ベートローガの親友的ポジションで転生したのは間違っているだろうか?   作:狭霧

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遅れて申し訳ないです!
ネタと言いますか、ストーリーが全然思い浮かばなかったんです。
それで頑張って書いたストーリーがこれです。
皆さんに楽しんでいただければ幸いです。



15決闘前夜

「紫苑、どうやら五体満足で帰ってきたみたいだな。」

 

 

老師はそういうと紫苑の顔を見て顔をしかめる。

 

 

「すまねぇな。俺からお前にしてやれる事はこれくらいしかなかったんだ...真や翠にもあの場所の真実は伝えてねぇ今の所知ってんのは俺とお前だけだ。」

 

 

老師は目を閉じ、少しして目を開くと紫苑に問う。

 

 

「お前はあの場で『何を見て来た?』もしあの場が俺の知ってる通りになったんならお前...」

 

 

老師はそれ以上言葉を紡ぐ事はなく口を固く閉ざし紫苑に背を向ける。

 

 

「俺の...やってきた事は...クソ」

 

 

いつもの紫苑の冷静な声では無く酷く焦った声でそう呟いた。

 

 

 

 

 

〜〜老師side〜〜

「行ったみてぇだな。」

 

 

俺は紫苑が居なくなった後もオラリオの方向をずっと眺めていた。

 

 

 

俺は横に気配を感じて横目にその人物を見た。

 

 

 

どうやら紫苑と一緒に行った真の事が心配でもうひとりのじゃじゃ馬娘も来たみたいだ。

 

 

「翠、珍しいじゃねぇかお前が誰かを見送るなんてな!」

 

 

俺は笑いながら翠にそう言ってやった。

 

 

翠は不機嫌そうに俺の方を見て話し出す。

 

 

「あのねぇカグヅチ、私だって紫苑くんについて行きたかったんだよ?それを真に譲って貴方の面倒を見るんだからこれくらいしても良いじゃない?」

 

 

俺はそれを聞いて笑い出す、だってそうだろう?ガキの頃から育ててやった小娘が今じゃ俺のお守りだ、笑えるね。

 

 

「すまねぇな、まあこれからもよろしく頼むわ。」

 

 

俺と翠は顔を見合わせるとお互いに笑いあった。

 

 

 

 

〜〜〜〜

「ココがオラリオなのね!紫苑。」

 

 

真は初めて来るオラリオに異様にテンションを上げていた。

 

 

「真はぐれると危ないからあんまり遠くに行かない。」

 

 

そう言われ真は頰を膨らませるその姿は周りから見れば彼女が可愛いため相当な射殺さんばかりの殺気を向けられる。

 

 

「なら紫苑が私をしっかりエスカートして下さい!!」

 

 

そう言い、真は紫苑の手を握る。

 

 

紫苑は溜息をつきながらホルスの居る宿へと帰るのであった。

 

 

紫苑が扉を開けるとカウンターにホルスと赤毛の小さい女性がいた。

 

 

「親父さんただいま、それとロキ何の用だい?」

「おう、お帰りその後ろの子誰だ?」

「紫苑あんたなぁ、行方をくらませといてその言い方はないやろー。 」

 

 

ロキは少しばかり苛立った様子だった。

 

 

「あんたがおらんかったからベート相当荒れとったんやで?」

 

 

その一言で紫苑の顔つきが変わる。

 

 

「どうしてそこであいつが出てくるんだい?」

 

 

紫苑も苛立ちを見せ始める。

 

 

「ベートはもう僕とは関係ないんだから!」

 

 

ロキは紫苑の目の前まで顔を近づけて言い放つ。

 

 

「紫苑!あんたなぁ!ベートはまだ紫苑の事...」

 

ロキはそれ以上を口にしなかった。この場で紫苑に言うのは簡単だがそれで解決するような問題ではないそう分かっているロキにはどうしようもなかった。

 

 

「紫苑、これだけは言っとくであんたは道を間違えてる!その道を正すのは紫苑自身やで。」

 

 

ロキはそう言って赤い髪を揺らしながら紫苑の前から重苦しい足取りで宿を後にした。

 

 

その光景を困った顔で見ていた二人は紫苑を見つめるのだった。

 

 

紫苑は拳を強く握っていた、ロキの言葉が自身の弱さを物語っているようで込み上げる思いを全てを受け入れられないそんな感情が紫苑を支配していた。

 

 

 

 

 

〜〜

凶狼は一人街を歩く、今まで連れていた兎は居ない。

 

 

誰も居ない夜の帳が降りた街を一人誰かを探すかの様に、誰かに出会えるのを待つかの様に歩いて居た。

 

 

ふと、凶狼の足が止まる。そこは凶狼自身が認め、彼と別れた場所だった。

 

 

そこには一つの墓があった。その墓跡に刻まれた名を凶狼は読み上げる。

 

 

「シンディア・ハープ...お前の好きだった男は弱くなったぞ...お前と一緒にあのファミリアに居た全てを護りたいと誓った時より、さらに弱かった俺と一緒に大暴れして居た時よりだ。」

 

 

しかし返事はない。当たり前だろう彼が話しているのは墓石なのだから。

 

 

でも何故だろう凶狼はこの墓石からどうしても声が帰ってきそうそんな気がして仕方がなかった。

 

 

それはいつもの凶狼を知っているものであれば滑稽な姿に見えるだろう、いつもいつも雑魚、雑魚、弱い奴は出てくるな、そんな暴言、罵倒を繰り返すそんな男が死んだ者にから返事が来ると思っているのだから。

 

 

凶狼がその墓石へ背を向ける、そして一歩歩き出した時。

 

 

『ならさ、一発ブン殴って目を覚まさせてあげれば良いのよ!

ベート君なら必ずできるよ。』

凶狼は振り返る、そこには腰まで伸ばした美しい銀色の髪、笑った顔で拳を打ち付けているエルフの少女が見えた。

 

 

凶狼は目を疑った。目を瞑り、もう一度開くとその場に彼女の姿はなかった。

 

 

「ハッ!まさか幻影まで見えるとは俺も弱くなったか...シンディア死んだテメェに言われるまでもねぇよ!あの馬鹿の目を覚まさんのは俺だ、黙って見とけ。」

 

 

その狼の叫びを聞いたものはたった一人を除いて誰も居ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここで一つご報告をさせて貰いたいと思います。
色々と考えたんですが、このベートローガの親友的ポジションで転生したのは間違っているだろうかを別ストーリーでもう一作品書きます!
題名はまだ考えていません。
次回と新しい作品は5月中に必ず出します!
では次回会いましょう!
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