twitterのタグを見て感銘を受け、ジェバンニしました。



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twitterにてこのタグを見ていて途轍もない電撃が通ったので一晩で書きました。


飄々とした美術部美少女部長

 

 

 

 

 

 

 

19世紀ごろまでのパリの画家たちの各画は、ポルノグラフィティ的な裸婦の絵が多数を占めていたとも言われるが、高貴な身分の男性たちは「すばらしい芸術だ!」と嘯いてまで鑑賞していたらしい。キリスト教の教えによって聖なるものでなければ女性の裸を描くことは好ましくされていなかったのだ。

 

まぁ、正直そちらの方面については僕の専門外なのであまり詳しくない。只々退屈な古文の授業を乗り越えれば今日の学校は終わりだ。一刻も早くこの地獄から抜け出したい。

 

「なぁ、お前は体験入部どこにするんだ?」

 

...へ?

 

思わず変な声が出てしまった。話しかけてきたのは、名前も知らない同級生。

 

「何してんだ...もう誰も残ってないぞ?」

 

そう言ってあきれる彼は僕の前の席に座った。

 

体験入部って?

 

正直に疑問に思ったことを彼に聞く。

 

「なんだ聞いてなかったのか?体験入部は強制だぞ。」

 

体験入部.....強制?

 

もちろん入学式の時点で1か月後には体験入部がある事は知っていたが、まさか強制とは。

 

「ちなみに俺は水泳部に決めたさ、で、お前はどうすんだ?」

 

...ここって美術部とかあったけ?

 

「あったと思うが...正直分からん!文化系はノーマークだったからな。」

 

そうか、ありがとう。文化系辺りを回ることにするよ。

 

「おう、じゃあな。」

 

うん、君も頑張って。

 

「おう!」

 

名前も知らぬ彼は意気揚々と教室から出て行った。

 

...さてどうしたものか。真面目に体験入部に行くか。サボタージュを決め込むか。

 

そうだ、窓から見た風景でも書きなぐろう。

 

思い立ったが吉日、通学鞄からスケッチブックと鉛筆を出し、窓側の席に座る。

 

スケッチブックをめくり、空きの大きいページを見つける。あとは思うが儘に書きなぐるだけだ。

 

大体のあたりをつけ、線で形を出す。陰の部分に鉛筆をこすりつけ暗くする。ただそれだけ、何時もやることだ。

 

学校の校舎という物は常に南向きに窓があり、黒板が西側を向いていなければならないというルールがある。

 

よって、教室の窓から見える風景を描いていると、やはり似た陰影のつき方をするのは致し方ない。

 

そう結論づけ、鉛筆を筆箱に仕舞い、立ち上がる。

 

振り返った瞬間、

 

…目があった。まず、吸い込まれるような美しい黒目が印象的だ。三白眼、と呼ばれる物だろうか、睨むようにこちらをジッと見つめてくる。次に目に入ったのは、黒髪…跳ねもウェーブすらもかかっておらず、流れるようなストレートヘア。梳く必要性すら見当たらない。

 

そこまで高くない自分の身長より、拳一つ分ほど低い彼女は、どうやら僕が描いているところを眺めていたらしい。

 

「君、ついてきてもらおうか。」

 

有無を言わせず、唐突に彼女は僕の腕を乱暴に掴み、歩き出した。

 

どうしたんですか…?

 

連れていかれながら質問をするが、返ってくるのは沈黙。

 

もしや、このまま拉致されて、校舎裏ではヤンキーな先輩達が手ぐすね引いて待っているのだろうか。

 

取り敢えず、手を振りほどこうとした…が、腕を掴む力が強くなり、歩く速さも上がっている気がする。

 

早く止まってくれと思ったが、その瞬間は突然訪れた。

 

 

 

ここは、美術準備室?

 

美術準備室、この高校の7不思議の一つ、魔物の棲む部屋と噂の準備室だ。

 

しかし、その扉には「美術部」と貼り紙がされていた。所詮は噂である。

 

「入って、どうぞ。」

 

お、お邪魔します。

 

準備室には、真ん中に大きな机があるだけで、後はいろいろな物が雑多に置いてある。…これはデッサン用の林檎の模型だし、あそこに置いてある物は…所謂「陰茎」のカタチを模した大人のグッズである。この状態を一言で表すのならば…「混沌」という物が当てはまる。

 

えっと…ここは、一体?

 

「ようこそ、美術部体験入部へ。歓迎するよ、新入部員君。」

 

新入部員…?

 

勝手に新入部員にされているが、体験入部を乗り越えるのに丁度いいのでそのままにしておく。

 

「では今日の活動を始めよう。」

「見ての通り、我が美術部員は僕一人だけだ。美術部を継続するためにも、キミには入部してもらわなければならない。…という事で、レクリエーションとして、デッサンをしてもらおうか。」

 

…えっと、何をデッサンすれば?

 

「言わなくても分かるだろう?」

 

そう言って彼女は、カーテンを全て閉じ、さらには扉の鍵まで閉めてしまった。

 

そして、僕の後ろに回り、彼女の細く、ブラウスの白に包まれている腕が回される。その腕を退かそうと触ると、とても冷たい。

 

極め付けに彼女は、肩に顔を乗せるようにして耳元に囁いてきた。

 

「僕の裸体をモデルにするんだよ。」

 

 

冗談だ、そうだ、そうに決まってる。彼女はどうやら僕を揶揄っているらしい。

 

だってほら、ボタンを外す音が聞こえる、今度は何かのホックを外す音。大方ネットで拾ってきた音声でも流しているんだろう。こんな事では、僕は動揺しない。

 

ファサッ…何か、恐らく衣類が落ちる音がした。

 

「ほら、よく見てくれよ。僕はそんじゃそこらの女よりかはスタイルがイイと自負しているんだ。」

 

彼女の囁きがまるで魔物の声のようだ。

 

まさか…あり得ない。

 

脳の処理が追いつかなくなりそうだ。

 

僕だって、思春期男子だ。

 

こんな状況で煩悩が浮かばない訳がない。

 

そんな状況で、女慣れしていない僕が耐えれる訳もなく、僕は呆気なく意識を飛ばした。

 

「まぁ、冗談だけどね…って気を失ったのか。これじゃ先が思いやられるね。」

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますと、そこは雪国だった。

 

 

 

と言ったが、そんな訳もなく。ブラウスの白い生地が視界を覆っている。透けて見える先の中心部には凹んでいる部分、ヘソ___色々な意味を持つ言葉だが、ここではへその緒の取れた痕の部分の事を指す。___が見える。ヘソや、腰の部分と言えば女性の体の中でもエロチシズムの感じられる部位である。正直言って体に悪い。身体を捻り、逆方向を向こうとする。

 

すると、彼女と目があった。

 

「おや、ようやくお目覚めかい?」

 

…外に視線を移すが、既に暗い。

 

どれぐらい寝てましたか?

 

「ざっと3時間…かな。」

 

3時間⁈ってことは…

 

「今は、午後8時ぐらいだね。言い換えるなら20時を回ったところだ。」

 

帰らないんですか?

 

「キミが気にする事では無いさ。」

 

…僕のことはほっといてくだされば良かったのに。

 

「キミには僕がそんな事をするような冷酷な人間に見えるのかい?」

 

あ、いや、そういうことじゃないです。

 

「さて、帰ろうか。」

 

はい。えと…

 

「亭主関白風に「お前」と呼び捨てにしてくれ。」

 

…え?

 

「冗談だよ。気軽に先輩とでも呼べばいいさ。」

 

よろしくお願いします、先輩。

 

「こちらこそ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、僕と先輩の変わった部活動が始まった…のか?


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