『君の名は。その後・続編(二次小説)』~奇跡をもう一度~「絶対に瀧君を助ける!」そこに現れたのは、、、   作:えある夢見

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第二章
第2話


 

 「今、ニュースでやってるこの村って、今度、うちが開発する山林の近くだ。

、、最近地震が頻発しているのか、、。」

 

 瀧が心配そうに見ていた。

 

 「そう言えば瀧君、近いうちに現地調査に行く予定なんやろ?瀧君が行く所に、地震が来なきゃええけど、、」

 

 三葉も心配そうに言いながら、焼き上がったトーストを持ってテーブルに運んできた。

 

 朝食に、、ハムエッグとトーストをメインに、コーヒー、紅茶を出すのも、三葉の描いていた 「憧れの東京生活」 の中の一つであった。 別に、瀧は、三葉の作る味噌汁が好きだったし、ご飯と焼き魚でもかまわなかったのだが、、、。

 

 「あっ!、、」

座ろうと、倚子を引いた時に、三葉がふらついた。

 「だ、大丈夫か?」

瀧が素早く立ち上がり、後ろに倒れそうになった三葉の腕をつかんだ。

 

 「あ、ありがとう瀧君。何だか最近、調子が悪い時があるんよ。」 

 

 「遅くまで、仕事の書類とか、家に持って来てまでやってるだろ?ちょっと頑張りすぎじゃないか?一度、診て貰ったら?会社の健診も受けてなかっただろ。」

 

 「うん、そうやね。ちょうど今日は、この前の休日出勤の振替やし、お医者さん行ってみる。」

 「そうだね。気をつけて。あ、後で連絡して。」 

 

 そう言って、三葉を心配する瀧。 時計を見て

 「あ、もうこんな時間!」

慌てて朝食を済ませ、バタバタと支度をする。

玄関まで瀧を見送る三葉。

 

 「行ってらっしゃい。早く帰って来てね。」

 「うん、三葉も、お医者さんに行く時、倒れたりしないように無理すんなよ。」

 

 瀧が出かけた後、キッチンに戻り、三葉がテーブルを片付け終わる頃、いつも瀧が、会社に持って行く鞄を置く、キッチンカウンターの下に、封筒が置いてある事に気が付いた。 「瀧君、忘れ物しとる。」

 

 三葉は、すぐに瀧のケータイに連絡をした。

 「もう戻ってる暇が無いんだ。悪いけど三葉、届けてくれる?昼までで良いんだ。午後に使う書類だから。」

 

 三葉は、医者に行く前に、瀧の勤める会社まで、足を伸ばす事になった。

 「やれやれ、、」とも思ったが、前にも一度、似たような件で会社に行った時、

 「立花さんの奥様」

と、呼ばれた事がちょっと嬉しかった事を思い出した。

 

 瀧の勤務先は、大企業、、と言った感じではないが、中規模なビルの中にあるため、1階のロビーで登録が必要だった。

 

三葉が自分の名前や、瀧の部署について受け付けに話し、瀧がロビーに降りて来るのを待つ事になった。

すると、

 

 「宮水、、さん?」

と、横から確認するように声をかけられた。

三葉がそっちを見ると、そこには、すぐには思い出せないが、どこか懐かしさを帯びていて、確実に会った記憶が感じられる、、、

そんな、同い年くらいの男性が立っていた。 

 

 「宮水さん、だよね?糸守の小学校で一緒だった。あ、俺、『初見(はつみ)』同じクラスの、、」 「あー!思い出したわ!!」

 

 三葉は大きく目を開いて、初見を指差した。

 「初見君、、やろ?!懐かしいわぁ。小学校以来やね?こんな所で会うなんて。元気にしとったん?」

 

とりわけ、仲が良かった訳ではないが、田舎の少人数の小学校だったこともあり、記憶に残っていた。

 

 「初見君、もしかして、ここでお仕事しとるん?」

 「いゃ、今日は用事があって。今ね、俺、地質とか、地震とかのデータ研究や調査の仕事をやってて、土地開発をしている会社の依頼も受けたりしてるんだ。それで、今日はこの中の会社に、、。

 「凄い!初見君。確か、あの頃から、理科と、理科の実験が得意やったよね?授業でよく手を挙げとったの、覚えとるよ。」 「ははは、、得意ってワケじゃないよ。ただ好きなだけ。 宮水は、なんでここに?」

 

 「あ、そのね、、しゅ、主人が忘れ物して、届けに、、。会社、このビルの中やから、、」

 瀧の事を誰かに『主人』と言って話すのは、いつも少し緊張してしまう。

大抵は友達にも、未だに『瀧君』と言っていて、時々、瀧から注意される。

緊張しながらも、『主人』と言える事に、心の奥で幸せを感じているのも事実であった。

 

 そんな会話の途中で、エレベーターから瀧が降りて来た。

 

 「おー、ありがとう三葉。 ごめんな、わざわざ、、」

 と、書類を受け取り、三葉の隣に立っている初見をふと見上げ、、

 「あれ?初見さん!もういらしてたんですか?」 「ええ、少し早く着いちゃって、、でもお陰で、懐かしい友達と再会したよ。」

 

 瀧が、隣にいる三葉を見て、

 「懐かしい友達、、って、三葉の事ですか?エッ、本当?」

 

 「うん、初見君とは小学校の同級生でな、同じクラスだった事もあったんよ。、、私もビックリしたわ。」

 「まさか宮水、、いや、三葉さんが、立花さんの奥様だったなんて、、」

 三葉は「ふふっ」と微笑んだ。

 

 「初見君の方こそ、瀧君の仕事先でお世話になっとる人やったなんて、すっごい偶然やね!」

 すかさず、瀧が小声で、

 「三葉!人前で『瀧君』はよせって!!」

 「あ、ごめん」

 「、、、すみません初見さん。三葉と知り合いなら、今度は、うちに飯でもいらして下さい。」 「はい、ぜひそうさせて頂きます。」

 

 瀧と初見と別れて、病院へ向かう三葉。

 何だか嬉しい気持ちになり、今朝の気分の悪さも忘れていた

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