戦艦のフレンズ?   作:SATO 1940

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一話

 あなたは輪廻転生(りんねてんせい)という現象を信じているのだろうか?

 転生輪廻(てんしょうりんね)とも言い、死んであの世に還った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってくるって言う仏教やその他宗教の教えの一つのことだ。

 これを俺は信じてなかったのだが今の俺の状況からつい、ひょっとしてそうなのではないかと思ってしまう。

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 広々と広がる巨大な水溜り「海」に沈みゆくおおよそ健康とは思えない程真っ白い肌の彼女と機械を纏った満身創痍の少女が立っていた。

 沈んでいく彼女はじきに水没し、死ぬだろう。それは誰がその状況を見ても分かる。しかしその彼女は笑っていて、満身創痍な少女は彼女を救助しようとすることもなくただじっと少女の仲間が、彼女の仲間が沈んだ海に沈んでゆく彼女を眺めていた。

 暫くして彼女は完全に没し死んだ。意識を亡くした彼女の遺体は暫く水中を沈降していたが、突然緑色の粒子が彼女から溢れ出し辺り一面を覆い尽くしたかと思えば緑色の光を出し爆発した。そこにあった彼女の遺体は最初から存在していなかったかのように塵も残さず消え去った。彼女の名前は無かったが少女等からは「戦艦レ級」と呼ばれていた。

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 彼は知らない所で目が覚めた。頭上は青空、見渡せばサバンナ。

 何処ここ?俺は記憶にある限り日本に居たはずなのだが...ん?俺って誰だっけ?...記憶喪失?いや似ているけど違うっぽい。日本や自分のこれまでの記憶はあるのだが、自分の名前だけがすっぽりと抜け落ちていて分からない。とりあえず歩こう。ここが何処だか分かるかもしれないし。

 彼は歩き出そうとしたが、体に違和感を覚え立ち止まった。視点が低くなっており、体が体が軽いのである。

 俺ってこんなに肌白かったっけ?

 彼はまず自分の肌の色に違和感を覚え、それから身体中をまさぐり、一つの結論を出した。

 俺、私になってる。しかもこれ...尻尾?デコとアゴが極端に尖っていて頭に三連装砲、左右のエラに二連装砲...あれ?これって?

 彼は体が彼女になっていた。そして尻尾に見覚えがあるようで。

 やっぱり、見間違うハズがない。艦これのレ級だ。もしかしてここって艦これの世界?だとしたらなんで地上に?大体の艦これ転生モノって海スタートなのに...転生モノ?俺って死んだの?

 彼は自分の体が誰だか分かり自分が元の世界で死にここ、異世界転生したことを把握した。

 おかしい。死んだのなら死ぬ直前の記憶はもあるハズなのだが...俺が名前を忘れたのはこれと同じ原因か?...まぁいい、どうせ考えたって知る術は思いつかないし知った所で元の世界には帰れそうにないからな。とりあえず俺は今から「レ級(仮)」と名乗ろう。

「(仮)ってなんやwお嬢はお嬢やろw」

 ん?誰?

「誰って...喋っとるのワシしかおらんやないか」

 …尻尾!?お前喋れるのか!?

「せや。お嬢が話せんからワシが話すんや。」

 そいや俺は声がでない...声帯がないのか?

「そや。これ書いてる奴がここの深海棲艦は喋らんもんやてけったいな設定を...」

 おいバカ!それ以上話せばそいつに消されるぞ!!

「まぁこれからもよろしく頼むでお嬢」

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 レ級(仮)と尻尾の奇妙な冒険は始まったばかりである。




花粉症は終わり頃が一番キツイと思う。
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