Moon Knights IS~Prayer of a Rabbit Fury~ 作:アマゾンズ
その影響で別世界のフューリーの血族が現れる。
侵攻しようとして失敗する春始。
鏡合わせのように繋がってしまった向こう側とこちら側。
クロスゲートの力を取り込んだ春始は宇宙へ飛び出し、その力を利用して、多次元宇宙の扉を開こうとしていた。アインストとしての力と己の欲望の意思、ベーオウルフの意思が合致したのだ。女への欲望、別世界への侵攻、新たな獲物、これらの要素もすべてが噛み合った結果でもある。
「グウウウウ・・・さア、開ケ、別世界への道」
人外の力を持って扉を開き、次元境界が揺らぎ次元震が起こる。宇宙空間でISは使えないのだが、ベーオウルフとなっている春始にとってはなんの影響もない。惑星が通れるレベルのストーンサークルを形成、それをクロスゲートの代わりにしこちら側へとある惑星を呼び出した。
その惑星は地球だった。だが、地球に引っ張られる形で次元境界が裂けてしまい、二つの宇宙が繋がってしまった。こちら側と向こう側、まるで合わせ鏡のような状態になってしまったのだ。
「オオオオオオオ!」
そこに一箇所だけ、穴を作り出し潜ろうとしたが次元境界が不安定な状態になっているのか、弾かれてしまう。正確には弾かれたのではなく、何かに攻撃されたのだ。
「グ亜アアアア!?」
向こう側へ通ずる穴の向こうにクストウェル・ブラキウムとラフトクランズに酷似した何かが攻撃してきていたのだ。少し間を置いてテッカマンブレードと酷似した何かが2機の側へと近づく。
「!?」
三機は春始が退き、次元境界の穴が小さくなった事を確認すると去っていった。それと同時に境界が閉じられ、鏡合わせのような状態に戻る。
「なんだったんだよ・・・今のは!?」
◇
「こちら、ファトム1。次元境界からの侵攻者を追い返しました」
「同じく、ソーン2。ファトム1に続き、同様の任務を完遂しました」
「アルブス1。ファトム1、ソーン2の護衛、及び撃退任務完了です」
『確認した。全機、帰還せよ』
「「「了解」」」
クストウェル・ブラキウムとラフトクランズ、テッカマンブレードと酷似した何かを纏っている様に見える三人の人間は自分の場所へと帰還していく。
「まさか、次元境界が破られてしまうなんて」
「クロスゲートと呼ばれたものが向こう側にあったのだろうな・・・警戒していた事が起きてしまった」
「とにかく今は帰還して、報告しましょう」
「そうね。あれから8ヶ月、か・・・。まさか、アンタが最初にラフトクランズを渡されるとは思わなかったわ」
「本当にな、驚きを隠せなかったな」
「自分でも、そう思います・・・。でも、貴女だってクストウェル・ブラキウムの正式な操者でしょう?」
「そうなんだけど、この機体って諜士団が管理してたとは言え、元は禁士団の物だし・・・私は特殊な騎士の立場だから」
三機のうちの一体、ラフトクランズ。そのカラーリングは大空を思わせるスカイブルーと美しいサファイアブルーの装甲を持ち、フレームは黒色を残す灰色にカラーリングされている。だが、大きな違いもあった。
このラフトクランズはスタンダード・モデルとされているものであり、頭部に本来有るはずの二つのブレード・アンテナが排除され、センサー機能を持ったトサカ状の頭部に変更されている。また、カメラアイはツインアイの上にバイザーを被せた形となっており、隊長格のカスタム機と差別化を図ってある。頭部カスタムの権限は隊長格、もしくはそれに準ずる実力があることを示さなければならない。
更なる違いはこのスタンダード・モデルのラフトクランズには、バスカー・モードを使う事が出来ない様、厳重なプロテクトが掛けられている。
バスカー・モードの解除には騎士になる事を前提条件として、一つの技を磨き抜かなかればならない。剣撃、銃撃、爪撃。この三つの中から最も自分と相性の良い技を見出さなければならないのだ。これはラフトクランズ・クラルスを駆り清浄の騎士たる向こう側の一夏と同様で、一夏の場合は剣道の経験という点が剣撃との相性をクラルスが見出したのだろう。
同じラフトクランズであるリベラとモエニアは特殊な事例であり、全てのバスカー・モードを使える事自体が異常だ。その操者である政征と雄輔も全てを扱える様になる為の努力を惜しまず、血の滲むような特訓をする事でものにする事ができたのだ。
「それでも、禁士団に最も近いのが貴女方なのですから・・・」
「そうだけど、先に行き過ぎると苦労が多いのよ?」
「私だって、戻ってきてくれと言われているしな」
この三人は女性でありながら、騎士の称号を持つ立派な戦士達だ。無論、世界は違えど女尊男卑の考えなどは持っていない。
「っ・・え!?」
「っ!?これは・・・?」
「どうした?」
クストウェル・ブラキウムとスタンダード・ラフトクランズに酷似した機体を扱っている女性の二人が何かを感じ取る。それは、かつて一緒に戦った同輩と共に巨大な何かと戦っているヴィジョンであった。
「待って・・・!なんでアイツ等が一緒にいるの!?」
「っ・・・分かりませんね。この未来は断片に過ぎませんから」
「もしや、二人は未来を見せられているのか?」
頭を軽く押さえるような状態になっているが、未来を見せられた二人には一つの疑問があった。それは、かつて敵対した尖兵が味方として共に戦っている姿であった。一方の機体は見知っているが、一方は全く分からない。一つの特徴を掴んだとすれば、それは白いラフトクランズという一点だけだった。
「手がかりは白いラフトクランズだけ・・ね」
「あの男が使っているのも気になりますが、今は帰還しましょう」
「・・・・」
未来の断片も気になるが、三人は帰還することを優先した。その中でクストウェル・ブラキウムに酷似した機体を使う女性が振り返り、次元境界線の向こう側にあるもう一つの地球を見る。
「まさか・・・ね。あの二人が居る訳ないわ」
一瞥した後、合流する為に急いで先に帰還し始めた。この時に向こう側とこちら側で同一の存在に対し、四つの光の球体がそれぞれの地球に出現していたのを知る由もなかった。
今回は三人(内一人は特殊な産まれ)の女性が現れました。
そのうち二人はフューリーです。
さて、誰なんでしょうね?(すっとぼけ)
篠ノ之箒(白の地球)の強化における能力覚醒(参考意見用)
-
SEED因子
-
イノベイター(純粋種)
-
Xラウンダー
-
念動力