恭兵side
銃弾の飛び交う戦場で、俺は腰に指したナイフを両手に持つ。
「居たぞ!
「ちっ…」
建物の影に身を寄せていたのがばれ、奴等は建物ごと容赦なく撃つ。
咄嗟に避けることに成功した俺は、そのまま奴等の下まで駆ける。途中、飛んでくる弾丸を避け、またはナイフで弾いていく。
「死ね」
近づけば、あっという間に二人の首を撥ね飛ばす。
「う、うわぁぁぁっ!?」
同僚の撥ね飛ばされた首を見て、男は銃を乱射するが、首を撥ねた死体を蹴り飛ばして動きを止める。
「おとなしく死ね」
男の首は一瞬の間に飛ぶ。
既に見慣れてしまった返り血も気にせず、次の戦場に走る。
どうやら俺は、
どう考えても、中学生になったばかりの年齢の子供につける二つ名じゃないな。
「恭兵。お前、日本に帰れ」
「はぁ?…意味分かんないんだが」
愛用のナイフの手入れをしていると、一応実の父親である大神恭介からの戦力外通告か。
「お前もそろそろ日本で勉強をした方がいい。こんな血生臭い
「損得じゃない。俺の居場所は日本じゃなく、この戦場だ」
「それを決めんのはまだ早いだろ。お前はまだガキだ、日本で学んでからでも遅くはねぇ……それに、最近日本の知り合いが手を貸してほしいって言っててな」
「…今更日本の平和ボケした奴等と、一緒に居られるか」
「それがそうでもないらしい」
四年後
「早く起きろ」
「ぐえっ」
同居人の濁り目のアホ毛野郎を蹴り起こす。
「起きたか、遅刻しても知らんぞ」
それだけ言って早々に家を出る。誰だって遅刻は嫌だ。
「…もう四年か」
今でも思い出されるのは、七年以上もどっぷり浸かった戦場。ナイフでひたすら殺しまくった。
まぁ、今でも似たようなことをしているんだけどな。
「奈良坂か」
「大神…比企谷はいないのか?」
「寝坊だ。俺は三回起こしたぞ」
おもに蹴りで、と呟く。
「そう言えば、米屋は無事に進級できたのか?」
「ああ、隊全員でひたすら教えたからな」
「…お前もご苦労なことだ」
「それはお互い様だ」
話しているうちに、教室前についたので、またといって別れる。
学校は半日で終わり、鞄を持って隣のクラスに居るであろうアホ毛を迎えにいく。
「…おい、そこの席の奴は?」
アイツは居なかった。ボッチのアイツには行くところなんでないはずだから、その後ろの席の女子に聞く。
「お、大神さま!?申し訳ございません!見てないです!」
「…そうか」
反応のしかたに気になるが、先ずはあのアホ毛を探さなければ。