ベートローガの親友的ポジションで転生したのは間違っているだろうか? 作:狭霧
コツコツと誰かが歩き音がダンジョンに響く。
ダンジョン49階層、言葉紫苑はダンジョンを一人の走っていた。
「フォモールの数が少ないな」
紫苑は少し間を置くと思い出したかのように呟く。
「そうか、ロキファミリアの遠征期間中か」
紫苑は少しフッと笑うとまた走り出す。
「彼奴に会うのは忍びないな.....」
紫苑が安全階層へ早く向かっていると激しい戦闘音が紫苑の耳に届く。
だいぶ離れて入るが紫苑には隠者というスキルがあり遠くの音を拾う事が出来る。
紫苑は急ぎ安全階層の50階へ向かうのであった。
50階層では芋虫の姿をしたモンスターとロキファミリアが交戦中だった。
そこで団員に指示を出すエルフの女性の姿を見つける。
紫苑はそのエルフに向かって口を開く。
「奴らは僕がやろう、貴方たちは退くなら退いてください。」
「待て、お前は誰だ?その前に一人で相手出来る相手ではないぞ?!」
紫苑はその言葉に対する答えを行動で示した。
「我 雷鳴を纏う者なり 」
紫苑の呪文詠唱が完成する。
「雷光」
紫苑は雷鳴を纏うと同時に自分の腰より三つ叉のクナイを投擲する。
そのクナイが着弾すると動じに紫苑の体が消えた。
「消えた?」
エルフの女性がクナイの飛んだ方向に顔を向けると、そこには先ほどまで自分の近くいた青年が群れに突っ込んでいる姿を見つけた。
紫苑は飛ぶと同時に腰より小太刀を抜き芋虫型のモンスターを切る。
モンスターの魔石に当たったのかモンスターは消滅する。
その後、紫苑はクナイ真上に投げ移動する。
その瞬間、風を纏った少女やアマゾネスの少女、小人とドワーフ、狼人の人物が帰ってきた。
「リヴェリア状況はどうなってる?」
小人の少年?らしき人物は口を開く。
「そこの黒い男のおかげで被害は少ないぞ、フィン」
リヴェリアと呼ばれた女性は先ほど紫苑に問いかけたエルフだったらしい。
「そうかい、なら君にも手伝って貰うが良いかい?」
フィンと呼ばれた男は紫苑に問いかける。
紫苑は行動でまたも答える。
クナイを芋虫の群れに投擲し一気に数体のモンスターを屠る。
フィンは感嘆したように呟く。
「まさか、行動で返答してくるとはね、変わった子だ。」
「ガハハ、良いではないか、フィンよ彼奴は頼もしいぞ!!」
ドワーフの大男は笑いながらフィンに答える。
「じゃあ、僕らも行こうか。」
ドワーフの大男とフィンは歩みだす。
紫苑が芋虫を屠っていると人の形をした物が現れた。
紫苑はそれを知っている、見るだけで紫苑の憎悪を駆り立てるそのモンスターを、紫苑は昂ぶる感情を抑えながら人型に向かっていくのだった。