Aパート『轟雷とステラ』
ここは東京都立川市。
ある日の朝、一機のドローンが二つの小包をどこかへ運んでいた。そのドローンを見つめる一羽のカラス。
所変わって、とあるマンション。
501号室の部屋に1人の少女がベットで寝ていた。少女の名前は源内あお。このマンション日常住んでいる高校生だ。
あおが気持ちよく寝ていると、突然カラスの鳴き声とドアを叩く音に起こされ、あおを目を覚ました。起きてドアを開けると、目の前に二つの小包が置かれていた。
「ん?」
上を見ると、先ほどのドローンが火花を散らしながら、浮遊しておりそのまま何処かへ行ってしまった。
「ふぁ〜〜、また、パパのからかな」
小包をテープに置き、あおはあくびをすると、洗面所へ行き、顔を洗い、うがいをし、服に着替え、朝ごはんを作り、食べていると、スマホの着信音が鳴った。
「武希子?」
『おはようなり〜!』
「はよ〜」
『いやはや何かさ〜、父上がいきなり家族でドライブに行きたいって、駄々こねっちゃがこうりんして〜……今日、ドタキャン許される系?』
「うん。良いよ許して上げる」
『ありがたし幸せ〜〜!この恩絶対忘れるべからず〜!あ、それと月曜の英語、あお当てられるからよう注意!予習しとけ?』
「マジか!ありがと〜!じゃあね!……急に暇になった。けど、英語やる気出ないし。……あ、そうだ!忘れてた」
あおはテーブルに置いた小包の方へ行った。
「なんだろうこれ?」
あおは小包を暫し見つめ、開けた。
開けて見ると、「GOURI」と書かれた箱が入っていた。
もう一つも、開けて見ると、「SUTERA」と書かれた箱があった。
「ごう、らい?す、てら?」
あおは「GOURI」と「SUTERA」の箱を調べる。
「パパからの……入学祝いかな?」
あおは二つの箱を開けると、一体の女の子の人形が入っていた。
「おもちゃ?」
あおはそういうと、人形を取り出した。
取り出した瞬間、「SUTERA」の箱がいきなり開いた。
「えっ!?な、なに!?」
あおはびっくりした。
すると、
「ふぁ〜〜、よく寝た〜〜」
「えっ、うそ!?喋った!?」
起き上がった人形はいきなり喋り出したのだ。
「ん、あれ?ここは? あら?貴方が私のマスター?」
人形は辺りを見回し、あおを見つけると自己紹介した。
「私の名はステラ。よろしくね」
「えっーと?」
あおは混乱していた。
っと、その時、あおは人形の胸部を押してしまった。すると、今度はブザーなり、同時に目を開いた。
「うわぁ!?」
驚いたあおは手放してしまった。が、人形は宙返りし、見事に着地した。
「こ、今度はなに?」
「私は轟雷。たった今、起動しました」
「この子も喋った!?最近のおもちゃって、凄いなぁ〜」
あおは興奮して、轟雷とステラの頰を触る。
「凄いね柔らかい素材だー!」
「くすぐったいです。マスター」
「同じくです」
轟雷とステラはそういった。
「マスター?なんじゃそれは……。変なの」
「では、なんと呼べば?」
「普通にあおでいいよ?」
あおをそういった。
「わかりました、あお」
「了解よ、あお」
2人はそういう。
「うわー!会話がスムーズ!本当に凄いな〜。パパ、どこで買ったんだろうこのおもちゃ?む〜………あとでお礼のメールしとこ」
あおは何故、このおもちゃを送ったのか気になったが、お礼のメールをしておこうと決めた。
「あの、あお」
すると、轟雷があおを呼んだ。
「ん?何?」
「装甲パーツを組み立ててください」
轟雷はそういった。
「装甲パーツ?」
「はい、パーツを切り離し、組み立てて、私に装着して欲しいです」
「えー?面倒臭そう。まさか、ステラのも、組み立てるとか?」
あおはステラの方を見たが、
「ん?私は平気よ。元からあるから、ほら」
ステラはそういうと、箱の中からパーツを取り出し、装着してみせた。
ステラのパーツは飛行型で、頭部は白い飾りものがあり(フリダームみたいな形)、胸部は(フリーダムの形)バルカン砲が付いており、背中には機動兵装ウイングには武装プラットフォーム(ビット)が搭載しており、両腰にはレール砲が搭載、腕にはアーマーをつけ、左アーマにはシールドがある。後ろ腰に武器がある。
「うわー!凄い、かっこいい!!」
あおはステラのパーツは見て、歓喜の声と驚きの声を上げた。
「轟雷もパーツを組み立ててれば、こんな感じになるわよ。これで私たち、フレームアームズ・ガールになるのよ」
ステラはそういうと、飛んだ。
「フレームアームズ・ガール?……轟雷とステラって人形じゃないの?」
あおは轟雷たちを見てそういった。
「いえ、私たちはAS搭載型ロボットです」
「AS?」
あおは聞き慣れない言葉を聞き、首を傾げた。
「私達に搭載されているアーティフィシャルセルフ『AS』は、初期段階で一般常識と人間の10歳程度の知能が入力済みですが、マスターと関わって行く事で、新しい情報を学習出来るのです」
轟雷はそういった。
「なに?その情報って?」
「感情、だと思います」
轟雷はそういった。
「感情?」
「はい」
「う〜〜ん。しゃあない、組み立てますか。あ、でも。そのまえに2人とも充電しないと」
あおは箱から緑の充電器と白の充電器を取り出した。
「えっーと?轟雷が緑で、ステラが白だね。これ、どこに挿すの?」
「腰よ」
ステラが背を後ろし、腰の部分に小さな穴があった。そこに挿し込むということだろう。
「これね」
あおは充電器を轟雷とステラの腰には挿し込んだ瞬間、
「「う、あぁ………!」」
「え?」
2人はそのまま、充電くんの上で寝た。
2人が、充電を完了すると、組み立てパーツと説明書を取り出し、管理人さんに工具箱を借りてきたあおはニッパーを取り出した。
「なっ!?」
「それは、コトブキニッパー!?」
「えっ?なに?」
ステラと轟雷はあおが取り出したニッパーを見て、驚愕した顔になった。
「それは至高のニッパーとも呼ばれる伝説の名品です!その切れ味は丸で日本刀の如く、軽く力を加えるだけでプラモデルのパーツを切断。断面は平にして滑らか。通常のニッパーで見られるようなパーツが白くなる事は殆どありません」
「それは、刃物産地の米高で生み出される必要強度と絶妙なバランスによる、肩ば構造による物で、鋭い刃は片方のみにし、もう一方をまな板にする事によって切断するパーツを・・・」
轟雷とステラはニッパーに対して、熱く語るのであった。
それから、あおは轟雷とステラの組み立て講座を聞きながら、轟雷のパーツはもう少しで完成ときたところで、悲劇が起きた。
「「「あっ……」」」
コックピットのパーツを取り付けようとした時に、手が滑って飛んでいってしまった。
三人は部屋中を探したが、見つからなかった。
「どこにいったんだろう?」
「全然、見つからないわね?」
「そうですね」
「よし、諦めようか!」
「「ダメです!!」」
「えー?」
その後も、探し続けた結果、あおの服の中にありました。その後、休憩を挟んでいた時に、アルバムを見つけて、あおの子供ころの話を聞いた時、轟雷がいろいろな感情を質問した。
あおは買い物をしに出ていった時に轟雷はアルバムを開いて泣いた時、ブーった時、笑った時の感情を自分の顔を触って、試して見たりしていた。
「ただいまー!」
あおが帰ってきた。
すると、あおはテーブルの上に稲荷寿司を置いた。
「ここの稲荷寿司、おいしいんだ!あと、これも買ってきちゃった。じゃーん!誕生日ケーキ!」
「?」
轟雷は?マークがついた。
「今日が起動日ってことは、今日が轟雷の誕生日ってことだよね?」
「今日が……4月18日だから……私の誕生日……あおが決めてくれた誕生日……」
「おめっとさーん!」
「おめでとう、轟雷」
あおはそういうと轟雷にフォークを差し出す。
轟雷はフォークを受け取ったが、ケーキを食べようとはしなかった。
「……もしかして、フレームアームズ・ガールって、食べ物食べない?」
「当たり前よ」
あおがそういうとステラがいった。
「私たちは、基本充電しておけば大丈夫よ」
「そう、なんだ」
「ありゃ、残念…」
あおは残念そうにいった。
「いえ、この感情は残念ではないような気がします」
轟雷はそういう。
「ふーん?そうなの?」
ステラが轟雷に聞くと、
「はい、ですがこの感情はなんと呼ぶか分かりません」
「まぁ、良いんじゃん。何時か分かるんでしょう?そのASで?」
「……そうですね」
「じっくりと、考えればいいと思うわ」
「はい」
こうして、あおと轟雷とステラの日常が始まった。
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Bパート『スティレットとバーゼラルド』
翌朝。またドローンが小包二つ持って、浮遊していた。
そのドローンをまたカラスがロックオンすると、小包から何かが連射され、カラスは逃げていった。
一方のその頃、あおは学校に行く準備をしていた。
「いってらっしゃい、あお」
「気をつけていくのよ?」
玄関で轟雷とステラがあおに言った。
「うん、それじゃあ、行ってきまー」
ドサッと外から物音がし、ドアを開けてみると小包が置いてあった。
「やっぱり……しかも2個」
とりあえず、あおは2つの小包を持ち、テーブルに置いた。
「今開けると、面倒いから帰って来てからにする。何かあったら宜しく、轟雷、ステラ」
「はい」
「ええ」
あおはそういうと、鞄を持ち、玄関から出ようとした時、
突然、小包が暴れ出し、中からもう一体のフレームアームズ・ガールが飛び出してきた。
「見つけたわよ、轟雷!」
突然轟雷を襲った。ミニガンと刀を駆使するが轟雷は、全て交わした。
すると、ステラが装甲パーツを身につけ、腰にあるレール砲を放った。
「くっ!」
青いフレームアームズ・ガールはレール砲を交わし、刀で攻撃してくる。
ステラは後ろ越しにある武器ーービームサーベルを抜き、攻撃した。
「ちょっと、2人ともやめてよ!!」
あおはそう怒鳴ると、2人はピタッと止まった。
「中々やるじゃない?ステラ」
「スティレット姉様こそ」
2人はそういうと、武器をしまった。
「えっーと、ステラ?知り合い?」
あおはステラにそういう。
「ええ、私の姉……でしょうか?」
ステラは?マークつけ、首を傾げた。
「でしょうかって、ステラ。コホン、私はスティレットよ」
青いフレームアームズ・ガールの名は「スティレット」っと言うらしい。
「そのスティレットはステラとどう言う関係なのですか?」
轟雷がスティレットに質問した。
「ステラは私をベースにしたフレームアームズ・ガールなの。いわば、妹みたいなものよ。戦闘能力はなかなかだし、何よりオールラウンダーだもの」
スティレットはステラの頭を撫で撫でしながら言った。
「くすぐったいです、スティレット姉様」
ステラは頰を赤くしながらいった。
「オールラウンダー?」
あおはそういった。
「ええ、この子は空もいけるし、陸もいける。何よりこの子の装甲パーツは換装式だからね」
「換装式?」
轟雷がそういった。
「ええ、他の装甲パーツを身につけて、パワーアップするのよ。その場においての適応能力があるしね。結構な種類があるんだけど、今、身につけてる物は《ストライクフリーダムパック》ね。遠距離でもいけるし近距離でもいける、パックよ」
ステラはそういった。
「ほへぇー、そんなに種類があるだー。まさか、それを私に組み立てさせる気をー」
「そんなことはしないわ。各換装のパーツは研究所に保管してあるし、この子がそれを呼べば、自動的に転送してくるのよ」
あおが顔を青ざめて言うが、スティレットはそれはないと言った。
「あ、いろいろありすぎて、気づかなかったけど。スティレットもパパからの入学祝い?」
「源内あお、あんたアホっ子?」
「アホっ子!?アホ!?今、私ディスられてる!?」
「轟雷、さっさっと準備しなさい?バトルわよ!」
「バトるって、戦うと言う意味です」
「なんで、戦うの?必要ある?」
あおは分からなかった。
「それはー」
ステラが何かいようとした時……
「ちょっとあんた達!多分とか何でじゃないわよ!バトる為に私達がわざわざ送られて来てやってるんじゃない!このドアホ子供!」
スティレットが怒鳴り散らした。
「ドアホ!?」
「今、私たちと言いましたね?では、こっちにもフレームアームズ・ガールが?」
轟雷はもう1つの小包に近づき、そういった。
「そうに決まってるでしょう?」
「えー?もう一個?」
「なんで出てこないのスティレット姉様?」
ステラがそう言うと、
「知らないわよ、多分寝てるんじゃない?」
部屋に持っていてもう1体のフレームアームズ・ガールの箱を開けるとスピースピーと本当に寝ていた。
名は「バーゼラルド」という。
「あ、ほんとうに寝ている」
「ですね」
「そうね」
三人はそう口にした。
「起きなさい、バーゼラルド!」
バーゼラルドはスティレットの怒鳴り声で目を覚まし、大欠伸し、あお、轟雷、ステラ、スティレットを見たあと、にっこりと笑い、そのまま二度寝した。
「〜〜〜〜ッ!!……ステラ、フルバーストよ」
「………いいの?」
「ええ」
「わかった」
「えっ?なになに?」
あおは理解不能だった。
「それじゃあ、行きましょうか!」
ステラはそういうと、背中の起動兵装ウイングの武装プラットフォームに搭載されたビットが動き出した。
「ねえ、あのビットって、なんか名前とかあるの?」
あおはステラの武装プラットフォームのビットを見ていった。
「ええ、あれはスーパードラグーンシステムっと言って、変幻自在のオールレンジ攻撃ができる武器よ。その攻撃力も半端じゃないわ」
合計8基のビットーースーパードラグーンが動き、ステラの周囲を飛んでいる。左右の腰に装着されているレール砲を展開し、後ろの越しにつけている二丁のビームライフルを左右に持ち、そして……
「フルバーストッ!!!」
ステラがそういった叫んだ瞬間、8基のスーパードラグーン、腰に装着されたレール砲、両手に持っている二丁のビームライフル、胸部からのバルカン砲が発射され、バーゼラルドの方へと向かっていく。
普通の人から見たら、そんなに威力はないが、フレームアームズ・ガールの目ではとてつもない破壊力なのだろう。
バーゼラルドの箱、目掛けていったフルバーストは直撃し、バーゼラルドは吹っ飛んだ。
「にゃわわぁぁああ!!!」
バーゼラルドはそのまま、装甲パーツといっしょにテーブルに落ちた。
「痛い……。もうやめてよスティレット!バーゼまだ、眠いだからーー」
「おはようございます、バーゼ?」
「あれ?なんでステラがいるの?」
バーゼがステラを見てそういった。
「初めましてバーゼラルド」
轟雷はバーゼに近づき、挨拶をした。
「あ~轟雷だ。ほんとに起動出来てるんだね~凄い凄ーい!で、で、バトルどうだった?どっちが勝ったの?・・・・・・ん?」
バーゼはスティレットを見ていった。
「まだ、やってないわよ」
「え!?何のんびりしてるんだよ~スティレット!」
「寝てたあんたに言われたくないわよ!」
バーゼとスティレットが漫才をしている中、轟雷が質問した。
「あの。あなた達は何故ここに?私と戦うとはどう言う事なんですか?」
「「…………」」
轟雷の質問に2人は顔を見合わせた。
「もしかしてあんた達、ファクトリーアドバンスからのお知らせメール見てない?」
スティレットがそういうと、轟雷とステラが頷いた。
「あ。あった。迷惑メールフォルダに入ってた。えっと?源内あお様。この度は弊社開発中製品「フレームアームズ・ガール・轟雷」に関する件で、多大なるご迷惑をお掛けしまして、誠に申し訳ございません。お詫び申し上げ・・・」
あおがメールを読んでいたが、だんだん声が小さくなり、そして、
「あお?どうしたのですか?」
「メール長い。読むの面倒い」
諦めた。
「これってどういう事?」
あおがバーゼに聞いた。
「えっとね。色んな人間にテスト用の轟雷を配送したんだけど、唯一あおの所に送られた轟雷だけが起動出来てるんだよ~!」
「えっ、そうなの?適当にいじっただけなんだけど……」
「その適当さが奇跡をおこしちゃったんだよ〜!」
バーゼが笑顔でいう。
「世界中で唯一起動した轟雷に、ファクトリーアドバンスは注目しているの」
スティレットはそういった。
「なるほど。それで私にバトルテストを」
「戦って、ってそれでどうなるの?」
あおがそう質問した。
「収集したバトルデータで学習し成長したASを製品としてのフレームアームズ・ガールに搭載させるのよ。」
「良い製品を量産させるには、いーっぱいデータを取らなきゃなんだよ?」
「うーん……。あ!試供品みたいなもん?」
「そうそう!」
ここで、1つ疑問が生まれた。
「あれ?そういえば、なんでステラは轟雷の小包と一緒に来たの?」
あおはそういった。
確かにそうだ。轟雷は色んな人のとこに行ったのに、何故あおのとこにステラが来たのか?
メールを見る限り、轟雷の件に対し、ステラの情報が載ってない。
「確かに私も気になったわ。ステラ、どういうこと?」
スティレットがそういうと、みんなはステラに視線を送った。
「………それはですね、あおの父上からの入学祝いと送ったのが私なんです。つまり、轟雷と被ってしまったというわけよ」
ステラはそういった。
「えっ、ええええええ!!」
あおは驚いた。
「てことは、本当の入学祝いがステラだったてこと!?」
「ええ、そういうこと」
ステラはそういった。
「なるほどね。それじゃあ、ステラは本当にあおのフレームアームズ・ガールなのね?」
スティレットはステラの目を見つめていった。
「はい、スティレット姉様」
「………そう」
スティレットは短くいうと、
「バーゼ、私が最初に轟雷と戦っていい?」
スティレットは轟雷を見つめ、そういった。
「私に勝つ気ですか?」
轟雷もスティレットを見つめた。
「当たり前でしょう?ってことでやるわよ、バトル」
「どうやって、バトルすんの?」
あおはそういった。
「バトルするときはこのセッションベースを使うんだよ?」
バーゼが箱からセッションベースを取り出し、充電くんに轟雷とスティレットの装甲を装着させる。
轟雷とスティレットがセッションベースに立つ。
「ねえねえ、轟雷!スティレットに勝ったら、次はバーゼとバトルしようね!」
「私とやらないの、バーゼ?」
ステラがバーゼにそういった。
「うーん?……いいよ!バーゼもステラと戦ってみた〜〜い!!」
バーゼは考えたあと、了承してくれた。
「じゃあ、スティレット姉様と轟雷のバトルが終わったら、やりましょう」
「OK〜!」
「あお、アーマーの装着をお願いします」
「えっ?どうやって?」
「メールに専用のアプリが添付されているはずです」
あおはメールを開き、見てみる。
「ああ、あるある。これね」
インストールされているアプリをタップする。
「ショルダーアーマーを左肩、滑空砲を右肩、太ももアーマーの上ににいアーマー、レッグアーマーの後ろに履帯を装着。タクティカルナイフは左レッグアーマーサイドにお願いします。」
轟雷はあおにそう指示した。
すると、セッションベースが発光した。
「轟雷、負ける準備はOK?」
「轟雷!」
「スティレット!」
『フレームアームズ・ガール、セッション!』
「GO!」
「見てなさい!」
すると、天井が光りだし、轟雷とスティレットは消えた。
そして、轟雷とスティレットにアーマーが装着される。
「今この瞬間が……スパーキング!!」
「これで……行きます!」
2人は仮想空間に転送された。ステージは砂漠のフィールド。
轟雷は辺りを見回したとき、
上空からミサイルが降ってきて、避けた。上空をみるとスティレットが飛行している。
「おお、すごい!速いね、スティレット!」
地上から轟雷が、滑空砲でスティレットに狙いを定めて打った。しかし、外れてしまった。
「何処を狙ってる!」
スティレットはそう言う。
「当たらない!?………これは!?」
轟雷は滑空砲を見て、何か気づいたみたいだ。
スティレットは右手に持ってるミニガンを連射する。轟雷は反応が遅れ、まともに食らってしまい、徐々体力を削ってしまった。
「あやー。轟雷の滑空砲、切り残しがあるんだね」
バーゼがあおの肩に乗り、轟雷の滑空砲を見つめていった。
「切り残し?」
「ランナーから切り離した部分がぽこっとって飛び出たままになってるんだよ。パーツがしっかり嵌ってないから照準が定まらないない!あはは!」
「何よ!全然ダメじゃない!」
「これって、私の切り方がマズかった……?」
「そうだね〜」
あおがそう言うとバーゼがそういった。
「わ〜ごめん、轟雷!」
あおは戦っている轟雷に謝った。
轟雷は岩陰に隠れ、両手で滑空砲を固定させ、スティレットに狙いを定めるが、外してしまう。
「楽勝ね!」
スティレットはそう叫んだ。
「なるほど。グラつく滑空砲を無理矢理固定する作戦ね」
ステラはそういった。
「なんで、当たんないの?」
あおがステラに質問した。
「元々、スティレット姉様に轟雷の滑空砲が当たる確率なんて0%なんですから。それに飛行しているから、遠い」
「それって、最初から滅茶苦茶不利じゃん!」
あおはそう叫んだ。
「だね〜。でもそこをどう戦うかのデータが欲しいんだよね」
「ふ〜ん。轟雷、もっと近くに行ったら当たるんだって!」
あおは轟雷にそういった。
「しかし……」
『轟雷も空みたいに飛んじゃえばいいじゃない?』
あおの言葉に轟雷は何か閃いたのだ。
「分かりました!あお!」
そして、スティレットの方へ一気に走る。
「体当たりでもする気?やけくそじゃない?」
しかし、轟雷はスティレットを避けた。
「!?」
体当たりではなく、スティレットの後ろにある斜め上に倒れているビル向かって助走つけ、大ジャンプし、スティレットに捕まった。
「!?」
「負ける準備はOKですか?」
ゼロ距離からの滑空砲を発射した。
滑空砲を受けたスティレットは倒れて、ライフがゼロになった。
轟雷の行動を見たステラは、
「おもしろいじゃない……!」
『ウィナー、轟雷!』
バトルが終わると、2人は戻って来た。
「おおー!勝ったじゃん轟雷!」
あおは轟雷に言った。
「あおのお陰です」
「私?」
「はい!」
轟雷は大きく返事をした。
「う、嘘でしょ……負けた……?」
スティレットは信じられない顔でそういった。
「スティレット姉様、超かっこよかったですよ?」
ステラがスティレットに労いの言葉をかけた。
「ほ、ほんと?」
スティレットはステラを見つめていった。
「はい」
ステラはそう返事をした。
「よ〜〜し!!今度はバーゼとステラのバトルだよ!」
バーゼがそう言うと、
「ええ、そうですね。バーゼ、負けませんよ?」
ステラはそういった。
「あ、そういえばステラ。あなたにファクトリーアドバンスから新型の換装が送られてたわよ」
スティレットはそういった。
「新しい換装?」
「ええ、これよ」
スティレットは自分の入っていた箱から装甲パーツを取り出した。
「これは?」
スティレットが取り出した装甲パーツは、頭部が少し青みがっており(スタービルドストライクの頭部)、胸部は白と赤、青の色付けされた装甲、腕部には、装甲が少し厚くなり、左の腕にはシールドがあった。脚部も同様にされている。背中のユニットはユニバースブースターと呼ばれる分離出来る装甲が装着されおり、二門の砲が付いている。装備も両腰にビームサーベルがあり、ビームライフルも形が変わっており、可変式のようだ。(全部言いくるめると、スタービルドストライクです)
「新しく開発したパック、その名は……《スタービルドストライクパック》よ」
スティレットはそう言うと、ステラの充電くんに《スタービルドストライクパック》を装着させ、セッションベースに行かせた。
「準備はいい、ステラ?」
「ええ、いつでもいいわ!」
「ステラ」
「バーゼラルド」
『フレームアームズ・ガール、セッション!!』
「行きます!」
「にゃはは!」
2人は消えて、バーゼラルドとステラの装甲パーツが装着される。
「わっくわく、ぱぱーん!」
「勝利をあなたに捧げます!」
ステージは宇宙だった。
「わあ〜!!宇宙だ!宇宙だ!」
バーゼは宇宙を見て、はしゃいでいた。
「それじゃあ、行きましょうか?」
ステラはビームライフルをバーゼに向けて、放った。
「どわぁっと!」
バーゼは難なく交わした。
「こっちも行くよ!!」
バーゼに装着されている二門のビーム砲をステラに放った。
「こっちだって!」
ステラは背中のユニットーーユニバースブースターの二門のビーム砲を放った。
バーゼのビーム砲とステラのビーム砲が激突し、大爆発を起こす。
「うわぁー、これは凄いな……」
あおは2人のバトルを観て、そういった。
「はい、先ほどの2人のビーム砲は全くの互角、当たったらひとたまりもありません」
轟雷はそういった。
「くっ!互角ってとこね…。ッ!?」
ビーム砲の爆発からバーゼと距離を取ろうとした時、
「ふふ〜ん♪バーゼちゃん、降臨!」
背後にバーゼがいたのだ、先ほどの爆発の煙で背後に回り込んだのだろう。
「しまっ……!?」
ステラは逃げようとしたが、
「オールウェポンシステム起動!行くよ!フルバースト!」
後ろについていた2つの砲、両腰の2つのビーム砲を放った。
「ッ!?」
フルバーストはステラ、目掛けて向かって行き、そして……爆発しなかった。フルバーストのビームはステラの装着したシールドに吸収されたのだ。
「えっ……?」
バーゼは何が起きたのか、分からなかった。
「えっ?なにが起きたの?」
「私にも、分からないです」
あおと轟雷は何がなんだか分からなかった。
スティレットは普通に見つめていた。
「……スティレット、あれは一体なんですか?」
轟雷はスティレットにそういった。
「あれは《スタービルドストライクパック》のシールドーー"アブソーブシールド"」
スティレットはそういった。
「"アブソーブシールド"?」
バーゼは首傾げた。
「そう、敵から発射されたビームを吸収するシールドよ」
ステラはそういった。
「これじゃあ、バーゼの攻撃効かないな〜あ〜」
バーゼはそう言うと、もう一度、フルバーストの構えをした。
「何度、やっても同じこと!」
ステラはアブソーブシールドを展開し、構えた。
案の定、フルバーストは発射され、アブソーブシールドに吸収された。
「だから、同じことは……。ッ!?」
ステラがそう言うとした瞬間、バーゼは目の前のいた。
「なっ!?」
まさか、さっきのフルバーストは囮だった。
「にひひ〜♪」
バーゼはそう笑うと、至近距離でビーム砲を放った。
「キャアァァアァアアー!!」
ステラは至近距離の砲撃を喰らい、体力をごっそり持っていかれた。
「ああ!ステラ!」
あおは叫んだ。
「くっ!迂闊だったわ」
ステラはそう言うと、バーゼを睨みつけた。
「次で終わりだね、ステラ?」
バーゼはそういうと、フルバーストの構えをした。
「だったら、こっちだって奥の手を使ってやるわ!」
ステラはそういうと、叫んだ。
「〈ディスチャージシステム ライフルモード〉!」
ステラがそういうと、《スタービルドストライクパック》が蒼く光り出した。
そして、アブソーブシールドに銃身を展開したスタービームライフルを接続させた。
すると、機体前方に赤いゲートが展開していた。
「そんなものに負けないよ〜!!!」
バーゼがそういうと、フルバーストを放った。
「行けぇー!!!」
アブソーブシールドに接続したスタービームライフルは赤いゲートを通り、発射された。
バーゼのフルバーストとステラのビームが激突した。
激しい攻防の末、バーゼのフルバーストはステラのビームに敗れ、バーゼに向かっていった。
「ちょちょ!まっ!?にゃーー!!」
ビームはバーゼに直撃し、落下した。
「あれは?なに?」
あおは呆然と見つめていた。
「スティレット、あれは?」
轟雷はスティレットに質問した。
「《スタービルドストライクパック》には、特殊機能がついてるの」
「特殊機能、ですか?」
「ええ、その1つが〈ディスチャージシステム〉よ。吸収したビームを外部に完全開放し、『パワーゲート』と呼ばれるリングを形成して性能を強化するシステムよ」
「性能を強化する、ですか」
「ええ、今のとこは『スピードモード』『ライフルモード』。この二つかしらね?」
スティレットはそういうと、ステラを見つめた。
『ウィナー!ステラ!』
バトルが終わるとステラとバーゼが戻って来た。
「凄いよ、ステラ!私、感動しちゃった!」
あおはステラにそういった。
「ありがとう、あお♪」
「バーゼも凄かったよ!」
「にゃはは!しかし驚かされたよ〜。あれには」
バーゼはステラの装甲パーツを見つめていった。
「私も驚いたわよ。あんな機能があるなんて」
ステラはそういった。
「バトルは面白かったけど、これをずっと続けるとなると、面倒臭いわー」
あおはそういう。
「あお。バトルデータの収集に協力するとファクトリーアドバンスから謝礼金が出るわよ」
スティレットがあおにそういった。
「え!?そうなの!?幾らくらい!?」
あおは目を開き直り、そういった。
「高校生のアルバイト代よりは貰えるはずよ?」
「マジで!やった!バイトしなきゃなって、思ってたんだ!やるやる!やっぱ、私やる!」
あおはそういった。
「ところで、あお」
「どうしたの、轟雷?」
「学校の方は?」
「……………」
あおは携帯を取り出し、時間を見る。
「わあぁー!!完全に遅刻してる!?ヤバイヤバイっ!?行って来まーす!!」