仮面ライダーリリカルオーズ 世界を救う欲望   作:シラカンバⅡ

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久しぶりの連日投稿。でもいつもこんなに早く書けるなんて思わないでよねっ!

カウント・ザ・メダルズ!

今、オーズが使えるメダルは……。


タカ×2
クジャク×1
コンドル×1

クワガタ×1
カマキリ×1
バッタ×1

ライオン×1
トラ×1
チーター×1

サイ×1
ゴリラ×1

ウナギ×1
タコ×1


第20話 煉獄のマグマ、隠者のカメレオン

「仮面ライダーだと!? 抜かせっ!」

 

「ふっ! ハアアァッ!」

 

 

 お互いに駆け寄って力試しのタックルをぶつけ合い、吹き飛びそうになるのを耐える。その後怪人は大振りのパンチを当てようとするが、片手で受け止められた上にカウンターのジャブを顔に見舞われる。

 

 今度は映司の方から攻撃を仕掛け、両手を使ったジャブを連続で打ち込む。だが向こうは両腕を壁のように構えてブロックし、そのまま数発受けながらも隙を見つけて両腕を勢いよく開く。すると映司の両手は弾かれ、無防備となった腹に前蹴りを喰らってしまう。

 

 ダメージそのものは大したものでは無かったが、喰らった際の衝撃で地面に足が着いたまま背後の翠屋に押し込まれる。なんとか踏ん張ってぶつからずに済んだものの、このまま翠屋を背に戦っては危険と考え、映司は怪人の側面に回り込んで相手の向きを建物が無い方に変える。

 

 そして怪人は二発のストレートをワンツーで打ってくるが、これらは左右の手で軽く軌道を変えていなす。続いてやってくる右フックは上体を屈んでやり過ごし、反撃の肘打ちを喉に刺す。

 

 さすがにこれはこたえたのか、怪人は自身の喉に両手を添えて苦痛に(もだ)える。無論それを見過ごす程映司は慈悲深くなく、ボディブローを打って相手が反射的に前のめりになったところで首筋に鋭い手刀を与え、体勢を無理矢理真っ直ぐにさせてから後ろ回し蹴りを叩き込む。

 

 そうして三メートルほどバウンドしながら転がっていく怪人に追い討ちを掛けようと走り寄るが、ダメージから立ち直った敵は手から炎の弾を撃ってきたので、映司は両腕をクロスしてガードする。

 

 そして怪人は予期せぬ隠し玉に怯んだ映司に近づき、迎え撃とうした彼と両手を掴み合う体勢となったのだが、それ自体が攻撃となっていた。

 

 

「はあぁ……!」

 

「うっ!? 熱ッ!」

 

 

 なんと、怪人は自分の体内エネルギーを活性化させて高熱を放ってきたのだ。しかも先程の火炎弾とは熱量が桁違いの高温となり、映司を焼き尽くそうとしている。

 

 

「このっ、放せっ!」

 

「誰が放すかっ! ウエルダンになるまでじっくり火を通してやるぜっ!」

 

 

 変身した映司ならば多少の温度差攻撃は屁でもないが、怪人から受けるこの高熱は訳が違う。アスファルト舗装された地面までもが熱されて、まるでフライパンのようになっているのだ。

 

 従って両手ばかりか両足の裏も焼かれる苦痛が映司を襲いかかり、この窮地を脱する為に彼は軽く跳んで、両足をつっかえ棒のように怪人の顔面に押し付けた。

 

 

「放さないって言うんなら……お前の腕を引きちぎってやる!」

 

「んがっ!? こ、のガキ……!」

 

 

 映司は全身を思いっきり伸ばして引き剥がしに掛かり、そうはさせまいと怪人も抵抗する。だが必死さに関しては痛い目に遭っている映司の方が上回り、(はた)から見ると徐々に怪人の腕が本来以上の長さにされているように思え、このまま意地を張っていると19番目に造られた誰かと同じ運命を辿(たど)るかも。

 

 

「ふんぎぎぎぎぎ……!」

 

「ううぅぅぅ………………っ!? があっ!」

 

 

 自分の両腕の肘関節あたりに鈍痛を感じ、冗談抜きで引きちぎられると察した怪人はすぐさま映司の両手を解放する。しかしよっぽど熱かったのか、映司は息を吹きかけて両手を冷まそうとしているが。

 

 

(これは私の助けが必要かしらね)

 

「坊や! これを貸してあげるわ!」

 

「え? おっと!」

 

 

 助太刀の必要ありと見たメズールから一枚のコアメダルが投げ渡される。それはシャチの意匠が刻印された藍色のシャチ・コア。

 

 余談だが、メズールは怪人の放つ高温を自分の術で防いでおり、汗一つかかない良い女を貫いている。なんかズルいけど。

 

 

「使い方は分かっているでしょうね?」

 

「もちろんです、ありがたく使わせていただきます!」

 

 

 怪人が掛かってくる前に素早くタカ・コアと借り受けたシャチ・コアを交換。ドライバーにセットしてスキャナーで読み取ろうとしたところで、相手は映司の好きにはさせずとばかりに火炎弾を撃ってくる。

 

 

「喰らえ!」

 

「シャチ! トラ! バッタ!」

 

 

 だがそれも一足遅く、着弾直前で投影されたエネルギー状のコアメダルが攻撃を防ぐバリアの役目を果たし、変身は無事成功に終わった。

 

 綺麗なブルーに染められ、頭頂部にシャチの背鰭(せびれ)のようなパーツが付いた黄色の複眼を持つシャチヘッド。オーズ亜種形態の一つ、シャトラバである。そして気になるシャチ・コアの能力は。

 

 

「ウオオォォォォッ!」

 

「水流噴射!」

 

「うおッ!? なんだ!」

 

 

 そう、額の辺りから勢いよく放たれるこの水噴射。消防隊で使用されている放水機も顔負けの威力の前に怪人はそれ以上踏み込むことが出来ず、そいつのマグマのような体温によって触れた水は一瞬で蒸発。周囲一帯に霧が立ちこめていった。

 

 

(は~……気持ちい~…………)

 

 

 ちなみに、この水流で手のひらを冷やしておくのを忘れない映司君である。

 

 

「くそっ! ん? アイツはどこだ!?」

 

 

 己に浴びせられる放水が終わったと思えば、そうしていた張本人の姿が見えず、怪人は周りを見渡して探し出そうとする。が、立ちこめた濃霧が捜索を阻害し、思うようにいかない。

 

 これだと映司の方も敵を見つけられないと思うだろう。なにしろ霧が視界を遮ってタカの目ですら役に立たないからだ。

 

 とまあ、普通はそう思うだろうが、シャチ・コアのもう一つの能力を把握していた映司からすれば、この状況は願ったり叶ったりである。

 

 意識を目に集中すると視界が変化し、霧の中で(せわ)しなく周囲を見張る怪人のシルエットが映った。

 

 これこそがシャチ・コアのもう一つの力、音響反射による測的……いわゆる超音波探信儀(ソナー)である。

 

 気づかれる前に先制を取る為に音も無くトラクローを展開し、バッタレッグの跳躍力を利用して映司は切りかかる。

 

 

(フッ! ハッ! ホッと!)

 

「うぐっ! おあっ、ああっ!?」

 

 

 何者かが自分の体を横切る際に鋭利な刃物で切り裂かれる痛みを味わっていく怪人。どう目を凝らしても敵の姿は確認できず、ジワジワと痛めつけられる感覚を受けて次第に恐怖心が芽生えていく。

 

 それでも映司の攻撃は()めることなく行われる。最初は脇腹・膝・腕・肩・背中に続いて頭までもが狙われ、子供から一方的にいたぶられる事によって湧き出た怒りが恐怖を凌駕(りょうが)し、この霧を払う為に再び高熱を放射していく。

 

 

()めるなぁああぁぁぁぁぁぁッッ!!」

 

 

 怒りが発生する熱をさらに高め、霧は瞬く間に消失し、映司の姿は浮き彫りにされてしまう。

 

 

「ふうんっ! 覚悟しろやぁぁぁぁ!!」

 

「くっ!」

 

 

 近くに立っていた道路標識を自身の熱で溶かし切って己の武器とし、狂気と共に映司に振るわれる。しかし技術も無く、殺気立って怒りに任せた攻撃なんぞ物の数にもならずにかわされていく。

 

 上半身を僅かに反らしながら少しずつ後退。右に左と薙払(なぎはら)っていく凶器をミリ単位で避け、好機を辛抱強く待ち続ける。

 

 

「ク・ソがぁぁぁぁぁぁ!!」

 

(ここだ!)

 

 

 怒りを晴らす為の一撃がかすりもしない現実を受け入れられない怪人は、背中にまで大きく振りかぶった武器を力の限り振り下ろす。ここで好機とみた映司は体を半身にしてギリギリのところでかわし、左右のトラクローを二回振って標識を使い物にならなくした。

 

 

「なっ!?」

 

「オーズ流、トラクロー二段切り! ……なんてね」

 

 

 こんな時に冗談を言えるぐらい映司に余裕が生まれた。もちろん良い意味の。

それに比べて怪人の方は冷静さを失って動きが単調になってしまっている。

 

 戦いは先にヤケを起こした方が負けであり、すでにこの勝負の結果は見え透いていた。その証拠に映司は相手を威圧する為にワザと歩いて近づき、それに乗せられた怪人は当てることを度外視した大振りの腕を振るっている。

 

 当然そんなものが当たるはずもなく、かわされる(たび)に寄ってくる映司は一切仕掛けることなく肉迫する。

 

 

「………………っ! があっーー」

 

「破ぁっ!!」

 

 

 自分の攻撃がかわされていけばいくほど怪人の怒りは積もり、自制を忘れた渾身の一撃を見舞ってやろうと振りかぶった隙を突かれて腰を入れた右中段突き。中国拳法で言うところの崩拳(ほうけん)を水月に撃ち込まれる。

 

 

「おっ……えほっ! うぉほっ! おほっ、おほっ!」

 

 

 胃液が逆流しそうな痛恨の一撃。こんなものを喰らわされた為に怪人は戦意喪失一歩手前にまで追い込まれ、引導を渡そうと歩み寄る映司。

 

 一瞬勝負を諦めかけた怪人だが、ふと翠屋が視界に入ってくると思い出した。この仮面ライダーを自称するガキが守ろうとしているのは何かを。

 

 

「…………」

 

(? まさか!?)

 

 

 突如、頭の中に浮かんだプランに邪悪な笑みを浮かべて片手を翠屋に向ける怪人に最初は訝しんでいた映司。だが、予想出来うる中でも最悪な可能性に思い至った彼は、すぐさま翠屋の前に仁王立つ。

 

 

「ハアッ!」

 

「うあああっ!」

 

 

 当たって欲しくもない予感は的中し、案の定怪人は翠屋に火炎弾の雨霰(あめあられ)を降らした。それを防ぐために映司は身を挺して盾となる。

 

 

「ヒャアッハッハッハ! 調子に乗るとこうなるってことを教えてやるぜ!」

 

(この…………ゲス野郎!)

 

 

 火炎弾一発一発は大した威力を持ち合わせちゃいないが、ここまで連射されれば話は変わる。もっとも、映司は受ける痛みなどとは関係無い理由に憤っているのだが。

 

 

(ゲスね……! もういい加減にやってしまおうかしーー)

 

「《待って!》」

 

 

 怪人の行いに怒っているのはメズールも同じであり、堪忍袋の緒が切れかけて動き出そうとするも、いきなり映司から念話で止められては踏みとどまる。

 

 

「《コイツは…………僕が倒しますっ!》」

 

「《坊や……!》」

 

 

 念話で呼び止めるのは思いつきでやった事なのだが、映司の予想通りメズールも使えたようだ。彼女の参戦を受け入れるのが賢いやり方ということは映司も重々理解はしている。しかし、今回ばかりは譲れなかった。

 

 怪人が燃やそうとしている翠屋に居るのは何も友達だけではない、たまたま来店していただけで危険に巻き込まれそうになっている無関係な一般人も一緒なのだ。

 

 

(それをコイツは……!)

 

 

 なんの罪も無い人達にまで迷うことなく、危害を加えようとするこの怪人だけは許せなかったのだ。平和に暮らしているだけの人々を平気で傷つけようとしている敵への無垢なる怒りは映司の体に力を与え、意を決して懐深くに飛び込む。

 

 

「ハァァァァァァ!!」

 

「うっ!? ウオォォォォォォ!!」

 

 

 予想だにしなかった映司の行動に面食らいはしたものの、さっきと比べて落ち着きを取り戻した怪人は突っ込んでくる彼に向かって火炎弾を撃ちまくる。でもそんな攻撃は今の映司には通用せず、行く手を阻む障害全てをその手で打ち払い、遂に怪人の目前にまで迫る。

 

 

「ひっ! ヒアーー」

 

「ライダァァァァパァァァァァァァァンチ!!」

 

 

 火炎弾の連射をモノともせず、迫り来る映司の底知れぬ気迫に怯えた怪人は最大火力をぶつけようとする。だがそれよりも早く、仮面ライダーが誇る伝家の宝刀が炸裂する。

 

 全エネルギーを集中させたこのパンチは、今までのモノが手加減しているのではないかと錯覚させるほどのダメージを与え、倒れ伏した怪人の体に変化を与えた。

 

 

「うう…………」

 

「なっ!? 人間!?」

 

 

 そうだ……最後の一撃を受けた怪人は若い人間の成人男性へとその姿が変わり果て、彼の傍らにはパソコンなどでお馴染みの、浮き彫られた白いラインに彩られる黒いUSBメモリのような物が転がっていたのだ。

 

 それでも、戦っている間に感じていた違和感に気づいていた映司にとっては、それ自体はさほど驚くような事ではなかった。

 

 

(そうか……タカの目で見た時、こいつの体がセルメダルで出来ていなかった理由はこれだったんだ……。だとするなら、こいつはヤミーとは違う怪物……?)

 

 

 実は最初に相まみえた際、自分の知っているどのヤミーの特徴にも該当していない怪人の正体にずっと疑問を抱いており、可能ならば色々と話を聞き出そうとさえ思っていたのだ。

 

 そんな映司とはうって変わって、メズールは別の考察をしていた。

 

 

(あの機械は間違い無く組織の物……! でもこの男の装いからして奴らの手の者とは違う……。つまりこいつは連中の大切なお客様なんでしょうけども、それがなんでお嬢さんを狙うの?)

 

 

 彼女の考えから察するに、どうやら襲ってきたこの男は組織となんらかの関係があるようだが、少なくとも組織の一員ではないのではやてを襲う理由にまではたどり着けなかったもよう。

 

 

「メズールさん。この人の正体も気になりますけど、あの小さな物について何かご存知ありませんか?」

 

「……ええ、知っているわ。それはガイアーー」

 

 

 そこから先の言葉を紡ごうとした矢先に、背後から何かが割れるような音が二人の耳に入ってきた。しかもその音は翠屋の方から発生したもので、またしても嫌な予感を感じた映司はメズールと共にそちらを見やる。

 

 するとそこにいたモノは………………。

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 唐突なのは百も承知だが、時間はそれよりもやや(さかのぼ)る。

 

 店の外で始まった戦いを店内全ての人が注目している中、スーツ姿の整った容姿の若い男性が一人トイレに(たたず)んでいた。その男の手には何やら奇妙な物が握られている。

 

 チェスで使用される兵士(ポーン)の駒によく似ている。それの下から上までの四分の三は黒い装飾を施され、上部は銀色のドーム状に赤い突起が生えているような、何かのスイッチだ。

 

 

(全くあいつは……大見得切っといたクセにてんで駄目なんだから。やっぱり僕の力が必要になったよ。先に潜入しておいてホント正解だった)

 

 

 そう頭の中で愚痴りながら男はスイッチを押す。するとどうだろう……男の体は黒い靄に包まれ、それが晴れたと思いきや、外で映司と戦っている者とは別の怪人に変化した。

 

 緑色の鱗に覆われ、体にはオーブのような物体がいくつも埋め込まれたカメレオンそっくりな奴。しかもそいつは周りの風景に溶け込むかのように姿を消してしまい、場面ははやて達のもとに戻っていく。

 

 

「ん?」

 

「? 士郎さん?」

 

 

 窓から映司の戦いを見守っていた士郎は何者かの気配に気づき、隣で一緒に見ていた桃子が何事かとたずねる。同様に恭也と美由希も父親ほどハッキリと感じてはいないが、誰かがすぐ近くに居ることは察知している。

 

 しかしどれだけ目を凝らしてもどこにその者がいるのかは視認できず、かと言って無視するにはその気配……少々不気味なものが有った。

 

 実は既に彼らはその気配の持ち主を視界の中に収めている。なのに何故そいつを見つけられないのか? その理由は単純。脳が認識出来ていないからだ。

 

 

「きゃあっ!」

 

「は、はやて!?」

 

 

 急に誰かに体を捕まえられ、宙に浮かされた状態を見たロッテが声を上げる。そしてはやての体を抑える者は窓を体当たりで破りながら外へと脱出し、映司とメズールが聞いた音の正体は判明された。

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 目を向けた先に居たのは怪人に拘束されたはやて。腹の辺りに片腕を回され、首元にも手が添えられて苦しそうな様子をしている。

 

 

「はやてちゃん!」

 

「はいストップ。この子の命が惜しければ、動いちゃ駄目だよ」

 

 

 そんなこと言われんでも、動ける筈もない。はやての生殺与奪の権利はカメレオンの怪人の手に握られ、この状況で何かアクションを起こせるほど馬鹿ではないんだから。

 

 

「そうそう、僕らが居なくなるまでじっとしてるんだよ。ほら、早く立ちなってば」

 

「うっ……チクショウ…………」

 

 

 そうしてカメレオンの怪人はマグマの怪人だった男のそばに立ち、そいつの物と思われる機械を拾わせて立たせる。するとどこからか二つの丸っこい物を取り出し、それを地面に投げつけた。

 

 

「それでは皆さん、アディオス!」

 

 

 閃光と共に粉塵が舞い上がり、あまりの眩しさに思わず目を庇ってしまった映司は、自分を呼ぶ声を確かに聞いた。

 

 

「映司君!」

 

 

 と…………。

 

 光も収まってようやく視界が利くようになって、映司は周囲を見渡してはやてを探す。……が、最早影も形も無かった。

 

 

「はやてちゃあぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!!」

 

 

 ただ戦いに負けた時とは比較にもならない悔しさに身を震わせ、大気をも振動させる叫び声を上げた。

 

 だが、この場には彼ら以外のモノがまだ残っていた。翠屋の屋根の上に銀と赤のカラーリングを施された小鳥ぐらいの大きさをした、タカのようなメカ。緑と銀に染まった、自身の半分ほどを占める後ろ足を持つバッタのメカが。

 

 そしてそのバッタメカのカメラを通じてここから少し離れた場所で軽自動車の中に居座り、タブレットで一部始終を見ていた真木の姿が。

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