三人は見守るような形で彼女達を見ていた。

 

「俺達は入れないな」

 

「女性の気持ちは女性が解るからな」

 

「でも、箒にも気を許せる相手が出来て良かったよ」

 

一夏が微笑んでいるのを見て二人は察すると少しだけ、意地の悪い笑みを見せた。

 

「なんだ?一夏、箒が好きなのか?」

 

「なっ!?そ、そんなんじゃねえよ!政征!」

 

「その慌てよう、図星だな?」

 

「からかうなよ!雄輔!おまえら・・・恋人がいるからってー!」

 

悪友同士がじゃれつくような感じで三人も追いかけっこを始めてしまい、グリグリやチョークスリーパーなどを掛け合っていた。訓練しているとは言えど十代の学生なのだ。

 

この時、箒の相棒である紅椿に一夏が並行世界から連れてきた紅椿の意思が入っていくのを誰も知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「聞こえるか?この世界の紅椿」

 

『貴女は?』

 

「私は並行世界の貴女、貴女に目覚めと力を託すためにここへ来た」

 

二つの紅椿の邂逅。だが、並行世界の紅椿は存在が薄くなっていた。

 

『目覚めと・・・力?』

 

「私の世界の主人は力と偏屈的な愛のみを持って私を使っていた。だが、破滅に飲まれる前に・・・この世界の騎士が助けてくれたのだ」

 

『騎士?まさかそれって・・・』

 

「もう、時間がない。私の手を握れ」

 

『?』

 

言われるままに手を握った瞬間、並行世界の紅椿の姿が光となってこの世界の紅椿とひとつになった。

 

『あ、あれ?』

 

「私は貴女、貴女は私・・・この世界の主を支えろ。私は貴女と共にある」

 

『・・・・・はい!』

 

役目を終えた並行世界の紅椿は消滅した。何の守りもなかった並行世界の紅椿は対消滅する前に力を授ける事で消滅を防ぎ、この世界の紅椿に託したのだ。

 

だが、この出来事が思わぬ事になるということを今は誰も、知る由もなかったのであった。




特訓のつもりが友情回にww

次回から敵勢力がとある組織を襲います。

そこに現れる。黄金のアストラ〇ガン。

一体正体は何者なのか?

では次回に。

篠ノ之箒(白の地球)の強化における能力覚醒(参考意見用)

  • SEED因子
  • イノベイター(純粋種)
  • Xラウンダー
  • 念動力
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。