フレームアームズ・ガール〜ステラの日常〜   作:最弱氏

4 / 4
迅雷、参上!/アーキテクト、起動

Aパート「迅雷、参上!」

 

ある夏の休日。あおは部屋で夏休みの計画を立てていた。その始めとして、雑誌を見ていた。スティレットはあおを雑誌を見ており、バーゼはあおの肩に乗り、頰をツンツンっとつついていた。マテリア姉妹は柔軟をしていた。アストレイは刀を出し、素振りをしていた。

ステラは換装パックのカタログをチェックしていた。轟雷は滑空砲を磨いていた。

 

「ねぇ!やっぱり私この水着に決めた!どう思う?」

 

あおが雑誌で特集されていた水着を見て、みんなに聞いた。

 

『……………』

 

風鈴の音がなった。

 

「ねぇ?どう思う、轟雷?」

 

あおは轟雷に聞いた。

 

「どうっとは?」

 

「だ・か・ら、みんなで夏休みに海に行く計画立てて………」

 

あおがそう説明している時、突然何者かがカーテンを引き裂いた。

 

「へっ!?なになになに!?」

 

あおは驚いた。

 

「迅雷参上!」

 

カーテンを斬り裂いたのは、迅雷というFAガールのようだ。

 

「新手ですわね……」

 

「そのようね」

 

ステラとスティレットはそういった。

 

「って!?ちゃっかり装備している!?」

 

あおは二体が装甲パーツを装着しているのに、気づいた。

ステラは迅雷に向かって『ストライクフリーダムパック』の二挺のビームライフルを繋げ、ロングレンジ・ビームライフルにし、放った。

 

「はああああ!」

 

「むっ!はっ!」

 

しかし、回避された。

 

「でりゃあああ!」

 

スティレットは回避した方に回り、刀を振りかぶった。

 

「甘い!」

 

迅雷もクナイを出して、防御した。

 

「ちっ!」

 

スティレットは舌打ちをすると、ステラのいる所に下がった。

 

一触即発かと思えたが……

 

「ちょっとちょっと!?なにやっての!?」

 

あおが止めた。

 

「落ち着いてよ!てか、迅雷どこからの来たの!?ここ5階だよ!?」

 

あおは迅雷に向かってそういった。

 

「これが落ち着いていられるか!?でーた収集をしに来たのだ!早くバトルを!轟雷はどこだ!」

 

迅雷はそう叫んだ。

 

「初めまして、迅雷。私が轟雷です」

 

轟雷は迅雷に近づき、手を差し伸べた。

 

「まさか、本当に起動していたとは……」

 

轟雷を見てクナイを構える迅雷、その間にステラとスティレットが入ってそれぞれ武器を構えた。

 

「ちょっと待って!?タイムタイム!?」

 

すると、あおが仲裁に入ってきた。

 

「迅雷の目的はよ〜くわかったから!まずは一旦落ち着こう」

 

「これが落ち着いてなどいられるか!戦はもうはじまっているのだぞ!」

 

迅雷はあおにそういった。

 

「それに、お主が源内あおか?」

 

「そうだよ?初めまして」

 

あおは丁寧にご挨拶をした。

 

「只者ではないのだろう、轟雷の使い手は……………」

 

ガクガクと震えている迅雷。

 

「ん?なになに?どうしたの、大丈夫?」

 

あおは迅雷を心配し、聞いた。

 

「これは武者震いだ………」

 

迅雷はそう返した。

 

「はっ!そんなことはどうでもいい!早くをバトルを!」

 

迅雷は何かを思い出し、あおに言うが…

 

「あのね、今みんなで、夏休みの計画を立てているから、バトルは後でいい?」

 

「あ!迅雷も一緒に海に行こうよ!」

 

バーゼがいきなり言い出し、迅雷は警戒した。

 

「お主、何奴!?」

 

「バーゼだよ!みんなで海に行くんだよー!」

 

「ステラですわ。先程は申し訳ありませんでした。よろしくお願いします」

 

「スティレットよ、さっきは悪かったわね。それとよろしく」

 

「「マテリアよ」」

 

「アストレイだ」

 

みな、それぞれ自己紹介をする。

 

「ふむ、夏休みに海か、なかなかよいでは……ハッ!そんなことではない!夏休みといえば、データ収集!源内あお!貴様は、ただ一人轟雷を起動させた選ばれしもの!海とデータ収集どっちが大事か!」

 

「海決まってんじゃん!夏休みだよ!休みなんだよ!?楽しい夏休みのデータ収集なんだよ!?

 

迅雷の言葉にあおはそういうしかなかった。

 

「ならば、こちらから攻撃を仕掛けるのみ!」

 

迅雷は叫ぶと、手裏剣を出し、あおに投げた。

 

「痛た!痛!」

 

「あお!……くっ、やはりあなたは敵ですわね!」

 

ステラはそう叫ぶと、【ストライクフリーダムパック】を装着し、腰から二刀のビームサーベルを取り出し、迅雷に斬りかかっていく。

 

「ふん、返り討ちしてくれるわ!」

 

迅雷もそういうと、クナイを取り出し、ステラに向かって行った。

 

「ちょっとーーー!!タイーーーム!!!」

 

「キャア!」

 

「うわぁ!?」

 

ステラのビームサーベルと迅雷のクナイが触れる瞬間、あおが手を出し、辞めさせた。

 

「あお!何をするんですの!」

 

「ステラと迅雷もやめてください!」

 

轟雷は二体にそういった。

 

「バトルセッションをします!私と迅雷一対一で!」

 

轟雷はそういうと、あおは慣れた手つきでセッションベースを繋げた。

 

「轟雷!」

 

「迅雷!」

 

 

 

「「フレームアームズ・ガールズ、セッション!」」

 

「GO!」

 

「いざ、参る!」

 

 

二体が消えて、轟雷と迅雷は装甲パーツを装着される。

 

「轟雷!到来!勝利オーライです!」

 

「震える魂!高鳴るハートビート!これが、我がパッション!」

 

今回のフィールドは戦国時代の村だった。

轟雷はあたりを見回すと、暗闇の中から迅雷が攻撃してきた。轟雷はそれに気づき、交わした。が、交わした瞬間、迅雷のサイズが足に引っかかり、転んでしまった。

 

『轟雷、大丈夫!?』

 

「はい、大丈夫です。反撃します!」

 

轟雷はそういうと、滑空砲を迅雷に向けてはなった。

 

「ぐああ!!」

 

滑空砲を受けた迅雷だったが、すぐに屋根の上に着地した。

 

「やるな!」

 

すぐに屋根の上から降り、轟雷に向かってクナイを持ち、攻撃した。

 

『轟雷!気をつけて!』

 

あおがそう叫んだ。

 

轟雷は迅雷のクナイを避けると、サイズを掴んだ。迅雷はサイズを離し、轟雷から距離を取る。

 

「やるな!轟雷!」

 

「迅雷も流石です!」

 

轟雷はそう褒めると、サイズを放り捨てた。

 

「とどめだ!」

 

「どうぞ、データを持ち帰ってください!私の勝利の!」

 

迅雷はそう叫び、轟雷に向かっていき、轟雷は滑空砲を撃ち、迅雷に向かって行った。

 

「甘いな!」

 

すると、迅雷が分身を作り出し、轟雷を囲んだ。

 

「動きが速すぎて残像が!?」

 

轟雷は驚くが、あおがこういってきた。

 

『動き速すぎて見えないなら、全部に攻撃すればいい……あ!轟雷!新しい武器!』

 

あおはセッションベースのとこに、武器を置き轟雷に転送した。

 

『轟雷、これで全部に攻撃だよ!』

 

「了解です!」

 

転送された武器をキャッチし、轟雷は迅雷に向けた。

 

「はああああ!!」

 

「バイオレンスラム!!ダブルキャノンモード!!」

 

あおが製作したバイオレンスラム・ダブルキャノンは迅雷の分身にあたり、次々と一掃していった。その中に本物の迅雷がいたのだろうか、迅雷のライフポイントがゼロになり、バトルは終了した。

 

『ウィナー!轟雷!』

 

アナウンスが流れるとそういった。

 

『いやー、うまく組み立てた自身はなかったけど……あっ』

 

あおがそういっている時に、バイオレンスラム・ダブルキャノンは爆発を起こし、壊れてしまった。

 

「あちゃあ〜、武器の組み立て間違えたかな?」

 

あおはそう轟雷に謝った。

 

「いえ、それより……」

 

轟雷は迅雷の方を向いた。

 

「くっ!まだだ!まだ終わってなどいない!勝つまでファクトリーアドバンスには戻れない。ここにしばらく住まわせてもらう!」

 

「迅雷まで!?」

 

迅雷がそういい、あおは驚いた。

 

こうして、迅雷が仲間になった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

Bパート 『アーキテクト、起動』

 

休日のある日、セッションベースに四体のFAガールがおり、バトルをするようだ。

 

「轟雷!」

 

「ステラ!」

 

「迅雷!」

 

「スティレット!」

 

『フレームアームズ・ガール、セッション!!』

 

「GO!」

 

「行きます!」

 

「いざ参る!」

 

「見てなさい!」

 

四体は消えて、それぞれ装甲パーツが装着される。

 

「注ぎます!今日のトキメキ!弾けます!私の煌めき!」

 

「流派、東方不敗は!

 

王者の風よ!

 

全新!

 

系列!

 

 

天破侠乱!! 見よ! 東方は赤く燃えている!!!」

 

「再びの鼓動!熱き炎は馬となり我は高みへ駆け上る!」

 

「私のビートは乗りまくってる!やる!やるったら、やる!」

 

 

今回のステージは闘技場。

 

ここで、ステラの装甲パーツ紹介〜

今回、ステラが装着しているのは、頭部には、黄色と白のグラビカルアンテナが付き、両腕の小手の部分には青と黄色の装飾がつき、両肩は赤と白で塗装されたパーツをつけ、両腰にそれぞれ一本のビームソードが装着されていた。

背中には六枚の羽がついており、飛行出来るようだ。

この装甲パーツの名は『ゴットパック』

 

「「フレームアームズ・ファイトォォォォォォォォォッ!!」」

 

「「レディィィィィィ…………!」」

 

「「「「ゴォォォォォォォォォォッ!!!」」」」

 

四体がそう叫んだ瞬間、迅雷がブーメランサイズで攻撃してきた。

 

「おりゃあああああ!!」

 

「でりゃああああ!」

 

ステラは轟雷の前に移動し、ビームソードを取り出し、ブーメランサイズを防いだ。

 

「やりますわね、迅雷」

 

「それはこちらも、同じ!だが……!」

 

迅雷がそういうと、

 

「私もいること忘れないでよね!!」

 

「はっ!しまっ……がはっ!」

 

スティレットが飛翔した状態で、ステラには突撃し、ステラは吹っ飛ばされた。

 

「ステラッ!……くっ!」

 

「私がいることを忘れるな!」

 

迅雷はクナイを出し、轟雷に斬りかかるが、轟雷もシュナイダーを出し、防いだ。防いだ衝撃で、後ろへ下り、両手を上にあげ、セレクターライフルを出し、迅雷に向けて放った。

 

「これでとどめです!」

 

「はっ!」

 

しかし、迅雷はブーメランサイズを投げ、セレクターライフルの砲弾を相殺して爆発をした。

 

すると、爆発の位置から謎の光が現れた。

 

 

「はああああああ!」

 

「くっ!」

 

ステラはスティレットと交戦しており、スティレットは刀を振るい、腕部に装着してあるマシンガンを撃ってくる。ステラも負けじと、バルカン砲を撃ち、反撃する。

 

「くぅ!こうなったら……!」

 

ステラは拳を構えると、突然、掌が光は輝き出した。

 

「な、なにっ!?」

 

スティレットは驚いた。

 

「はああああああ!私のこの手が光って唸る!あなたを倒せと輝き叫ぶ!!」

 

ステラはそういうと、黄金に輝く右手の掌を突き出し、スティレットに向かっていった。

 

「くっ!」

 

スティレットは刀から弓矢に変え、ステラに放つが、ステラの掌に弾き返される。

 

「なっ!?」

 

「スティレット姉様!覚悟!」

 

スティレット向かって、ステラはそう叫んだ。

 

「シャイィィィィィィィィィニング…………フィンガァァァァァァァァッ!!!!!」

 

ステラの掌がスティレットの頭部に向かう途中、突然何かを察知したかのように、止まった。

 

「ど、どうしたのステラ?」

 

「スティレット姉様、あれを?」

 

スティレットはなぜ、ステラがとどめを刺さなかったのか、気になりステラに聞いた。

すると、ステラは轟雷たちのいる方を指差した。

 

「な、に?あれ?」

 

ステラたちは轟雷たちの元へ向かった。

 

 

「えっ?」

 

「なんだ?」

 

轟雷とスティレットは轟雷たちに声をかけた。

 

「轟雷!!迅雷!!」

 

「あっ、ステラにスティレット…」

 

「なんなの?この光?」

 

「さあ、我々にもわからない。突然、光出して…ッ!?」

 

すると、光の眩しさが増し、中から現れたのは新たなFAガールだった。

 

「あなたは?」

 

「私はアーキテクト」

 

轟雷が名前を聞くと、新たなFAガールーーアーキテクトはそういった。

 

「アーキテクト……?」

 

「お主どこから、来たのだ?」

 

迅雷がそう聞くと、

 

「質問の意味が不明」

 

「質問の意味が不明って……」

 

スティレットはそういった。

 

「あなたはフレームアームズ・ガールなのですか?」

 

ステラがそう聞くと……

 

「肯定。バトルによるデータ収集開始」

 

アーキテクトは頷くと、いきなりそう言い出した。

 

「バトルだと!?」

 

「私たちと?」

 

「そのようですわね」

 

「謎の敵出現か」

 

「状況はわかりませんが、私は受けて立ちます!」

 

「自分もだ!」

 

「私も同じよ!」

 

「私もですわ!」

 

四体はそういうと、

 

「戦闘サブルーチン実行」

 

アーキテクトがそういうと、消えた。

 

「消えた!?」

 

「どこに!?」

 

それを見ていたあおも状況がわからなかった。

 

「え?何何?」

 

白「ねえ、まさかあおちゃん」

 

黒「うふ。何も知らないのね」

 

あおがそういっていると、マテリア姉妹いった。

 

「え?白と黒はあの子の事知ってるの?」

 

黒「勿論よ。全ての起源、私達マテリアが居て」

 

白「その次にあの子が居るの」

 

「は〜?」

 

マテリア姉妹はそう説明したが、あおはどうやらわからないようだ。

 

「説明しよう!マテリア白黒お姉ちゃん!そして突如バトルステージに現れたアーキテクト!彼女達の存在あってこそバーゼ達なのである!」

 

「意味がわからない……」

 

バーゼがそういったが、あおはまだ理解不能のようだ。

 

「なるほど、そういうこと」

 

「アストレイ、知ってるの?」

 

「ええ、聞いたことしかないのだけど、実体を持たずプログラムだけで動くFAガールがいるって噂をね」

 

「はぁ」

 

「全然、わかってないわね?アホなの?」

 

「アホっていうな!あ。でもさでもさ、何時ものバトルより特別感あるよね?って事はきっと報酬も良い訳じゃん!ね?ね?」

 

「うん!そうだと思う!」

 

あおがそういうと、バーゼはそういった。

 

一方、バトルフィールドの方では……

 

 

「分身サブルーチン実行」

 

すると、四体の周りに分身した無数のアーキテクトが現れ、アサルトライフルを構え、一斉に連射してきた。

 

轟雷と迅雷、ステラは走って躱すが、防御も出来ないため、固まって防ぐしかなかった。

 

「この!うっとしいのよ!」

 

スティレットは飛翔し、マシンガンで分身のアーキテクトを狙って連射するが、分身の半分はスティレットに向けて、精密に連射してくる。

 

「くっ!こいつら、精密に射撃してくるわ!」

 

スティレットはそう愚痴をこぼす。

 

瓦礫に隠れ、アサルトライフの連射を盾にして、ステラ、轟雷、迅雷は作戦を立てていた。

 

「残像で多数に見せているわけではないということか…」

 

「そうですね、どれも本物のアーキテクトようです」

 

「どうする!?」

 

「必ず弱点はある筈ですわ。それに、全て書き込まれたプログラムで動いている事は!」

 

「つまり?」

 

「想定内の事態には対応出来ないというわけです!」

 

轟雷はそういうと、滑空砲を下に向け、弾幕を張った。

 

「弾幕を張ったのね!だったら!」

 

スティレットはそう叫ぶと、分身アーキテクトに向けて、急降下し、刀を振るった。

 

「あお!バイオレンスラムを!」

 

「よ〜し!!」

 

あおがバイオレンスラムを転送した。するとバイオレンスラムが変形し、スパイクハンマーになった。

 

「はああああ!!」

 

轟雷はスパイクハンマーを取ると、煙幕に隠れ、アーキテクトの分身に奇襲し、数体吹き飛ばした。

 

「はああああ!!!」

 

ステラも拳を突き出し、数体の分身に正拳突きが当たり、撃破。

 

「対応サブルーチン無し。基本戦術ルーティンAに移行」

 

アーキテクトはそういうと、アサルトライフフルを連射する。轟雷、ステラ、迅雷、スティレットは岩の後ろに隠れた。

 

「全く、キリがないわね」

 

「大丈夫か!?」

 

「はい、なんとか」

 

「……ステラ、スティレット、迅雷。気付きませんか?」

 

「なにを?」

 

「アーキテクトは大量に分身してる事でエネルギーが分散しているようです。これなら接近戦で勝てます!」

 

「成る程、分身することでエネルギーの消費を補ってるってことですわね!」

 

「はい!」

 

轟雷の作戦に三体は賛同し、一気に突撃した。

 

「やあああ!!!」

 

轟雷は、バタリングラムを駆使してアーキテクトを数体撃破する。すると撃破されたアーキテクトの分身が消滅した。

 

「やあああああ!!!」

 

迅雷もユナイトソードを駆使して、数体の分身に斬りつける。斬りつけられた分身は、消滅した。

 

「はああああ!!!!」

 

スティレットは、メガスラッシュエッジでなぎ払い、分身の数体を斬りつけ、吹っ飛ばした。吹っ飛ばした分身たちに、マシンガンを撃ち込み、分身たちは消滅した。

 

 

「はああああ!!!」

 

ステラは雄叫びを上げると、体中に気を練り上げ、体に纏う。

 

「超級!覇王!電・影・だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」

 

ステラがそう叫ぶと、自分の頭を中心に回転運動を加え、そのまま分身体に向かって突進していった。

この技は地面に向かってエネルギーを流し、一気に大爆発させる広範囲の攻撃。

分身体たちを貫くと、構えを取り……

 

 

「爆発!!!」

 

その掛け声と共に、アーキテクトの分身たちは、爆発していき、消滅した。

 

「戦術変更。接近戦サブルーティン3D実行」

 

アーキテクトがそういうと、分身たちが次々、粒子になり、一つに融合した。

出てきたのは、四体。

一体は両腕にインパクトナックルを装備したアーキテクト。

二体はパイルバンカーとインパクトエッジを装備したアーキテクト。

一体はメガランチャーとバックパックに飛行ユニットを装備したアーキテクト。

 

「迅雷、接近戦に特化。轟雷、装備により接近戦に対応。スティレット、空中戦に特化。ステラ、換装パーツ『パック』を使用するオールラウンダー。轟雷はデータ無し未知数」

 

アーキテクトがそう分析すると、四体とも襲いかかってきた。

 

「でりゃああああ!!!」

 

「やあああああ!!!」

 

「はああああ!!!」

 

「はああああ!!!」

 

ステラ、迅雷、轟雷、スティレットも四体を迎え撃つ。

 

インパクトナックルを装備したアーキテクトの拳とステラの『ゴットパック』の拳がぶつかり、衝撃波が起きる。

 

「…………っ!?」

 

ほぼ互角。

 

轟雷、迅雷はパイルバンカーとインパクトエッジを装備した二体のアーキテクトに攻撃を仕掛ける。スティレットも空中戦で、メガランチャーと飛行ユニットを装備したアーキテクトと交戦中。

 

「きゃあああ!!」

 

「はっ!」

 

スティレットの声が聞こえ、ステラは振り向くと、地面に落下したスティレットがいた。

 

「スティレット姉様!……っ!?がはっ!」

 

ステラはスティレットに叫んだ時、一瞬、力を弱くしたのか、インパクトナックルを押し負けくらってしまった。

スティレットの元まで、吹っ飛んだ。

その時に、轟雷、迅雷も来た。

その時に囲まれてしまった。

 

「中々手強いぞ!」

 

「轟雷、何か手はないの!?」

 

「力を合わせれば行けます!」

 

轟雷はそう叫ぶと、スパイクハンマーを振り回し、地面を叩いて煙幕を張り、張ったと同時に竜巻を起こした。四体のアーキテクトは一体のアーキテクトに融合した。

 

「轟雷、迅雷、共に飛行不可能。ステラ、スティレット、共に飛行可能。空中戦サブルーティンに移行」

 

アーキテクトとはそう分析すると、浮遊した。

 

轟雷はスパイクハンマーを地面を削り、煙幕を張っており、迅雷に言った。

 

「迅雷!ハンマーの衝撃波に乗ってください!」

 

「承知!」

 

「スティレット姉様、私を途中まで運んでくれませんか?」

 

「いいわよ!」

 

「ステラ!スティレット!」

 

「「了解!」」

 

スティレットはステラの身体を持つと、一気に飛翔していった。

迅雷も轟雷のスパイクハンマーに乗り、それを確認した轟雷はスパイクハンマーを振り上げ、迅雷を飛ばした。

 

「やあああああ!!!」

 

竜巻の中から、迅雷が現れ、ユナイトソードを力いっぱい振り上げたが、アーキテクトに防がれてしまった。

 

「ステラ、決めろ!!」

 

「ッ!?」

 

迅雷がそう叫んだ時、いち早く竜巻から出ていたスティレットはステラを落下させた。

 

「ハイパーモード!!」

 

ステラの『ゴットパック』が光り出した。金色の輝きを放ち、背部のエネルギー発生装置が展開して仏像の後光のような光の輪を発し、胸部中央の装甲が展開した。

背部のユニットの六枚の羽根が展開した。

 

「私のこの手が真っ赤に燃える、勝利をつかめと轟き叫ぶ!」

 

ステラは落下中に右手の拳を出し、そう叫んだ。前腕カバーが手の甲を覆う様に展開し、掌に高熱のように燃え上がった。

 

 

「ばぁぁぁぁぁくねぇつ!!」

 

 

右手を振りかぶりる。

 

 

「ゴォォォォォォッドォ………!」

 

 

同時に右手を繰り出した。

 

 

「フィンガァァァァァァァァァァァァッ!」

 

 

高熱の拳はアーキテクトに命中し、地面に叩きつけた。

ステラはその後ろに着地し……叫んだ。

 

 

「ヒィィィィィトォ…………エンドォッ!!!」

 

 

瞬間、アーキテクトは閃光に包まれ爆発した。

 

「どう!?」

 

ステラはそう叫んだ。

 

アーキテクトのライフがゼロになり、消滅した。

 

『ウィナー!轟雷、迅雷、ステラ、スティレット!』

 

「「やったーー!!!」」

 

ステラとスティレットは抱き合って喜んだ。

 

「迅雷、大丈夫ですか!?」

 

「ああ、アーキテクトは?」

 

「消えました!私たちの勝利です!」

 

「そうか。ステラ、お手柄だったな」

 

「そんなことありませんわ。轟雷に、迅雷、スティレット姉様のお陰ですわ」

 

 

四体はそれぞれ、そういった。

 

「いや〜、熱いねぇ〜!いいもん見せてもらったよ!これでアルバイト代も入るんだから、データ収集はやめられないよ!」

 

あおがそういったと時、突然、インターホンが鳴った。

 

「ん?荷物?」

 

あおがドアを開けると、ドローンが小包を置いて、飛んでいくのが、見えた。

 

「ま、まさか……!?」

 

 

あおは驚いて、小包を開けると、

 

「アーキテクト!?」

 

中に入っていたのは、アーキテクトだった。

 

「プログラム名、アーキテクト。共同生活を開始」

 

こうして、アーキテクトと共同生活が始まったのであった。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。