MH-1O-Gz 平行世界のMH世界にトリップした者達 作:夜鹿
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白い光に包まれた彼女達が目を覚ますと、そこは木々の生い茂ったジャングルの中だった。所々に痛々しい葉や青々しいキノコが生えていたりする。そんなジャングルの中、彼女達は途方に暮れていた。
「……なんでこうなったのか状況を整理しないと行けないよな……って、何してるんだ?」
「このキノコ、食べる。凄くドキドキする。」
「いや、なんでここに順応しようとしてるんだよ!!」
「仕方ないやん。ウチはブラキウムシリーズ、コイツはミラルーツ装備、アンタはバルファルク装備に服装変わっとるし、ジャングルにいるし。つまりここはモンハンの世界だと仮定するのが普通やろ?」
「それはそうだけどさ……。これからどうするんだ?」
「……とりあえず、誰か来るまで待機。」
「状況も把握しとかんとあかんからな…。正直ここは森丘だと思うんやけど確証は無いけんなぁ……。」
彼女達はそう言いながら近くにある丸太に腰掛けた。ただ、バルファルク装備の彼女は長い木の枝を見つけて一応という形で手に持った。
「まず、私達はモンハン世界にトリップした事は確かだけど、その原因は間違いなくあのクエストだと思う。」
「それしかありえへんわな……。ただ、なんで森丘なんや?そのままトリップするんなら砦の方やないとおかしいやろ?」
「……多分、ランダムに飛ばされるんだと思う。ただ、その関係で私達は武器を持ってない」
実際、ミラルーツ装備の彼女は『咎双刃アビルリング』を装備していたのだが、近くに落ちている事も無かった。これはブラキウム装備の彼女の『真滅ヴルガノヴァ』や、バルファルク装備の『召雷剣【麒麟帝】』も同様だった。
「……ただ、私達以外にもトリップしている人はいるかもしれない。実際あのクエストをクリア出来る人は結構いると思う。私達は3人でギリギリだったけど、4人なら普通に勝てる相手だしなぁ…」
「…そうなるね。」
「……なら、リアル割れするのもこわいけん、装備の名前もじって呼び合うことにするか?」
「ならルーツ、バルフ、ラッキーかな?」
「慣れるまで時間が掛かりそうだが、この世界がモンハン世界ならこちらの名前の方が良いかもな。……特に私にはな……。」
彼女達はそう言いながらこれからどうするかを話している。その傍ら、彼女達のいる森丘のベースキャンプではネコタクが新入りらしいジャギィ装備のハンターを運んできていた……。
「やっぱりこの装備じゃあ2つ名モンスターは倒せないニャ。いい加減諦めたらどうにゃ?確かに2つ名モンスターの装備を作れば実力は上がるにゃ。でも、本当の実力にはならないニャ。」
「じゃあもういいわよ!!こんなクエストリタイアしてやるわ!!」
「待つにゃ!!このクエストは失敗なんだニャ!!リタイアの手続きは無理だニャ!!」
「それは貴方がどうにかしなさい!!でないと貴方の両親を解雇するわよ!!」
「わ、分かったニャ……。クエストリタイアの手続きにして置くニャ……。でも、この不正がバレたらどうなるか分からないニャ!!」
ベースキャンプでは我が儘なハンターがクエストを失敗したと報告をせずにそのまま去って行く事になる。ただ、それが武器を持たない彼女達に向かう脅威の引き金になった事を彼女達は知る由もないのだった。