The.end?~果て男の復讐劇~   作:クリーパー

19 / 19
飾りカボチャ

ゾディーナ「スカル〜、アレ忘れてないよね?」

 

玄関(に値する場所)で

 

スカル「.......忘れると思うか?」

 

帽子(の代用である無染色の革のヘルメット)を被ったゾディーナと

 

ゾディーナ「前忘れて怖がられてたじゃん。」

 

スカル「ヴッ」

 

飾りカボチャ(橙色を呈するウリ科カボチャ属の一年生植物の果実をハサミを用いてくり貫き加工した物でしばしばアイアンゴーレムやスノーゴーレムの召喚に用いられ果肉は食用となり十分に加熱を行ってから食すと非常に甘美な味わいを満腹感と共に感じ頭部に装着するとなんとなーく目と目が逢う瞬間気まずくなって目を逸らしたくなっちゃう系山岳バイオームに加工前の状態で自然生成される一ブロック大の物体)を被ったスカルと

 

ボブ「ちょwwっwwwwwしwwwwwぶwwwちwwwょwwwwwwハwwwwロwwwwwwウwwwィwwwwンwwwwwかwwwwwよwwwwwwブッwwwwwハwwwwァwwwwww」

 

ボブ(平常運転)達に

 

スカル「イヤーッ!」

 

ボブ「グワーッ!?」

 

炸裂する空手チョップ(実際痛そう)。

 

スカル「テッッッッッッメェ調子乗ってんじゃネェぞコラ爆発してぇなら幾らでも殴ってやんぞコラァ…!」

 

ゾディーナ「スカ君がキレた…!?」

 

ボブ「ゲッファッ…わりかったよだからその手刀を俺の腹から…ゴッホォァァァアアッ」

 

スカル「『もう一発下さい』ってか?」

 

ランド「インガオホーってヤツだよ…ボブ…」

 

ボブ「解せぬぅぅ……」

 

(前回の更新から一年位腹痛で踞ってた)僕が追い付いて

 

ゾディーナ「おっと、ランド君も準備できた?じゃー出発だね!」

 

かくして僕らの買い出しは始まった。

不安は残る。

中立を保っているとはいえ向こうから見たこちらは恐ろしい『モンスター』だ。化け物だ。僕らから見た人間のように。

あの時の感情……異様な敵意。殺意。

フラッシュバックしない保証はない。

 

ゾディーナ「透過ブロック越しじゃないと日焼けしちゃうのヤだよね~…」

 

スカル「全くだ。兄貴みたいな色黒にはなりたくない。どうせなら何か良さげなものでも買ってくるか。人も増えたし需要があるかも知れん。」

 

ゾディーナ「へー?結構そういうの気にするタイプなんだ?」

 

スカル「支部長として身嗜みは整えときたいからな…こんな格好で言いたくはないが。」

 

ゾディーナ「そう?意外とソレ、オシャレだと思うけどな~?」

 

スカル「…どういう基準だ。ったく、今すぐにでも脱ぎ捨て――」

 

ゾディーナ「そんなこと言わないの。ほら、ちゃんとかぶって――――」

 

怖い。

やはり。

得体の知れない恐怖と生理的な嫌悪から来る強い敵意。

どうしよう。

武器の携行は許可されている。ホルスターにはずっしりと重く冷たい拳銃がある。

地上への通路、耳に入らない会話と硬い足音。

どうしよう。

 

ゾディーナ「――あー!ランド君も似合うかも!」

 

ランド「あッ!?え?何?何!?」

 

鼻につく強いカボチャ(橙色を呈する以下略)の匂いで現実に引っ張り戻された。

視界が暗い。出口の光がギザギザに切り取られる。

よろよろと2、3歩よろける。頭が重い……

 

スカル「おい…意外と…似合ってんな。」

 

ゾディーナ「でしょでしょ!?余計に持っといて良かった~!」

 

ランド「ちょ…これ……何ッ…」

 

ゾディーナ「みてのとーり、飾りカボチャだよ。人間、苦手なんでしょ?」

 

ランド「…へ?いや、そうだけど…」

 

足音は止んでいた。

三人の空気がはたと止まる。

 

ゾディーナ「別に嫌いならさ、わざわざ直視する必要なんてない…でしょ?ソレならきっと守ってくれるハズだよ。」

 

ランド「……」

 

ゾディーナ「ね?」

 

暫しの沈黙。

 

スカル「なるほど、至極全うな理由だな。…で、本心は?」

 

ゾディーナ「……被せちゃいたかっただけでーす。」

 

スカル「素直でよろしい。行くぞ、このままじゃ日が暮れちまう…」

 

ゾディーナ「暮れちゃった方がいーんじゃない?」

 

スカル「それこそハロウィンだな、はは...」

 

出口が近い。ジャングルの生暖かい風と匂いとがカボチャの隙間から入り込んで吹き抜け行く。

差し込む光が反射して通路が明るくなってくる。

苔むした壁に謎の記号、何かが飛び散った跡、弾痕、トラップと思しき仕掛け床.......

 

ランド「そういえば...ここから忍び込んだんだっけ。」

 

ゾディーナ「んん?」

 

スカル「そうか.......そうだったな。いやぁ、あの時は正直ビビったよ。なんせたった3人の弱小チームだったからな...敵性人間だったら勝ち目なんて無いしな」

 

ランド「思えばずいぶん昔の事みたいだなーって、てっきり誰もいないって思ってたしゾッとしたのなんの...」

 

ゾディーナ「あー!ライムちゃん踏んづけたんだっけ?あの子ずーっと根に持ってるみたいだよ?こないだもフリルちゃんに愚痴ってたしさぁ」

 

ランド「ゑっ」

 

スカル「アイツは一度恨むと長いからな.......お土産でも買って行ってやるか。」

 

まぁ思いっきり踏んじゃったし...

.......

もうそんなに経つんだっけ。

何もかも無くしたあの頃から。

 

ランド「.......『今日より明日、明日より明後日』....」

誰にとなく呟く。

 

スカル「ん?....なんか言ったか?」

 

ランド「いや.......別に。」

 

スカル「そうか.......」

 

外。

眩しい。

眩しいって感じたことあったっけ?

エンドの空がここよりずっと暗かったせいかも知れない。

でも多分、きっと違う。

 

スカル「ま.......気負いすぎんな」

 

ゾディーナ「スカくんなんか言った?」

 

スカル「さっさと済ませて帰るぞってだけだ。」

 

ゾディーナ「あいあいさー!」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。