Aパート「迅雷、参上!」
ある夏の休日。あおは部屋で夏休みの計画を立てていた。その始めとして、雑誌を見ていた。スティレットはあおを雑誌を見ており、バーゼはあおの肩に乗り、頰をツンツンっとつついていた。マテリア姉妹は柔軟をしていた。アストレイは刀を出し、素振りをしていた。
ステラは換装パックのカタログをチェックしていた。轟雷は滑空砲を磨いていた。
「ねぇ!やっぱり私この水着に決めた!どう思う?」
あおが雑誌で特集されていた水着を見て、みんなに聞いた。
『……………』
風鈴の音がなった。
「ねぇ?どう思う、轟雷?」
あおは轟雷に聞いた。
「どうっとは?」
「だ・か・ら、みんなで夏休みに海に行く計画立てて………」
あおがそう説明している時、突然何者かがカーテンを引き裂いた。
「へっ!?なになになに!?」
あおは驚いた。
「迅雷参上!」
カーテンを斬り裂いたのは、迅雷というFAガールのようだ。
「新手ですわね……」
「そのようね」
ステラとスティレットはそういった。
「って!?ちゃっかり装備している!?」
あおは二体が装甲パーツを装着しているのに、気づいた。
ステラは迅雷に向かって『ストライクフリーダムパック』の二挺のビームライフルを繋げ、ロングレンジ・ビームライフルにし、放った。
「はああああ!」
「むっ!はっ!」
しかし、回避された。
「でりゃあああ!」
スティレットは回避した方に回り、刀を振りかぶった。
「甘い!」
迅雷もクナイを出して、防御した。
「ちっ!」
スティレットは舌打ちをすると、ステラのいる所に下がった。
一触即発かと思えたが……
「ちょっとちょっと!?なにやっての!?」
あおが止めた。
「落ち着いてよ!てか、迅雷どこからの来たの!?ここ5階だよ!?」
あおは迅雷に向かってそういった。
「これが落ち着いていられるか!?でーた収集をしに来たのだ!早くバトルを!轟雷はどこだ!」
迅雷はそう叫んだ。
「初めまして、迅雷。私が轟雷です」
轟雷は迅雷に近づき、手を差し伸べた。
「まさか、本当に起動していたとは……」
轟雷を見てクナイを構える迅雷、その間にステラとスティレットが入ってそれぞれ武器を構えた。
「ちょっと待って!?タイムタイム!?」
すると、あおが仲裁に入ってきた。
「迅雷の目的はよ〜くわかったから!まずは一旦落ち着こう」
「これが落ち着いてなどいられるか!戦はもうはじまっているのだぞ!」
迅雷はあおにそういった。
「それに、お主が源内あおか?」
「そうだよ?初めまして」
あおは丁寧にご挨拶をした。
「只者ではないのだろう、轟雷の使い手は……………」
ガクガクと震えている迅雷。
「ん?なになに?どうしたの、大丈夫?」
あおは迅雷を心配し、聞いた。
「これは武者震いだ………」
迅雷はそう返した。
「はっ!そんなことはどうでもいい!早くをバトルを!」
迅雷は何かを思い出し、あおに言うが…
「あのね、今みんなで、夏休みの計画を立てているから、バトルは後でいい?」
「あ!迅雷も一緒に海に行こうよ!」
バーゼがいきなり言い出し、迅雷は警戒した。
「お主、何奴!?」
「バーゼだよ!みんなで海に行くんだよー!」
「ステラですわ。先程は申し訳ありませんでした。よろしくお願いします」
「スティレットよ、さっきは悪かったわね。それとよろしく」
「「マテリアよ」」
「アストレイだ」
みな、それぞれ自己紹介をする。
「ふむ、夏休みに海か、なかなかよいでは……ハッ!そんなことではない!夏休みといえば、データ収集!源内あお!貴様は、ただ一人轟雷を起動させた選ばれしもの!海とデータ収集どっちが大事か!」
「海決まってんじゃん!夏休みだよ!休みなんだよ!?楽しい夏休みのデータ収集なんだよ!?
迅雷の言葉にあおはそういうしかなかった。
「ならば、こちらから攻撃を仕掛けるのみ!」
迅雷は叫ぶと、手裏剣を出し、あおに投げた。
「痛た!痛!」
「あお!……くっ、やはりあなたは敵ですわね!」
ステラはそう叫ぶと、【ストライクフリーダムパック】を装着し、腰から二刀のビームサーベルを取り出し、迅雷に斬りかかっていく。
「ふん、返り討ちしてくれるわ!」
迅雷もそういうと、クナイを取り出し、ステラに向かって行った。
「ちょっとーーー!!タイーーーム!!!」
「キャア!」
「うわぁ!?」
ステラのビームサーベルと迅雷のクナイが触れる瞬間、あおが手を出し、辞めさせた。
「あお!何をするんですの!」
「ステラと迅雷もやめてください!」
轟雷は二体にそういった。
「バトルセッションをします!私と迅雷一対一で!」
轟雷はそういうと、あおは慣れた手つきでセッションベースを繋げた。
「轟雷!」
「迅雷!」
「「フレームアームズ・ガールズ、セッション!」」
「GO!」
「いざ、参る!」
二体が消えて、轟雷と迅雷は装甲パーツを装着される。
「轟雷!到来!勝利オーライです!」
「震える魂!高鳴るハートビート!これが、我がパッション!」
今回のフィールドは戦国時代の村だった。
轟雷はあたりを見回すと、暗闇の中から迅雷が攻撃してきた。轟雷はそれに気づき、交わした。が、交わした瞬間、迅雷のサイズが足に引っかかり、転んでしまった。
『轟雷、大丈夫!?』
「はい、大丈夫です。反撃します!」
轟雷はそういうと、滑空砲を迅雷に向けてはなった。
「ぐああ!!」
滑空砲を受けた迅雷だったが、すぐに屋根の上に着地した。
「やるな!」
すぐに屋根の上から降り、轟雷に向かってクナイを持ち、攻撃した。
『轟雷!気をつけて!』
あおがそう叫んだ。
轟雷は迅雷のクナイを避けると、サイズを掴んだ。迅雷はサイズを離し、轟雷から距離を取る。
「やるな!轟雷!」
「迅雷も流石です!」
轟雷はそう褒めると、サイズを放り捨てた。
「とどめだ!」
「どうぞ、データを持ち帰ってください!私の勝利の!」
迅雷はそう叫び、轟雷に向かっていき、轟雷は滑空砲を撃ち、迅雷に向かって行った。
「甘いな!」
すると、迅雷が分身を作り出し、轟雷を囲んだ。
「動きが速すぎて残像が!?」
轟雷は驚くが、あおがこういってきた。
『動き速すぎて見えないなら、全部に攻撃すればいい……あ!轟雷!新しい武器!』
あおはセッションベースのとこに、武器を置き轟雷に転送した。
『轟雷、これで全部に攻撃だよ!』
「了解です!」
転送された武器をキャッチし、轟雷は迅雷に向けた。
「はああああ!!」
「バイオレンスラム!!ダブルキャノンモード!!」
あおが製作したバイオレンスラム・ダブルキャノンは迅雷の分身にあたり、次々と一掃していった。その中に本物の迅雷がいたのだろうか、迅雷のライフポイントがゼロになり、バトルは終了した。
『ウィナー!轟雷!』
アナウンスが流れるとそういった。
『いやー、うまく組み立てた自身はなかったけど……あっ』
あおがそういっている時に、バイオレンスラム・ダブルキャノンは爆発を起こし、壊れてしまった。
「あちゃあ〜、武器の組み立て間違えたかな?」
あおはそう轟雷に謝った。
「いえ、それより……」
轟雷は迅雷の方を向いた。
「くっ!まだだ!まだ終わってなどいない!勝つまでファクトリーアドバンスには戻れない。ここにしばらく住まわせてもらう!」
「迅雷まで!?」
迅雷がそういい、あおは驚いた。
こうして、迅雷が仲間になった。
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Bパート 『アーキテクト、起動』
休日のある日、セッションベースに四体のFAガールがおり、バトルをするようだ。
「轟雷!」
「ステラ!」
「迅雷!」
「スティレット!」
『フレームアームズ・ガール、セッション!!』
「GO!」
「行きます!」
「いざ参る!」
「見てなさい!」
四体は消えて、それぞれ装甲パーツが装着される。
「注ぎます!今日のトキメキ!弾けます!私の煌めき!」
「流派、東方不敗は!
王者の風よ!
全新!
系列!
天破侠乱!! 見よ! 東方は赤く燃えている!!!」
「再びの鼓動!熱き炎は馬となり我は高みへ駆け上る!」
「私のビートは乗りまくってる!やる!やるったら、やる!」
今回のステージは闘技場。
ここで、ステラの装甲パーツ紹介〜
今回、ステラが装着しているのは、頭部には、黄色と白のグラビカルアンテナが付き、両腕の小手の部分には青と黄色の装飾がつき、両肩は赤と白で塗装されたパーツをつけ、両腰にそれぞれ一本のビームソードが装着されていた。
背中には六枚の羽がついており、飛行出来るようだ。
この装甲パーツの名は『ゴットパック』
「「フレームアームズ・ファイトォォォォォォォォォッ!!」」
「「レディィィィィィ…………!」」
「「「「ゴォォォォォォォォォォッ!!!」」」」
四体がそう叫んだ瞬間、迅雷がブーメランサイズで攻撃してきた。
「おりゃあああああ!!」
「でりゃああああ!」
ステラは轟雷の前に移動し、ビームソードを取り出し、ブーメランサイズを防いだ。
「やりますわね、迅雷」
「それはこちらも、同じ!だが……!」
迅雷がそういうと、
「私もいること忘れないでよね!!」
「はっ!しまっ……がはっ!」
スティレットが飛翔した状態で、ステラには突撃し、ステラは吹っ飛ばされた。
「ステラッ!……くっ!」
「私がいることを忘れるな!」
迅雷はクナイを出し、轟雷に斬りかかるが、轟雷もシュナイダーを出し、防いだ。防いだ衝撃で、後ろへ下り、両手を上にあげ、セレクターライフルを出し、迅雷に向けて放った。
「これでとどめです!」
「はっ!」
しかし、迅雷はブーメランサイズを投げ、セレクターライフルの砲弾を相殺して爆発をした。
すると、爆発の位置から謎の光が現れた。
「はああああああ!」
「くっ!」
ステラはスティレットと交戦しており、スティレットは刀を振るい、腕部に装着してあるマシンガンを撃ってくる。ステラも負けじと、バルカン砲を撃ち、反撃する。
「くぅ!こうなったら……!」
ステラは拳を構えると、突然、掌が光は輝き出した。
「な、なにっ!?」
スティレットは驚いた。
「はああああああ!私のこの手が光って唸る!あなたを倒せと輝き叫ぶ!!」
ステラはそういうと、黄金に輝く右手の掌を突き出し、スティレットに向かっていった。
「くっ!」
スティレットは刀から弓矢に変え、ステラに放つが、ステラの掌に弾き返される。
「なっ!?」
「スティレット姉様!覚悟!」
スティレット向かって、ステラはそう叫んだ。
「シャイィィィィィィィィィニング…………フィンガァァァァァァァァッ!!!!!」
ステラの掌がスティレットの頭部に向かう途中、突然何かを察知したかのように、止まった。
「ど、どうしたのステラ?」
「スティレット姉様、あれを?」
スティレットはなぜ、ステラがとどめを刺さなかったのか、気になりステラに聞いた。
すると、ステラは轟雷たちのいる方を指差した。
「な、に?あれ?」
ステラたちは轟雷たちの元へ向かった。
「えっ?」
「なんだ?」
轟雷とスティレットは轟雷たちに声をかけた。
「轟雷!!迅雷!!」
「あっ、ステラにスティレット…」
「なんなの?この光?」
「さあ、我々にもわからない。突然、光出して…ッ!?」
すると、光の眩しさが増し、中から現れたのは新たなFAガールだった。
「あなたは?」
「私はアーキテクト」
轟雷が名前を聞くと、新たなFAガールーーアーキテクトはそういった。
「アーキテクト……?」
「お主どこから、来たのだ?」
迅雷がそう聞くと、
「質問の意味が不明」
「質問の意味が不明って……」
スティレットはそういった。
「あなたはフレームアームズ・ガールなのですか?」
ステラがそう聞くと……
「肯定。バトルによるデータ収集開始」
アーキテクトは頷くと、いきなりそう言い出した。
「バトルだと!?」
「私たちと?」
「そのようですわね」
「謎の敵出現か」
「状況はわかりませんが、私は受けて立ちます!」
「自分もだ!」
「私も同じよ!」
「私もですわ!」
四体はそういうと、
「戦闘サブルーチン実行」
アーキテクトがそういうと、消えた。
「消えた!?」
「どこに!?」
それを見ていたあおも状況がわからなかった。
「え?何何?」
白「ねえ、まさかあおちゃん」
黒「うふ。何も知らないのね」
あおがそういっていると、マテリア姉妹いった。
「え?白と黒はあの子の事知ってるの?」
黒「勿論よ。全ての起源、私達マテリアが居て」
白「その次にあの子が居るの」
「は〜?」
マテリア姉妹はそう説明したが、あおはどうやらわからないようだ。
「説明しよう!マテリア白黒お姉ちゃん!そして突如バトルステージに現れたアーキテクト!彼女達の存在あってこそバーゼ達なのである!」
「意味がわからない……」
バーゼがそういったが、あおはまだ理解不能のようだ。
「なるほど、そういうこと」
「アストレイ、知ってるの?」
「ええ、聞いたことしかないのだけど、実体を持たずプログラムだけで動くFAガールがいるって噂をね」
「はぁ」
「全然、わかってないわね?アホなの?」
「アホっていうな!あ。でもさでもさ、何時ものバトルより特別感あるよね?って事はきっと報酬も良い訳じゃん!ね?ね?」
「うん!そうだと思う!」
あおがそういうと、バーゼはそういった。
一方、バトルフィールドの方では……
「分身サブルーチン実行」
すると、四体の周りに分身した無数のアーキテクトが現れ、アサルトライフルを構え、一斉に連射してきた。
轟雷と迅雷、ステラは走って躱すが、防御も出来ないため、固まって防ぐしかなかった。
「この!うっとしいのよ!」
スティレットは飛翔し、マシンガンで分身のアーキテクトを狙って連射するが、分身の半分はスティレットに向けて、精密に連射してくる。
「くっ!こいつら、精密に射撃してくるわ!」
スティレットはそう愚痴をこぼす。
瓦礫に隠れ、アサルトライフの連射を盾にして、ステラ、轟雷、迅雷は作戦を立てていた。
「残像で多数に見せているわけではないということか…」
「そうですね、どれも本物のアーキテクトようです」
「どうする!?」
「必ず弱点はある筈ですわ。それに、全て書き込まれたプログラムで動いている事は!」
「つまり?」
「想定内の事態には対応出来ないというわけです!」
轟雷はそういうと、滑空砲を下に向け、弾幕を張った。
「弾幕を張ったのね!だったら!」
スティレットはそう叫ぶと、分身アーキテクトに向けて、急降下し、刀を振るった。
「あお!バイオレンスラムを!」
「よ〜し!!」
あおがバイオレンスラムを転送した。するとバイオレンスラムが変形し、スパイクハンマーになった。
「はああああ!!」
轟雷はスパイクハンマーを取ると、煙幕に隠れ、アーキテクトの分身に奇襲し、数体吹き飛ばした。
「はああああ!!!」
ステラも拳を突き出し、数体の分身に正拳突きが当たり、撃破。
「対応サブルーチン無し。基本戦術ルーティンAに移行」
アーキテクトはそういうと、アサルトライフフルを連射する。轟雷、ステラ、迅雷、スティレットは岩の後ろに隠れた。
「全く、キリがないわね」
「大丈夫か!?」
「はい、なんとか」
「……ステラ、スティレット、迅雷。気付きませんか?」
「なにを?」
「アーキテクトは大量に分身してる事でエネルギーが分散しているようです。これなら接近戦で勝てます!」
「成る程、分身することでエネルギーの消費を補ってるってことですわね!」
「はい!」
轟雷の作戦に三体は賛同し、一気に突撃した。
「やあああ!!!」
轟雷は、バタリングラムを駆使してアーキテクトを数体撃破する。すると撃破されたアーキテクトの分身が消滅した。
「やあああああ!!!」
迅雷もユナイトソードを駆使して、数体の分身に斬りつける。斬りつけられた分身は、消滅した。
「はああああ!!!!」
スティレットは、メガスラッシュエッジでなぎ払い、分身の数体を斬りつけ、吹っ飛ばした。吹っ飛ばした分身たちに、マシンガンを撃ち込み、分身たちは消滅した。
「はああああ!!!」
ステラは雄叫びを上げると、体中に気を練り上げ、体に纏う。
「超級!覇王!電・影・だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」
ステラがそう叫ぶと、自分の頭を中心に回転運動を加え、そのまま分身体に向かって突進していった。
この技は地面に向かってエネルギーを流し、一気に大爆発させる広範囲の攻撃。
分身体たちを貫くと、構えを取り……
「爆発!!!」
その掛け声と共に、アーキテクトの分身たちは、爆発していき、消滅した。
「戦術変更。接近戦サブルーティン3D実行」
アーキテクトがそういうと、分身たちが次々、粒子になり、一つに融合した。
出てきたのは、四体。
一体は両腕にインパクトナックルを装備したアーキテクト。
二体はパイルバンカーとインパクトエッジを装備したアーキテクト。
一体はメガランチャーとバックパックに飛行ユニットを装備したアーキテクト。
「迅雷、接近戦に特化。轟雷、装備により接近戦に対応。スティレット、空中戦に特化。ステラ、換装パーツ『パック』を使用するオールラウンダー。轟雷はデータ無し未知数」
アーキテクトがそう分析すると、四体とも襲いかかってきた。
「でりゃああああ!!!」
「やあああああ!!!」
「はああああ!!!」
「はああああ!!!」
ステラ、迅雷、轟雷、スティレットも四体を迎え撃つ。
インパクトナックルを装備したアーキテクトの拳とステラの『ゴットパック』の拳がぶつかり、衝撃波が起きる。
「…………っ!?」
ほぼ互角。
轟雷、迅雷はパイルバンカーとインパクトエッジを装備した二体のアーキテクトに攻撃を仕掛ける。スティレットも空中戦で、メガランチャーと飛行ユニットを装備したアーキテクトと交戦中。
「きゃあああ!!」
「はっ!」
スティレットの声が聞こえ、ステラは振り向くと、地面に落下したスティレットがいた。
「スティレット姉様!……っ!?がはっ!」
ステラはスティレットに叫んだ時、一瞬、力を弱くしたのか、インパクトナックルを押し負けくらってしまった。
スティレットの元まで、吹っ飛んだ。
その時に、轟雷、迅雷も来た。
その時に囲まれてしまった。
「中々手強いぞ!」
「轟雷、何か手はないの!?」
「力を合わせれば行けます!」
轟雷はそう叫ぶと、スパイクハンマーを振り回し、地面を叩いて煙幕を張り、張ったと同時に竜巻を起こした。四体のアーキテクトは一体のアーキテクトに融合した。
「轟雷、迅雷、共に飛行不可能。ステラ、スティレット、共に飛行可能。空中戦サブルーティンに移行」
アーキテクトとはそう分析すると、浮遊した。
轟雷はスパイクハンマーを地面を削り、煙幕を張っており、迅雷に言った。
「迅雷!ハンマーの衝撃波に乗ってください!」
「承知!」
「スティレット姉様、私を途中まで運んでくれませんか?」
「いいわよ!」
「ステラ!スティレット!」
「「了解!」」
スティレットはステラの身体を持つと、一気に飛翔していった。
迅雷も轟雷のスパイクハンマーに乗り、それを確認した轟雷はスパイクハンマーを振り上げ、迅雷を飛ばした。
「やあああああ!!!」
竜巻の中から、迅雷が現れ、ユナイトソードを力いっぱい振り上げたが、アーキテクトに防がれてしまった。
「ステラ、決めろ!!」
「ッ!?」
迅雷がそう叫んだ時、いち早く竜巻から出ていたスティレットはステラを落下させた。
「ハイパーモード!!」
ステラの『ゴットパック』が光り出した。金色の輝きを放ち、背部のエネルギー発生装置が展開して仏像の後光のような光の輪を発し、胸部中央の装甲が展開した。
背部のユニットの六枚の羽根が展開した。
「私のこの手が真っ赤に燃える、勝利をつかめと轟き叫ぶ!」
ステラは落下中に右手の拳を出し、そう叫んだ。前腕カバーが手の甲を覆う様に展開し、掌に高熱のように燃え上がった。
「ばぁぁぁぁぁくねぇつ!!」
右手を振りかぶりる。
「ゴォォォォォォッドォ………!」
同時に右手を繰り出した。
「フィンガァァァァァァァァァァァァッ!」
高熱の拳はアーキテクトに命中し、地面に叩きつけた。
ステラはその後ろに着地し……叫んだ。
「ヒィィィィィトォ…………エンドォッ!!!」
瞬間、アーキテクトは閃光に包まれ爆発した。
「どう!?」
ステラはそう叫んだ。
アーキテクトのライフがゼロになり、消滅した。
『ウィナー!轟雷、迅雷、ステラ、スティレット!』
「「やったーー!!!」」
ステラとスティレットは抱き合って喜んだ。
「迅雷、大丈夫ですか!?」
「ああ、アーキテクトは?」
「消えました!私たちの勝利です!」
「そうか。ステラ、お手柄だったな」
「そんなことありませんわ。轟雷に、迅雷、スティレット姉様のお陰ですわ」
四体はそれぞれ、そういった。
「いや〜、熱いねぇ〜!いいもん見せてもらったよ!これでアルバイト代も入るんだから、データ収集はやめられないよ!」
あおがそういったと時、突然、インターホンが鳴った。
「ん?荷物?」
あおがドアを開けると、ドローンが小包を置いて、飛んでいくのが、見えた。
「ま、まさか……!?」
あおは驚いて、小包を開けると、
「アーキテクト!?」
中に入っていたのは、アーキテクトだった。
「プログラム名、アーキテクト。共同生活を開始」
こうして、アーキテクトと共同生活が始まったのであった。