とりあえず隠れる場所を探そう。
部屋にあるのは、タンス、ベッド、テーブル、ストーブ、ダンボール箱の山、大きな棚だ。
さて、どれに隠れるべきだろうか。
一番隠れやすいのはクローゼット、棚だが、恐らくすぐに調べられるだろう。
ベッドの下…は……胸が邪魔ではいらない。
テーブルの下は論外だ。
………ダンボールしかないじゃないか。
まあ一か八からだ、辞世の句でも考えておこう。
とりあえず中に入っているものを部屋の隅にぶちまけておく。
で、体育座りになりそのままダンボールの山の近くで被る。
念のため手を通すところは塞いで、外にダンボールの下部分がでないように中に入れておく。
出る時に苦労するだろうがその時はその時だ。
さて、そろそろ突入してくるだろう。
ドォォン!
…なんだ今の音。
恐らく砲撃の音なんだろうが、こんなところで使うか普通。
壁に扉等がぶち当たった音がした。
ダンボールの山は幸い隅側にあったから破片だとかしか当たらない。
…足音が一つ、入ってきた。
「どこにいるの?私は艦娘よ!」
…あぁ、俺を民間人と勘違いしてるのか。
元民間人デースはいはーい!
…とかいけたらいいのになぁ…
「………いない…見間違いだったのかしら…」
そうですよー見間違いですよー。
……………うん?なんかカサカサ音が聞こえて…
……左下?
左下を見るとそこには
黒光りする一匹見つけたら百匹いるヤツがいた。
「イヤァァァァァァァ!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
お、俺は逃げるぜ!ゴッキーとなんてゴメンだ!
マントについてないよな!?ついてないな!よし行こう!
「ウワァァァァァァァァァ!!」
「ちょっ、まっ…え、あれは…ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そしてゴッキー(と艦娘)から逃げ切った。
今俺は森の中に身を隠している。
ダンボールに隠れるのは正解だった。
だが、だがだ。
あんなゴッキーがいそうな場所に隠れるとは…
……しまった、帽子を忘れた。
今俺、杖しか武器がないじゃないか。
どう戦えっていうんだ…
死ぬしかないじゃない!死ぬしかないじゃない!
……あぁ、でも争うより大人しく投降したほうがいいか。
死ぬのは嫌だし、戦うのも嫌だし。
自分が生きるために仲間の情報は洗いざらい吐くし。
…いや、仲間の情報なんてないんだけどさ。
私は一種のはぐれ艦なんだし。
普通の深海棲艦は生まれた直後深海棲艦の本拠地に向かうようだが場所がわからないから俺は行けなかった。
まぁとりあえず、争いを避けながらいきていこう。
それが一番一般人らしい。