ベートローガの親友的ポジションで転生したのは間違っているだろうか? 作:狭霧
そろそろ決闘引っ張りすぎじゃないかと思い出した主ですが、まだ引っ張れると思うこの頃。
そろそろ本気で決闘編終わらせないと大変な事になりそう。
まあこんな作者の情報はさておき
ベートローガの親友的ポジションで転生したのは間違っているだろうか?16は始まります!
「言葉......紫苑...あの時の続きだ...俺を楽しませろよ。」
オッタルは不敵な笑みを浮かべる。
「オッタル、貴方にしては珍しいくらい気合いが入っているわね?」
オッタルに語りかける主神であるフレイヤだった。
フレイヤはいつもは感情を表に出さない自分の眷属がこうも感情を剥き出しにしている姿が疑問だった。
「やっぱり、紫苑は壊してでも私の元に連れてくるべきだったかしら?」
「フレイヤ様!!そればかりは私は許しはしないと何度も言ったでしょう?」
いつも主神に逆らわないオッタルが紫苑の事になるといつも歯向かう、フレイヤはこの事がいつも不思議に思っていた。
「やっぱりオッタル貴方は紫苑の事になると人が変わった様になるわね?」
フレイヤは面白そうに笑みをこぼす。
「分かってるわ、私だって貴方に嫌われたくないわ、紫苑に手は出さない。」
その言葉を聞きオッタルは再度目を瞑りその後は何を話しかけようとも返事は返ってこなかった。
〜〜
「イシス...シンディ...僕はきっと二人の意思を無視してここまで進んで来てしまったんだろう...それでも僕は今を貫くよ、それを折れる人物なんて君達を除けば一人しか居ないのだから...」
紫苑はそう言って笑っていた、それをその一人がしてくれるのを期待しているかの様に。
「紫苑...」
紫苑はその様子を真に見られているなど知る由もなかった。
「ホルス様...紫苑はどうしてああなってしまったんですか?」
「俺の口からは言えないなぁ真ちゃん、知りたいならあいつが自分から話すのを待つのが一番だぜ。」
ホルスはそう言って話を打ち切った。
〜〜〜
「そろそろ時間になりそうですねぇ〜。」
「猿魔さん...紫苑さんって来るんでしょうか?」
レフィーヤは心配したように猿魔に問いかける。
「来ますよ!」
なんの心配もないように猿魔は言いきった。
「それよりも僕としてはベートさんの方が心配っす。」
猿魔はそう言って闘技場の端に目を瞑り壁に背を預けているベートを横目で見ていた。
「あの人がこの決闘に横入りを入れないか本当に僕は心配ですね...」
猿魔はそう言って腹をさすっていた、レフィーヤもそれに共感したのか苦笑いを浮かべ、二人の足元で眠っていた黒はそんな二人の会話を知る由もなく欠伸をして再度寝直していた。
それから数分先にオッタルが現れた。
オッタルはベートに一瞥をくれると闘技場の中央へと陣取りそこに自身の大剣を地面に突き刺し、立ったまま瞑想を始めていた。
「流石の王者の風格っすね、隙が一個も見つからないとは怖いっすよ。」
レフィーヤはその姿を見て絶句していた、猿魔の様に軽口でも叩ければ良かったのだろう、今のレフィーヤには紫苑がオッタルに倒される未来しか想像できなかった。
オッタルが瞑想を始めて数分、腰に刀を携えいつも来ているローブを羽織った紫苑が現れた。
紫苑がオッタルの前に佇んだ。
「やっと来たか...言葉。」
オッタルはいつのまにか瞑想をやめ口を開いていた。
紫苑もそれに答える様に懐からクナイを取り出しオッタルへと向ける。
「すまないね、君を相手にするんだ準備は十分にしなければいけないだろう?」
そう紫苑は笑みをこぼした。
紫苑が不意にオッタルに向けたクナイを手から離す。
そしてクナイが地面へと突き刺さると同時にオッタルと紫苑は動き出した。
オッタルは地面に刺していた大剣を引き抜きそのまま横に振り切るが紫苑は二本目のクナイをいつのまに取り出したのかそれをオッタルの背後を通る様に投擲し回避した。
「どうやら、この前の時よりは少しはマシになった様だな。」
「それはどうも。」
紫苑はそれを機に腰に携えた刀を抜いた。
「カグヅチ...その身に宿せ...業火を」
そういうと刀の刀身は炎を発し始めた。
「さて、オッタルそろそろお互いに本気でやり合おうか?」
紫苑はそう不敵に笑みを浮かべ炎を宿した刀の切っ先を向けるのだった。