ベートローガの親友的ポジションで転生したのは間違っているだろうか?   作:狭霧

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今回は短いけど早めの投稿です。
ではベートローガの親友的ポジションで転生するのは間違っているだろうか?18話は始まります。


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夕日が落ちていく、その光景が見える崖の上には少女が立っている。

 

紫苑は彼女に手を伸ばす、けれど紫苑の手が彼女に届く事は無かった。

 

彼女は笑った そして口を開く

 

「紫苑君!君は一歩先に進んだ!なら早く私の事は忘れてとは言わないけど振り返らないでだってベート君と一緒にいる方が紫苑君楽しそうなんだもん!」

 

彼女は瞳に涙を溜めながらそう言う。

 

 

待ってくれ!シンディ!君と一緒じゃなきゃ

 

 

そう紫苑は口にするが声は出ない。

 

 

伝えたいのに彼女に伝えられないそんな気持ちを紫苑は歯がゆく思った。

 

 

「紫苑君の気持ちは本当に嬉しいよ...また必ず逢えるから私を絶対探してね?」

 

涙で顔を濡らしながら彼女は夕日と共に消えていった。

 

 

必ず...君を探し出す!だから待っていてくれシンディア

 

 

紫苑は口に出来なくともそう彼女に誓った。

 

 

 

 

 

 

〜〜

 

 

紫苑は目を覚まし、体を起こそうとするが痛みが走りまた横になってしまう。

 

自分が一体何をしていたのか思い出せなかった。

 

 

「この傷は...一体何してたんだっけ?」

「目ぇ覚めたか?紫苑」

 

声のする方に顔を向けるとそこには不機嫌そうに椅子に跨るベートの姿があった。

 

 

無言でお互いを見合っていた。

 

 

先にその静寂を破ったのはベートだった。

 

「無様に負けた気分はどうだ?紫苑」

 

ベートは口角を吊り上げ笑う。

 

紫苑はその言葉で王者と決闘していたことを思い出す。

 

 

紫苑は少し笑うとベートにこう答えた。

 

「負けたのに何処かスッキリした気がするよ、どっかの狼人(ウェアウルフ)に殴られたからかな?」

「はっ、ふざけたこと抜かしてんじゃねぇよ、いつもお前は遅すぎるんだよ人間(ヒューマン)。」

 

 

お互いに顔を見合わせると一気に笑いがこみ上げてきた。

 

 

数分笑った後に真面目な顔に戻り紫苑はベートに聞く。

 

 

「僕が負けたのはわかった、僕が気絶した後オッタルはどうしたんだい?」

「ああ...それなんだが」

 

 

 

〜〜

「俺の愛刀にヒビが入るとは...末恐ろしい奴だ..」

 

オッタルは肩で息をしながら自分に斬られた紫苑を見下ろしていた。

 

あの衝突の末勝ったのは王者だったのだ。

 

レフィーヤが急いで駆けつけ手当を、猿魔、ベート、黒の3人が間に割って入っていた。

 

「凶狼(ヴァナルガンド)、指揮者(マエストロ)よ、言葉に伝えろ、お前に聞いてもらうのはファミリアに入れとそう言っておけ、俺からはそれだけだ。」

 

 

オッタルはそう言うとその場から歩き出した、少しした場所で後ろを振り向き。

 

 

「そういえばこの前ある噂を聞いた、ダンジョンの深層で銀髪のエルフを見たと指揮者お前なら何か知っているのではないか?俺には関係のない話だが。」

「待つっす!オッタル!」

 

猿魔の話に耳など傾けずオッタルはその場から歩き去った。

 

「ベートさん、オイラは少し情報を探ってくるんで紫苑さんのことを任せましたよ!」

 

そう言って黒と共に何処かへと去って行った。

 

 

〜〜

「そんな感じで、猿魔達と別れてお前を本拠地まで連れてきたんだよ...ロキに言い訳すんな大変だったぜ...」

「苦労をかけたね、ベート。さて、ファミリアに入れか...どうやら僕以外の道も決まったみたいだね?」

 

紫苑がそう呟き扉の方を見る。

 

「流石オイラ達の団長っすねぇ〜、察するのが早いじゃないっすか〜」

「ウーワン」

「紫苑が行くなら私は何処にでもついて行くわ!」

 

扉を開け入るなら三者三様の反応を見せる。

 

「て、ことらしいでぇ?紫苑、第二級冒険者レベル4指揮者の猿魔(えんま)・天陣(てんじん)に第一級冒険者レベル5真(まこと)・柊(ひいらぎ)に黒はウチに入る事を決めてくれた、アンタはどうすんの?」

 

ロキはそう紫苑に問いかける。

 

紫苑はロキの方を見る。

 

「わかってるよロキ...だからそんな目で見ないでくれ、頼むロキ僕をロキファミリアに入れてくれ。」

 

ロキはにこやかに笑うと

 

「紫苑!これからよろしくなぁ!」

 

 

紫苑はそのロキの笑顔にああこの神には勝てないなぁとそう思うのであった。

 

 

だってその笑顔は自分が失った主神と同じ顔をしていたのだから。

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