『君の名は。その後・続編(二次小説)』~奇跡をもう一度~「絶対に瀧君を助ける!」そこに現れたのは、、、 作:えある夢見
第7話
ピンポーン、ピンポーン
インターホンの音で、目を覚ました三葉。
泣き腫らした目である事は、鏡を見なくても分かった。
モニターを確認した。
「三葉さん!大丈夫ですが?! 初見です!
聞いて下さい。瀧さんが大変なんです!」
ついさっき聞いた話、、あの悲しみ、、あれは夢なのか?
それとも、今が夢なのか?まだハッキリしないまま、三葉は、聞き返した。
「は、初見君?どうしたの?」
「すぐに出かける用意を!理由は後で説明します!
早く!瀧さんを助けないと!!」
「瀧を助ける、、」
その言葉に、 すぐにケータイの日付を見た三葉。
「まだ朝?!、あの電話を受けた日の?!
じゃあ、あの話は夢?、、」
「分かった。上がって来て!」
三葉は、マンションの入り口のロックを解除した。
すぐに顔を洗い、髪を縛り直した。
最低限の荷物をバッグに押し込んだ所に、初見が来た。
ドアを開けて、一瞬戸惑った様子の初見を、中に案内したが、
「いや、ここで話すよ。
今日、瀧さんと合流して仕事をする予定の地域で、かなりの確率で、地震の予兆が出てるんだ。
瀧さんに電話しても繋がらなくて、会社はまだ始まっていないし、、
でも、今すぐに、始発の新幹線に乗れば、瀧さんに危険を伝える事が出来るかもしれない。
すぐに出よう!」
三葉は、まだ、どこまでが夢で、どこが現実で、、なぜ初見が自分を連れに、、 など、疑問も浮かばないワケではなかった。
でも、とにかく夢中で初見と駅へ向かった。
「飛び込みで、座席が取れて良かった。
急に連れ出してごめん。三葉さん、大丈夫?」
ドタバタと始発の新幹線に乗り込み、ようやく席に落ち着いた三葉。
初見が用意してくれた飲み物で、いくらか気分も落ち着いた。
「パンも買ったんだけど、食べる?」
「ありがとう。、、後でにするね。」
夕べの出来事が夢だったとすると、じゃあ、瀧君は生きてるの?!
予知夢、、みたいな物やったの?あれが、、?!
でも、今、初見君と一緒に瀧君を助けに向かっている。もう夢かどうかなんてどうでもいい。
とにかく私は、必ず瀧君を助ける!!
三葉は、心を立て直した。
何度も瀧に電話をするが、不在案内の音声と、メッセージ録音の応答ばかり。
それでも、何回も、危険を知らせるメッセージを残した。
「会社からも、瀧さんに連絡してもらったけど、やっぱり応答無し、、だって。」
「きっと、もうホテルを出て、車に乗っているんよ。山の中の運転中は、電波が届かない事があるって、瀧君、言うとったもん。 でも、こんなに長い時間、通じないなんて。」
過ぎて行く時間が遅く感じられた。1秒でも早く!、、気持ちは高まるばかり。
通話可能エリアから戻った初見。
「駅に着いたら、すぐにレンタカーを借りられる様に、手配しておいたよ。
場所は、僕は何度か行ってるから、分かるよ。
瀧さんのホテルから、現場までは、2時間くらいかかる、、って言ってたんだよね?
この始発と、駅からの山道のルートで、車で追いかければ、瀧さんにきっと追い着くから、三葉さんは、少し休んで。」
「ありがとう、何から何まで、、。
初見君の口から『三葉さん』なんて、何だか変な感じ。今まで通り『宮水』でええんよ。」
「あ、そうだね。瀧さんの事を考えたら、三葉さん、、になってた。
じゃあ、僕は、、、『りん』で。 下の名前でいいよ。 周りからも、下で呼ばれる事の方が多いし、、。」
三葉はやっと、少しだけ気持ちが緩んだ。
仕事の書類だろうか?
隣でレポートの様な物を書き続けている初見を横目に、着ていた上着をブランケット代わりに掛けて
、眠りに着いた。