MH-1O-Gz 平行世界のMH世界にトリップした者達 作:夜鹿
七色爪を討伐したルーツとラッキーは死体に剥ぎ取りナイフを差し込んでいく。その途中でルーツはアイテムポーチの使い方を2人に話していた為、2人は剥ぎ取った素材を次々と入れていく。
「しかしこの血の匂いには慣れへんな…。まぁ、手で持って行く必要が無いのはありがたいけど。」
「1番多くの血を流す原因を作ったのはラッキーじゃないか。でもこの剥ぎ取りの中で頭の中がゴワゴワするんだよなぁ……。」
実際彼女達は剥ぎ取っている間に『七色爪の尖爪』や『七色爪の上鱗』という様な単語が頭の中に流れ込んで来ていた。ただ、ゲームの中と違い何回でも剥ぎ取る物の、工程はかなり面倒だった。
「『七色爪の上鱗』いくつ採れんねん。もうこれで99越えるで……。」
「ラッキーは鱗取り上手いからじゃない?魚も魚屋で買った物から調理してるし。」
「…私は、鉤爪とかをやってる。ゲームと違って、数に、矛盾、無いけど……。」
「まぁ、ここが現実だからね……。あっ、多分これ『鳥竜玉』だね。売り物にしかならなさそうだけど。でもここまで辿り着くのに肉がベチャベチャとするのはどうにかならないのかなぁ……。」
バルフはラッキーが剥ぎ取りナイフで着けた傷口から七色爪の内部を探り、『上質な鳥竜骨』等を切り出していた為、手首までの辺りに七色爪の血肉がベッチョリと付着してしまっていた。
「……『上質な鳥竜骨』と『鳥竜玉』が手に入ったなら……もう……剥ぎ取る…必要……無さそう。」
「まぁ、これ以上剥ぎ取っても肉しか出てこん……というか、皮取り外したらもう見たくない形になっとるな……。」
幸い、頭の部分が見えない為そこまでグロテスクな見た目では無い物の、赤黒く柔らかい肉のみで構成されたその物体はまじまじと見られる物では無かった。それに鱗や爪を剥ぎ取るまでに結構な労力を使った為、ラッキーが使い潰したランポスの死体を剥ぎ取る気にはなれないのだった。
「……とりあえずベースキャンプのありそうな場所に向かうか……。どっちが北でどっちが南か分からないけど。」
「……多分、ベースキャンプ、あっち。」
「いや、あのドスランポスが来た方向と逆に進むんは間違ってへんと思うけどな……。」
「……今、武器、無い。だから、寝床、確保。」
「そうだね。幸い食料に関しては調合余りのアオキノコやラッキーの持ってるこんがり肉でどうにかなりそうだし。」
「……ただ、私達は、無一文。」
「そこが1番の問題やな……。まぁ、今は寝床の確保や。武器も焚き火も無い状態だとランポスどころかモスにも喰われて死にそうになるわ。」
そう言いながら彼女達はベースキャンプを目指して歩き続けた。そして七色爪討伐から計2時間迷い続けた後、彼女達はベースキャンプへの入り口を見つけるのだった。