ベートローガの親友的ポジションで転生したのは間違っているだろうか? 作:狭霧
キィィィと甲高い音が響く。
その音が聞こえなった、その時言葉紫苑は命を落とした。
ふと目が覚める。
「ん?ここは何処だ?」
見渡すが辺り一面白い何もない空間が広がっているだけだった。
その時紫苑の目の前で眩い光を放つ者目に入る。
その光は人の形を成していて、だんだんと光が消えていく。
その光を放っていた者は美しく、中々に育った果実を持った女性だった。
「君は誰だい?そしてここは何処だ?」
「私ですか?私は貴方をここの空間に呼んだ神です!!」
(はあ?神?何を言っているんだ?)
紫苑は頭をフルで回転させるしかし答えなど見つからないだろう。
「まあ、意味がわからないのはわかりますよ。簡単に言うとですね。貴方の死は私達の予定外のものでした。調べてみるとどうにもこうにも死神の方が間違えてしまったようでしてね、貴方には別世界に転生して貰おうと言うわけですよ。」
美しい女性は笑顔で紫苑にそう告げる。
しかし、紫苑は特に動じた様子はない。
そんなことはどうでも良いとばかりに辺りをくまなく見渡していた。
「無駄ですよ、いくら探しても貴方の探している物はありません。」
美しい女性は冷たい声でそう告げる。
「そうですか、事実なんですね?
なら、転生する際の何かギフトとかはないんですか?」目の前にいる女神にそう問いかける。
その問いに女神はキョトンとしていたが、やがてもとの顔に戻り口を開いた。
「そう、ギフトはありますよ貴方はないか欲しい力とかはないのですか?」
女神は人差しを顔の横にあげ笑顔で紫苑に問いかける。
紫苑静に考え込む、数分間考え込むと何かを思いついたかのように口を開く。
「なら、マーキングをした物の場所に一瞬で行ける能力を下さい。」
紫苑は目の前の神に無邪気声で告げる。
「良いですよ、それだけで良いのですか?」
「構いません!!」
紫苑神に有無を言わさぬように言い寄る。
「わかりました、それでは転生させます行ってらっしゃい言葉紫苑。」
目の前の神は哀しそうな顔の反面嬉しそうに紫苑を見送った。
「紫苑、貴方には他にも私からギフトを送ります、生かすも殺すもあなた次第ですよ。」
その女神の呟きは誰にも聞かれることなく、虚しく響くのであった。
またもや、言葉紫苑は目を覚ます。
目の前にいたのは頭に耳の生えた少年だった。
「誰だ?テメェ?」
耳の生えた少年は荒い口調で紫苑に言い寄る。
「僕は言葉紫苑って言うんだ、君は?」
「俺か?俺はベートローガって言うんだよ!!テメェはどっから来やがったんだって聞いてんだよ!!答えろ!!」
ベートは激昂したように紫苑に叫ぶ。
「分からない、分からないんだ。」
それは紫苑の中でベートに言える最善の発言だった。
「何だ、テメェ記憶がねぇのか?なら、俺の家に来い親父ならどうにかしてくれるはずだ!!」
ベートは尻尾を振りながらついてこいと言わんばかり手を振る。
紫苑は重い意識のなかベートについて行くのだった。