『君の名は。その後・続編(二次小説)』~奇跡をもう一度~「絶対に瀧君を助ける!」そこに現れたのは、、、 作:えある夢見
第11話
「もう、お父さんたら、まだ産まれたばかりやのに、、 もう人生の歩き方なんて話して、、、
この子の人生はこれからや。」
そんな三葉の言葉を、父は聞かずに、、
「そうだな、、この子の感じなら、、名前は、、」
父が言いかけた時、すかさず、三葉がさえぎった。
「あ!名前ね、決まったらすぐに連絡するから、一度切るよ。ミルクをあげる時間やし、、」
そう言って、強引に電話を切った三葉。
「な、何も、そんな風に切らなくても、、」
瀧が心配そうに言うが、三葉はカラリと、、
「ええの、ええの!ヘタに、お父さんが出した名前の候補なんて聞いたら、後から、 どれに決めたか?って、確認の嵐やし、、
事あるごとに、俺が名付け親だ!!って言い続けるんよ。、、たまらんわ!」
「そうか、、三葉がそこまで言うんなら、、」
瀧が、赤ちゃんの顔を見ながら、ふと気づいて、、
「あ、そう言えば、、名前って聞いて、思い出したんだけど、、
三葉、初見さんの事を『りん君』って、呼んでいたよね?」
「あー、そうやね。だって、初見君が、『りん』で良いよって、、」
「それでさ、最近、会社で見た書類の中に、初見さんの名前がサインされている所があって、なんか気になってたから、改めて見てみたんだけど、、」
「何?」
「初見さん、、『救(たすく)』って言う名前だったよ。
すぐに読み方が分からなくて、ケータイで調べたし、珍しいから、印象に残っててね。
、、三葉が『りん君』って呼んでいたのを思い出して、聞いてみようって思ってたんだ。」
「え?!たすく、、?
私と初見君ね、小学校で同じクラスの時に、『みつは』の反対は『はつみ』って、友達に、からかわれた事があるんよ。
それで、「はつみ君」って苗字の方ばかり呼んでいたし、、
良く考えたら、下の名前、良く覚えとらんかったわ。、、でも、、なんでやろう?、、」
「、、何か訳が?、、
じゃあ、『りん』って、誰なんだろう?、、」
2人が顔を見合わせた時、三葉が思い出した。
「さっきの、りん君からの手紙!、、あれに何か、、」
枕元に置いた手紙の事を思い出して、すぐに取った。
「瀧君、呼んでくれる?
赤ちゃんは、私が抱っこするやさ。」
そう言って、赤ちゃんを受け取り、瀧に手紙を渡す。
「じゃあ、開けるね。」
瀧が、横に三つ折りに畳まれた白い封筒から、手紙を取り出した。
中には、レポート用紙に、びっしりと、走り書きながらも丁寧に、数枚つづられた手紙が入っていた。
瀧が、声に出して読み始めた、、、
「『立花三葉さま、、』」